埋没法って取れるの?取れにくい方法や取れやすい人とは

埋没法の手術を受けに来院される方のほとんどは、埋没法はいつか緩んで二重が取れてしまうという事をご存知です。しかし、いつ取れるの?取れた時はどうなるの?抜糸しなくちゃいけないの?など、疑問を持たれている方も少なくありません。

この記事では、埋没法が取れて二重がなくなってしまうという事に関して、詳しく解説していきます。

1.埋没法は取れるのか?
2.埋没法はいつ取れるの?

3.取れない埋没法はあるの?
4.埋没法が取れる時の前兆は
5.どういう人が取れやすいの?
6.埋没法が取れた時、糸はどうなっているの?抜糸が必要?
7.再度手術することはできるの?
8.当院の取れにくい埋没法
9.まとめ

1.埋没法は取れるのか?

埋没法とは糸をまぶたに埋め込む事によって、二重を作る方法です。

糸が入っている事により二重まぶたになるのですが、何らかの理由で糸の効力がなくなると二重が取れてしまいます。

外から見ても分りませんが、糸が緩むなりしても二重がクセついて持続している場合はあると思います。

2.埋没法はいつ取れるの?

埋没法がいつ取れるのか、持続期間はどれくらいか、と言うのは非常に難しい問題です。

平均して3-5年などと言われますが、正確なデータはありません。

埋没法は比較的手軽な手術で、患者さんが長期にわたって通院しない事やたとえ二重が取れても同じクリニックを受診するとは限らないので、データが取れないということがあります。

糸は関係ない

時々、すごくいい糸を使っているから取れにくいなどと書いている解説がありますが、糸はほとんど関係ないと思って頂いていいです。

埋没法の場合使用される糸は、ナイロン糸かポリプロピレン糸でしょう。そして、糸の太さもメーカーによって若干の違いがありますが、それぞれのクリニックが太すぎず細すぎない糸を採用しています。

独自の糸を開発なんてものもありますが、糸は医療機器メーカーが作っているのでクリニック独自のものなんてありえません。メーカーにお願いして作ってもらうとしても、今までの既存の糸を使用して針の形や大きさが違うとか、その程度のものです。

3.取れない埋没法はあるの?

取れない埋没法はないと思っています。取れる確率0.1%なんて宣伝しているものもありますが、それ程の持続力のある埋没法もないと思います。

埋没法の取れる確率を出す場合には、「経過観察期間」と「人数」が非常に重要です。経過観察期間が短ければ取れる可能性も低く表示できます。人数が少なければたまたま取れにくい人だったとか、取れやすい人だったという事でバラつきが多く出ます。

また経過観察期間中に診察をちゃんとできているかが重要です。「取れた」と言って戻って来た人のみをラインが消失したとカウントしている場合もあります。例え保証が付いていても、戻って来ない人もいるので、これではちゃんとしたデータではありません。

皆さんが知りたい取れる確率と言うのは、少なくても5年間くらいでの確率ではないでしょうか?そう考えると、なかなかそのデータを取るのが難しいですし、そもそも糸の方法と言うのは同じですので、その範囲内でものすごく持続力をアップすると言うのも難しいでしょう。

“切開法なら取れないの?”

埋没法とは別に切開法と言う方法があります。まぶた全体的に切開するものを全切開法と呼んだりします。

全切開法が取れる事はあまりありませんが、中には緩んできたと言う方もいなくはないです。

切開法の場合でも取れる可能性は低いですが0%ではないと考えられます

4.埋没法が取れる時の前兆は

埋没法はいきなり取れてしまう事もなくはないですが、前兆がある場合が多いです。

  1. 徐々に二重が浅くなってきた
  2. 日によって二重が取れたり出たりする
  3. 二重の幅が狭くなってきた

というパターンがあります。

これらの前兆があった時は、そろそろ埋没法が緩んできているんだなと思った方が良いでしょう。

二重を持続するのであれば、再び二重の手術を考慮してもいい時期です。

5.どういう人が取れやすいの?

