埋没法の抜糸すると元に戻る?抜糸するかの判断基準

埋没法を行った後に抜糸したい、やり直したいという方はいます。ラインが予定と違う、予定通りになったけど似合わない気がする、腫れが予想以上で我慢できないなど、人それぞれです。

今回は埋没法の抜糸について詳しく解説します。

埋没法の抜糸とは?

埋没法の抜糸とは何なのでしょう?埋没法は糸をまぶたに埋め込んで二重のラインを作る手術です。この埋め込んだ糸は無くならない糸ですので、二重を元に戻す場合は抜糸しないといけない訳です。

埋没法の抜糸ってどうやるの?

埋没法の抜糸とはまぶたの糸を取り除く事ですが、ここでは傷がほとんど見えなくなるような小さい穴から糸を取り除く事を指すことにします。

埋没法を行う時にも小さい穴を皮膚に空けて糸を埋め込む訳ですが、これよりもわずかに大きな穴を開けて埋め込んだ糸を取り除きます。

抜糸にかかる時間はどれくらい?

糸が簡単に抜糸できる場合と、そうではない場合があります。簡単にできる時は1本に糸に関して1分以内で抜糸できます。なかなか取れない時は時間がかかります。

また、小さい穴からでは抜糸できなかったという事もあり得ます。

抜糸すればちゃんと戻るの?

抜糸すれば作った二重のラインは必ず元に戻るのでしょうか?埋没法を行ってから時間が経っていない場合は戻りますが、時間が経っていると戻らなくなる可能性があります。

いつまでなら大丈夫か?気になるかも知れませんが、これは人によっても違います。

また、埋没法を行ってから時間が経っていると抜糸も行いにくくなり、抜糸できない可能性も上がります。

傷は目立つの?

小さい穴から抜糸しますので基本的に傷跡は目立ちませんし、ほぼ分らなくなります。しかし、小さい穴から抜糸出来ない場合は小さく切開しないと糸が抜けません。

どうしても糸を抜かないといけない場合は切開も必要かもしれないという事です。

ダウンタイムはどれ位必要?

埋没法のように腫れる事はあまりありません。埋没法の手術後に腫れが気になっている時は抜糸すれば腫れは一気に引いていきます。ですので、よほど内出血が大きく出たり、抜糸に長時間かからない場合は腫れはほとんどありません。

内出血は出ることがあります。数日で気にならなくなるような小さなものから1週間以上気になるものまで様々です。

また、腫れも内出血も出なくても、傷の赤みは数日間続きます。

知っておくべきリスクは?もとより悪くなる、後遺症が残ることはない?

ダウンタイムが多少出る場合がある以外はほとんどリスクはありません。ただし、抜糸できないリスク、抜糸できないので抜くのであれば切開が必要になる可能性はあります。

埋没法を行って二重にしているので、抜糸してしまうと二重は取れて元に戻ってしまう事や、逆に抜糸したにも関わらず、元に戻らないリスクはあります。

後遺症が残るような事は基本的にありません。

症状別抜糸すべきかどうかの判断基準

幅を広くしたい場合

埋没法を行ったのに、もっと広くした、狭くなってきた、など幅を広げたいと言う人はいらっしゃいます。幅を広げる場合は必ずしも抜糸が必要ではありません。

そのまま糸を幅の広い所に付け加えても問題ありません。ただし、以下のような場合には抜糸を考慮してもいいと思います。

  1. まぶたに糸が多数入るのが嫌だ、心配だ
  2. 今の糸が目立っていて抜きたい
  3. 幅を広げると、前回埋没法で作ったラインが邪魔して三重のようにみえる幅を狭くしたい

必ず抜糸が必要という訳ではありませんが、担当医師と相談して決めましょう。

抜糸しないと狭くならないので、抜糸して2週間程度経ってから再度埋没法、同時に出もできるがデザインできない

元に戻したい場合

埋没法を行う前の状態に戻したい場合は、抜糸をするしかありません。今まで解説したように小さい穴からでは抜糸できない可能性があります。その場合、切開すれば糸は抜けますが、切開すると二重になってしまう事があります。

また、抜糸ができたとしても、二重がクセついてしまって元に戻らない場合もあります。戻るかどうかは抜糸してみないと分りませんが、埋没法を行って数か月であればほとんどの場合元に戻ります。

糸の膨らみが気になる場合

一般的に行われる2点止めなどの方法は、糸を皮膚の真下で結びますので、糸の膨らみが皮膚を通して目立つ場合があります。手術後の腫れが引いてきた時期(2-4週目)が一番目立ちやすく、その後は徐々に糸が埋まっていく事もあり、目立ちにくくなる場合が多いです。

そのため、抜糸を検討する前に時間とともに目立ちにくくなるので半年程度経過を見ながら待つのも良いでしょう。

それを経ても、糸の膨らみが気になるようでしたら抜糸してやり直すのもありですが、また気になってしまう可能性もあります。

ゴロゴロして痛い

まれにゴロゴロして痛いと言う理由で抜糸を検討される場合があります。

まぶたの裏側から糸が出てきてなく、軽い炎症が起きている程度であれば目薬で改善する場合もあります。しかし、繰り返すのであれば抜糸が必要です。

しかし、糸が出ている場合は早急に抜糸する必要があります。小さい穴から出来なければ切開して取り出します。

手術後直後やしばらくは、微妙にゴロゴロすることがありますが、大きなものでなければ、だんだんと改善していっているようであれば自然経過で良くなるので大丈夫です。

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