眼瞼下垂の手術後にはダウンタイムと言うものが必要です。ダウンタイムとは回復期間のことですが、お仕事の内容や見た目を気にするかしないかにもよって変わってきます。
腫れはどれくらい続くのか、内出血は?…お仕事はどれくらい休めばいいかなど、気になることもあると思います。
今回は、眼瞼下垂手術後のダウンタイムについて詳しく解説しますので、これを読んで頂ければ、ご自身の生活スタイルに合わせて、どれくらいお休みを取ればいいか、想像もつきやすくなるでしょう。
手術したのはいいけれど、お休みが少なすぎた、ということがないように是非お読みください。
1.ダウンタイムとは
2.眼瞼下垂のダウンタイムとは:休暇は1-2週間
3.ダウンタイムを長引かせない5つの過ごし方
4.眼瞼下垂手術後のその他の経過
5.まとめ
1.ダウンタイムとは
ダウンタイムとは正確には「機械の作動を中断している期間」を指しますが、美容整形では「手術後の回復期間」のことを指します。仕事に復帰できるまでの期間や人前に出ても違和感のない状態になるまでの期間ですが、人によって仕事の内容などによって様々ですので、ここでは眼瞼下垂後の状態を詳しく説明します。
2.眼瞼下垂のダウンタイムとは:休暇は1-2週間
眼瞼下垂のダウンタイムには腫れや内出血、傷など、どの軸で考えるかによって期間は変わってきます。1-2週間のお休みを取って手術を行う方が多いですが、もっと短い人も長い人もいます。
それぞれの状況のダウンタイムを下に解説いたします。
腫れが落ち着くまでのダウンタイムは1-2週間
眼瞼下垂の手術後は腫れが出ます。皆さん腫れを1番気にします。まぶたの手術は腫れが大きく出るのですが、眼瞼下垂の手術では目の開きが良くなりますので、腫れが目立たない場合もあります。
一般的には、腫れは2週間程度で5-60%引いて、1ヶ月で70%程度、3-4か月で完成と言われます。1ヶ月の状態でほとんど腫れがないように見える方もいれば、1ヶ月でもまだまだ腫れている人もいます。
下の写真は美容目的で手術を受けて頂いた方の経過です。
内出血のダウンタイムは1-2週間
手術後は内出血が出て、まぶたが赤や青、紫、最終的には黄色っぽい色になって内出血が引いていきます。
その時々で内出血の出現には差がありますが、早くて1週間、だいたいは2週間で消える感じです。また、重力によってまぶたの横や下まぶたの方にも内出血が出てくることがあります。
傷のダウンタイム:1週間でお化粧できる
眼瞼下垂の手術はまぶたを切開しないと手術ができません。切らない眼瞼下垂手術というのもありますが、切って行うものが主流ですので、傷の経過・ダウンタイムもあります。
手術直後には傷口は縫ってありますので、糸が付いている状態です。この糸は大体5-7日目に抜糸をして取ります。抜糸が終わった後からお化粧が出来ますので、傷口をカバーすることができます。
その後は傷口が少し赤かったりボコボコしていたりしますが、時間をかけて落ち着いてきます。早い人で3ヶ月であまり目立たなくなりますが、傷はゆっくりキレイになっていきますので3ヶ月で気になっていても、1年くらいは改善の余地があります。
痛みのダウンタイムはほとんどない
眼瞼下垂やまぶたの手術後の痛みは大きなものではありません。少しズキズキしますが、病院から処方される痛み止めで十分対応可能だと思います。
3.ダウンタイムを長引かせない5つの過ごし方
ダウンタイムについて細かく解説しましたが、最も気になるのは腫れでしょう。ここでは腫れを軽減させる、もしくは長引かせないような方法をご紹介します。
手術後1-2日間は冷やす
手術後は冷やした方が腫れが出にくいです。アイスノンをガーゼや薄いハンカチに包んで冷やします。この時、まぶたには傷があるのでまぶたの周りを冷やしていきましょう。また冷えピタシートのようなものでも結構ですが、まぶたではなく、傷のない目の周りに貼るようにしましょう。
頭を起こしておく(数日間)
頭が体の中で低い位置にあると、腫れが出やすくなります。出来るだけ座って休む方がベターです。座っていてもスマホを見ていると顔が下を向き腫れやすくなりますので、手元を上げて顔が下向かないようにしましょう。
就寝時も枕をいつもより高くして寝てみて下さい。
身体を暖め過ぎない(数日間)
身体や顔が温まると血流が良くなって腫れが出やすくなります。お風呂に長く使ったり、身体を動かしたりして、体温が上がると腫れやすくなるので気を付けましょう。
アルコールは1週間控える
アルコールを飲むのも腫れに影響します。身体が温まるのと同じ理由ですが、アルコールは1週間は控えた方が無難です。
傷をこすらない
まぶたに傷ができますが、出来るだけ触らないようにしましょう。1週間経てば抜糸で、その後はお化粧も可能ですが、お化粧を落とすのに強くこすったり、痒みがある時に掻いたりしないようにしましょう。お化粧を落とす時はできる限り優しく触って下さい。また、痒みがある時も掻いたりせず、ハンカチなどで優しくたたく位にするのがオススメです。
4.眼瞼下垂手術後のその他の経過
ダウンタイムや過ごし方について解説しましたが、その他にも知っておいて欲しい経過(ダウンタイム)があります。
数か月は目が閉じなくなることがある
眼瞼下垂は目を開ける手術です。手術後から目が閉じにくくなる、目を閉じても少し白目が見えるということがあります。しかし、多くの場合は数か月で改善してきます。
また、これに付随して、目が乾きやすということもあります。これは目薬などで対応してください。
後戻りが起きることがある
ダウンタイムとはあまり関係ありませんが、手術後の方が目が大きく空いている傾向にあり、手術後数か月から1年で少し後戻りすることがあります。(腫れの度合いによっても見え方は変わります。)
5.眼瞼下垂手術のその他のリスクや副作用
左右差が出ることがあります。眼瞼下垂手術は目の開きを良くするという機能と見た目を両立しなければいけませんが、手術中麻酔により、機能に左右差が出てしまう事があり、麻酔の効き具合の左右差を見極めるのが難しい手術です。
それ故、手術後に左右差が出ることが、二重を作るだけの手術に比べると起こりやすいです。
6.眼瞼下垂手術の費用
当院では美容目的で眼瞼下垂手術を行う場合、398,000円(モニター料金298,000円)で行っております。また、保険治療の場合は3割負担の方で約5万円の自己負担です。
7.まとめ
眼瞼下垂のダウンタイムについてまとめました。腫れを気にするのか、傷を気にするのかでもダウンタイムの期間というのは変わってきます。
ご自身の生活スタイルに合わせて、手術後のお休みを取りましょう。