埋没法は取れる人もいるし、かなり長い間持続している人、取れない人もいるといますが、どのような人が取れやすいのでしょうか?

よく言われることとしては、まぶたが分厚い人です。主に皮膚や筋肉(眼輪筋)が厚い人が取れやすいと思います。

また、まぶたの皮膚はまつ毛側(下)が薄くて、眉毛側(上)に行くほど分厚くなってきますので、二重幅を広くとればとるほど取れやすさは増えていきます。

分りやすいシミュレーション方法として、アイプチなどのプッシャーでまぶたを押さえて、プッシャーを離しても二重が5秒程度持続している場合は取れにくい、プッシャーを離すと同時に二重が緩んでくるような場合は取れやすいと考えられます。

“まぶたの脂肪吸引は効果的?”

埋没法が取れやすそうだから、まぶたが重たいから、「まぶたの脂肪を取りましょう」と言われることがあります。埋没法の時に一緒に取れる脂肪は奥の方にある脂肪なので、手術で一部切除しても見た目の重たさはほとんど変わらないと思います。たまにこの脂肪が大きく垂れている人もいるのですが、、、

また、二重の持続期間に関しても、取れやすくなると言う報告もあれば、持続が長くなると言う医師もいて、定まった見解がありません。

私はまぶたの脂肪に関しては、いずれ減ってくる事がほとんどですし、凹んでしまうと老けて見えて対応が難しいこと、取ってもあまり変化がないこと、持続が長くなるか分らないことから、積極的には行っていません。

6.埋没法が取れた時、糸はどうなっているの?抜糸が必要?

埋没法の糸が緩んで二重が取れてしまっても、中に入っている糸はそのまま残ります。

糸の抜糸は必ずしも必要ではありませんし、手術から数年たっていると小さい穴から傷を残さないように糸を取り出すことは非常に難しい場合が多いです。

ですので、その時点で何らかの症状がなければ放置する場合が多いです

埋没法の抜糸については「埋没法の抜糸すると元に戻る?抜糸するかの判断基準」をお読みいただければより詳しくご理解いただけると思います。

7.再度手術することはできるの?

埋没法は繰り返し手術する事ができます。何回まで可能かと言うと、なかなか答えが難しいですが、何回でも可能です。

ただし、2-3年で取れてしまうようであれば2回、3回行ったら切開も考えないとずっと埋没法を続けていくと言うのは現実的ではないのかなと思います。

8.当院の取れにくい埋没法

埋没法はいつか取れてしまうのですが、持続期間が長くなると考えられている方法もあります。

 

例えば、リッツ美容外科の広比先生が発表された内容に、糸の結び目などの絡まっている部分が多ければ、埋没法が取れにくいと言うものや、杉本美容形成外科の杉本先生が発表された糸をクロスさせるような方法が考案されています。

当院の方法①

当院での取れにくい埋没法は、杉本先生が発表された方法を元に、3本の糸でクロスの部分を2個作る方法を行っています。この方法のデメリットは、抜糸が難しい場合がる事と、手術後の腫れが大きく出てしまう事です。

当院の方法②

①では腫れが大きくなってしまうため、1本の糸で連続的にまぶたを縫う方法も行っております。2点止めより多少持続が良くなるという事と、1本の糸なので抜糸が楽、上の方法より腫れが出にくいと言うのがメリットです。

9.まとめ

埋没法はずっと二重が持続している人もいますが、取れてしまう事も多い手術方法です。お手軽にできて、非常に有用な手術ですが、デメリットもあるという事をしっかり理解して手術を考えてください。

ただ、アイプチやアイテープを長年使い続けることで皮膚が荒れてしまったり腫れがひどくなったりしている人を多く見ていると、それよりは埋没法の方が十分有益なのではないかと思います。

一覧を見る