でべそを治す方法は手術が基本|手術の方法と術後経過

でべそを気にされている方は多くいらっしゃると思います。でべそには治療方針の異なる2つの時期があります。新生児期や乳児期か、成長しているかで治す方法が異なってきます。

今回はでべそを治す方法について解説いたします。

大人(2歳以上)のでべそを治す方法

2歳以上のでべその場合は手術する事でしか、治す事が出来ません。もちろん、小児期の小さなでべそは成長とともに気にならなくなる事は多くありますが、根本的には治らず手術が唯一の治療方法なのです。

単なる「でべそ」の場合

単純におへそが飛び出して見える状態の場合は、美容目的での手術となり保険は効かず自費での治療となります。

「臍ヘルニア」の場合

臍ヘルニアと言って、単なるでべそではなく、へその奥に穴が空いていて、お腹の中と通じていることがあります。この場合は臍ヘルニアと言う病気として扱われ、保険でも治療が可能です。

腹筋を鍛えれば治す事が出来るのか?
 
腹筋を鍛えても、でべそは治りません。確かにでべそとはお腹の中で筋肉も脂肪も付いていないところだから凹んでいる訳で、周りの筋肉を鍛えて太くすれば相対的に窪んだように見えると考えるのも不思議ではありません。
しかし、実際はそこまで腹筋を鍛えること自体が難しいということ、仮に腹筋の厚みが臍を隠すくらいできた時には、脂肪が減っており、状況としてはほとんど変わらないでしょうし、逆に脂肪が減って目立つこともあるでしょう。

太ればでべそは治すことが出来るのか?

腹筋を鍛えるよりは、でべそが隠れることはあるでしょう。しかし、でべその程度にもよりますが、その為には相当太らなければいけません。
青年期を過ぎた男性であれば、皮下脂肪ではなく内臓脂肪が増えて逆にでべそが目立つ事もあり得ますし、そもそもでべそを治すために健康を害して太るというのも現実的ではありません。

新生児期~のでべそを治す方法

生後数か月のうちは、圧迫療法と言うものを行う事もあります。へそに合う形のスポンジを当てて、上から防水テープで圧迫します。簡単な方法ですが、小さい子供のでべそを治すのを促す効果があるとされています。

しかし、効果があるのは新生児期や小さいうちで、大きくなってからは効果が望めないと考えられています。*時期に関しては色々な意見があります。

でべそを治す手術の方法

手術の方法にはいくつも報告があり、様々な方法がありますが、大きくは変わりません。コンセプトとしては、①飛び出している部分の組織を取り除く事②余っている皮膚を取り除く事③穴が空いていたら閉じること(臍ヘルニアの場合)です。

例えば、当院では、下の図のようにY字を上下に重ねたように皮膚を切開します。これを花びらのように開き、中の余分な組織を取り除きます。
その後、余っている皮膚を切除し、それぞれの皮膚の大きさを調整し、窪むように縫い付けて終了です。

デザイン・皮膚の切開

下の写真のようにデザイン(当院の場合)を行い皮膚を切開します。

瘢痕組織の露出、切除

でべその元になっている、瘢痕組織(飛び出している部分)を明確にし、これを切除します。

つまんでいるのが瘢痕組織

瘢痕組織切除後:中にスペースができているのが分ります。

*今回は穴は空いておらず、臍ヘルニアではないので、穴を閉じる工程は行っていません。

余分な皮膚の切除

皮膚も余っているので、余分な皮膚を切除して、ちょうどいい大きさにします。

皮膚を切除して、過不足なくへそを覆える

皮膚を縫って、圧迫する

上記の状態から皮膚を固定しながら縫っていきます。最後は、凹んだおへそがしっかり出来上がるように圧迫して終了です。

縫合後

圧迫後

手術後の経過

でべそを治す方法は手術が基本になると言いましたが、すぐに手術と言われても本当にきれいになるのか?痛みは?傷は?休みはどれ位必要か?気になると思います。

痛みと仕事・学校

でべその手術の場合、多くの方は翌日から日常生活は可能です。少しの痛みはあると思いますが、内服の痛み止めでコントロールできる程度です。通勤してデスクワークなどであれば翌日から可能ですし、余裕を持っても手術翌日休む程度で大丈夫です。
体育の授業などある方は1-2週間空けた方が無難です。

傷の経過

手術ですので、どうしても傷が残ります。始めの1カ月程度は結構気になるかも知れません。しかし、徐々に目立ちにくくなります。また臍の窪みの中に傷が出来るので、傷があっても気にならない程度になります。

まとめ

以上のように、でべそを治す方法は基本的に手術になります。腹筋を鍛えたり、太ったりしてでべそを治すのは一般的・現実的ではないです。やはり、手術でしかでべそを治すことができません。

でべそを治したいとお考えの方は一度ご相談ください。

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