水の森美容外科が当院資料を無断使用し批判を行っている件

当院ではより多くの方に美容外科のリアルを知って頂く目的でモニター様には静止画や動画の撮影使用をお願い、当院の広告としての独占的な使用許可を事前に頂いております。

その上で、モニター様の画像や動画を当院ホームページやyoutubeにて使用させていただいております。

今回、当院がyoutube上に使用していたキャプチャー画像が無断使用され、しかもこちらの意図しない目的で使われていることが発覚しました。

  • youtubeとはいえ、埋め込みプレイヤーや共有ではなく、キャプチャー画像の無断使用
  • 肖像権の侵害
  • 二重整形の術後1週間の画像をあたかも完成形のように扱い、施術内容の誤認を生じさせる

この3点について、細かく説明してみたいと思います。

1.水の森美容外科に無断使用された動画と画像

まず、水の森美容外科が運営する「美容整形で失敗しないための秘訣」というサイトに当院の施術に関するキャプチャー画像が無断使用されています。

実際に使用されたものは以下のyoutube動画のキャプチャーです。

その問題のページがこちらです。

URL:http://mizunomori-correct.com/backs/mabuta_sibou_eye_kubomi_tottehaikenai_not/

魚拓:http://megalodon.jp/2017-0921-0939-26/mizunomori-correct.com/backs/mabuta_sibou_eye_kubomi_tottehaikenai_not/

2017年10月7日追記

以上のページは10/5に指摘した画像が削除され、10/6時点で新しい画像に差し替わっています。(当方で確認した限り)ちなみに、当方への連絡は一切なく、先方のサイトやHPでのコメントも一切なく、何事もなかったかのように画像だけが差し替えられております。
魚拓の方は生きていますので、そちらご覧になれます。

このページの5章の「二重の幅を広くする際に気をつけなくてはいけない事」にキャプチャー画像が使用されています。

  • 手術前画像(小さい方)の眉毛外側の薄さ
  • 手術前画像(小さい方)の目の下の色や窪み
  • 手術後画像(大きい方)の右目目頭の白い小さなデキモノ
  • 手術後画像(大きい方)の左目目頭の引きつれ
  • 手術後画像(大きい方)の左目の中央に上を向いた2束のまつ毛

画面の構図を踏まえても、当院の施術に関するキャプチャー画像と判断せざるを得ません。このキャプチャ画像についてもちろん使用許可の連絡などは一切来ておりません。

水の森美容外科がどうやってこの画像を手に入れて使用しているかは分りませんが、二重整形の画像であることが分れば、どこかのクリニックが専属的に利用権を有する画像だろうという事は想像に難くないと思います。ましてや、水の森美容外科は美容外科業界で10年も営業しているそうですから、その点は承知のことだと考えます。

2.水の森美容外科が当院の画像を引用することにより、症例について事実誤認を誘発している?

さらに画像を無断使用しているという問題以外に、この画像を記事内の主張と照らし合わせると事実誤認がある事が分ります。

上記各当ページには以下のようにあります。

瞼の皮膚はまつ毛側より眉毛側のほうに行くほど厚みが増していきます。
あまり広い幅で作りすぎると、皮膚の厚みがあるところで二重になるため、
余計に厚みが増して見えるようになってしまいます。

下記の症例写真を見てみるとわかるかと思います。
術前に比べ、術後の方が瞼の厚みが増しているように見えています

引用:美容整形で失敗しないための秘訣 presented by 水の森美容外科

仰る通り、まぶたはまつ毛側より、眉毛側の方が皮膚が分厚くなってきますので、二重がボッテと見えたり、ラインの広がりが不自然だったりします。

しかし、水の森美容外科が引用しているこのキャプチャー画像は当院で手術後1週間目のもので、ダウンタイム経過後の施術が完了した画像ではありません。

左側が水の森美容外科が使用している1週間目の画像と同じくらいの時間のキャプチャー画像、右側が1か月目のキャプチャー画像

上を見て頂いても分るように、1週間目の画像ですので、まだ腫れが出ていたり、そもそも動画ですので、目を開くタイミングのどこに合わせるかで見え方が違います。

そういった事を無視して、「まぶたの厚みが増しているように見える」と論評するのは、前提となる事実がことなる以上、いかがなものでしょうか?

私の手術が神がかって上手だったので、1週間目の状態でも腫れが引いた状態に見えたのかも知れません。もしくは、この写真が術後いつの状態のものか判別がつかない先生なのか。分らなければ、写真を使わなければいいだけなんですが。それとも、1週間経っていれば腫れはゼロになっているのが技術のある医師という事なのでしょうか?

もっとも、この写真が術後いつの状態のものかを全く確認することなく、写真を使用、論評することは、間違いなく患者様や一般消費者の方に事実誤認を与え得るものであります。

この資料が著作物に当たるかどうかは意見のあるところですが、著作物だとすると、著作者人格権をも犯しているのではないか、ということは前述しましたが、それ以外にもこのような問題点があります。

3.当院の画像を使用することについて

また、この画像の出典は記事内には書かれていませんが、Googleの画像検索を使って調べればどこが出典かはすぐにわかります。一般の人でもすぐに検索出来てしまい、当院の手術例だということが分ります。水の森美容外科も引用する際に、当院の画像であると認識していることでしょう。

その上で、下のように酷評しています。

水の森美容外科のページより、この写真に対して以下のようにコメントが続きます。

適当にしたのは良いけれども、瞼が厚くなってしまった、
不自然になってしまったという失敗は多いと思います。
こういった技量のない医師達が、クリニックの利益のために、患者様に必要のない瞼の脂肪取りを勧めているケースが非常に多いといえます。美容外科の医師達は、利益の事ばかり考えるのではなく、もっと医療の技術というものに切磋琢磨しなくてはいけませんね。

引用:美容整形で失敗しないための秘訣 presented by 水の森美容外科

したがって、引用された画像が当院のものだと検索された場合、上記の論評によって、当院の施術に問題があるとものと認識されてしまうおそれがあります

なお、上記論評が前提とする手術後期間は誤りであり、そもそも手術後1週間目の状態ですので、上記のように酷評すること自体がおかしいと思いますが、以下のように反論します。

反論1

「適当にした、不自然になってしまった」と言いますが、当院では、どういう二重にするのか、埋没法のメリットやデメリット、幅を太くしたときの見え方などは事前に説明しています!その上で希望があれば出来るだけ希望に沿うようにしますし、明らかにデメリットが多いと判断すれば幅の考え直しを依頼することもあります。

ちなみに、この方に頂いた体験談(無論、ご本人様に許可のうえ、掲載しています)です。

“体験談より抜粋

・カウンセリング・施術前の説明の内容、説明を受けた感想を教えてください
メリットだけではなく、デメリットもふまえて説明していただきました。こちらの不安もそのつど聞いていただき、安心できました

そもそも、そのようなやり取りも知らずに、どうしてこのように論評できるのでしょうか?また、かかる論評が独り歩きすることにより、当院はもちろん、このサイトを見た多くの方に誤解を与えてしまします。

反論2

仮に、技量のない医師と名指しされているのが私であるとすれば、

私は水の森美容外科の医師の誰一人とも面識はなく、そして私の手術や治療を見て頂いたことはありません。どのようにして判断したのでしょうか?患者さんと医師(私)のコミュニケーションを知らないまま結果だけを見て技量のないと言われるのは非常に遺憾です。

公に見る技量として、私は外科専門医と小児外科専門医を取得しました。医師の方なら分ると思いますが、両方ともそれなりに病院で経験を積んだ証です。英文論文を書き医学博士の学位も授与していただきました。その上で、美容医療を湘南美容外科様で6年間学ばせていただきました。

反論3

美容外科の医師たちは利益の事ばかり考えるのではなく、、、とあります。

しかし、今回の引用のように、

そもそも、まだむくみが残っている手術後1週間の画像を、自己都合に基づき、あたかも完成形のような形で紹介して(しかも他院のものを使用)、技量のない・利益優先の医師と論評している水の森美容外科は患者様と誠実に向き合っておられるといえるでしょうか?

反論4

水の森美容外科のHPのトップには以下のようにあります。

当院が行っているのは、患者様に正しい知識をお伝えしてご自身で手術を選択出来るようお手伝いする事です。 ホームページもクリニック側の都合の良い情報を宣伝するのではなく、患者さまに正しい知識を身につけて頂き、患者さま自身が正しい目で、病院や治療を選ぶことが出来るようになることを第一に作成しております。
水の森美容外科

また、水の森美容外科は全国に4院あり、開設10年を迎える大手美容外科だそうです。

全国に4院を展開する水の森美容外科は、2016年2月に開院10周年を迎えました。

メリットとデメリットをしっかりと説明し、良い面ばかり見せつける利益主義とは真逆の治療を行っている、まさに患者中心主義の美容外科。
医師が教える美容整形のコンプレックス解決・応援サイト NICOLY:)[ニコリー]

との評価を受けておられるようですが、これまで説明してきたように、手術後1週間目の経過途中の画像(しかも動画のキャプチャーなので、どの開眼状態か分らない)を使用してあたかも他の医師の技術が低く、自分たちは違うのだと主張することが「患者様に正しい知識をお伝えしてご自身で手術を選択出来る…」「患者中心主義の美容外科」という事に当てはまるのでしょうか?

今回は、問題ページの医学的内容についての論評は目的としておりません。

4.無断引用は悪なのか?

著作物の引用についてはそれがそのまま違反となる訳ではありません。著作権法32条には以下のようにあります。

[1]公正な慣行に合致すること,引用の目的上,正当な範囲内で行われることを条件とし,自分の著作物に他人の著作物を引用して利用することができる。同様の目的であれば,翻訳もできる。(注5)[2]国等が行政のPRのために発行した資料等は,説明の材料として新聞,雑誌等に転載することができる。ただし,転載を禁ずる旨の表示がされている場合はこの例外規定は適用されない。

文化庁HP

(注5)引用における注意事項  他人の著作物を自分の著作物の中に取り込む場合,すなわち引用を行う場合,一般的には,以下の事項に注意しなければなりません。
(1)他人の著作物を引用する必然性があること。
(2)かぎ括弧をつけるなど,自分の著作物と引用部分とが区別されていること。
(3)自分の著作物と引用する著作物との主従関係が明確であること(自分の著作物が主体)。
(4)出所の明示がなされていること。(第48条) (参照:最判昭和55年3月28日 「パロディー事件」)

文化庁HP

以上を満たせば、公に公表されている著作物を引用する事は不可能ではありません。ただし、仮に、当院の画像が著作物に当たらない場合であっても、人の顔写真は個人情報であり、本人の承諾なく流布・頒布することはできません。肖像権侵害にも該当し得ます

5.水の森美容外科の引用の問題点

今回、水の森美容外科は当院の動画をキャプチャ画像として使用していると考えます。どのような経緯で、どこからこの画像を使ったのか、キャプチャーしたのかは当方には分りませんが、問題点が多々あるのではないでしょうか?

当院の画像が「著作物」に該当すると考えると、以下のような問題点があります。

3-1.著作物を引用する必然性がない

水の森美容外科は美容外科であり、また今回のテーマである「二重整形埋没法」に関しても行っているクリニックです。ですので、自分たちの症例を使えばいい訳であって、引用する必然性はないのではないでしょうか?

3-2.引用物であることが区別されていない

引用物は、自分たちの著作物とは違うものですよと、区別して表示しなくてはいけませんが、全くなされていません。

3-3.出所の明示がなされていない

引用物は、そのままではなく、引用した事を明示しなくてはいけません。それが全くなされておらず、あたかも自分たちの著作物かのように扱っています。

3-4.肖像権を侵害している

肖像権とは人が写っている写真等に関わって来る問題です。水の森美容外科はこの方の許可を取っているのでしょうか?もちろん、誰か分らないでしょうから許可を取る事は不可能に近いです。

これは肖像権を侵害しており、損害賠償請求の発生し得る事案です。

3-5.この章のまとめ

以上より、引用が合法となる場合であっても、それにはルールがあり、それに則して行わなければなりません。水の森美容外科の引用はそのルールにのとっていません。

 

さいごに

いままで医療業界や美容医療業界では、他のクリニックの写真やコメント・主義主張などを個々で引用したりして、論評するというような事は行われてこなかったと認識しております(とんでもないことを主張している場合を除き)。
医学は学問であるとともに、患者と医師のコミュニケーション、考え方の違い、技量などが色濃く反映されるため、医師の考え方や治療方針にはその医師にしか分りえない理由も存在するから、何かが絶対に正しいと言いきることが難しいからです。

しかし、医学の発展には学会のみでなく、このような場で他院や他医師を論評をする事が必要なのかもしれません。今後は当院も特定のクリニックさんに対して公に論評するかも知れません。

ただし、今回の水の森美容外科の画像引用のように、患者様、一般消費者に事実誤認・誤解を与えることは絶対に許されることではありません。

一覧を見る