顎下の脂肪吸引について解説します。
顎下の脂肪吸引とはどの部分の脂肪を吸うのか?効果は出るのか?傷の位置は?などにつて解説していきます。
顎下の脂肪吸引を考えている方は是非一度お読みください。
1.顎下の脂肪吸引とは
顎下の脂肪吸引とは、下顎の骨より下、首の方の脂肪を吸引する事を指します。
下の写真のような部位を吸引します。
2.顎下脂肪吸引の効果
顎下の脂肪吸引の写真です。
顎下のお肉をつまんで1㎝以上あれば効果は感じられると思います。それより少ないと、脂肪吸引手術をしてもほとんど効果を感じることはできないと思います。
“顎下脂肪吸引の限界”
顎下の形と言うのは脂肪吸引で対応できる皮下脂肪だけで決まるものではありません。皮下脂肪や筋肉(広頚筋)の下の脂肪、顎骨から首にかけてのカーブの仕方(舌骨の位置など)など、皮下脂肪以外の要素も多くあります。ですので、人によって効果の出方や最終的な結果は変わってきます。
3.顎下脂肪吸引の傷
顎下の脂肪吸引の傷は医師によって作る場所が異なりますが、以下のようなパターンが多いのではないかと思います。
顔の傷はきれいに治る事が多く、時間が経てばほとんど目立たなくなります。
4.顎下脂肪吸引の経過
顎下の脂肪吸引手術後の経過には以下のようなものがあります。
4-1.腫れが出る
顎下の脂肪吸引のみであれば、あまり大きな腫れが出ることは多くありませんが、まれに大きく腫れが出ることがある人がいるようです。
4-2.内出血が目立つ事がある
一般的には腫れよりも内出血が目立つ場合が多いのではないかと思います。内出血は重力で脂肪吸引した範囲よりも下に下がってきます。首の方に出てくるので、正面から目立ちやすくなってしまいます。
4-3.硬くなる(硬縮:こうしゅく)
脂肪吸引の手術後は、吸引範囲が硬くなってきます。手術後1週間程度から始まります。
その後、徐々にほぐれて柔らかくなっていきますが、しっかり脂肪を取ると、1か月目でも硬さが少し残っており、2か月くらいでかなり改善されてくるパターンが多いように思います。
5.顎下の脂肪吸引手術後のアフターケア
アフターケアの方法はクリニックによって少し違いがありますが、当院では以下のように考えて行っています。
5-1.フェイスバンドによる圧迫
圧迫には2つの意味があります。1つは手術直後のわずかな出血を抑える効果、腫れを抑える効果です。2つ目はしっかり効果を出す目的です。
ですので、当院では直後からフェイスバンドをして頂いており、そのままご帰宅をお願いしています。
また継続に関しては2日間は24時間の圧迫をお願いしており、その後は外出時にフェイスバンドを外していただき、家にいる時や寝ている間はフェイスバンドをして頂くようにしています。
5-2.マッサージやストレッチ
脂肪吸引の手術後の指導で、マッサージやストレッチは意見の分かれるところです。積極的に行わない先生もいます。
当院では積極的にマッサージやストレッチでほぐしていただく事を推奨しています。
以前、頬と顎下の脂肪吸引をして頂いた方で、1か月目の診察の際に頬のマッサージはしたけど顎下はしなかったと言う方がいました。
その方は頬は大丈夫でしたが、顎下の硬縮(こうしゅく)がかなり強く、マッサージなどをしていないと回復も遅くなると思い推奨しています。その方もその後は時間とともに普通になりましたが。
6.顎下の脂肪吸引のリスク・副作用
6-1.凹凸やひきつれが出ることがある
顎下の皮膚は薄く、手術後に凹凸感や引きつれが出ることがります。特に上を向いた時に出やすくなります。しかし、時間経過とともにかなり落ち着いてきます。
1か月目の時点で、上を向いた時に凹凸があっても、引きつれがあっても、3カ月程度でかなり改善し、6カ月でほとんどなくなります。
6-2.思ったほどの効果を感じないことがある
顎下の膨らみが気になる、フェイスラインをシャープにしたいと思っても、前述したように顎下の皮下脂肪だけで希望通りにならない場合もあります。一言で言うと骨格的な問題です。
例えば、男性と女性を比べても男性の方がフェイスラインがシャープに見えると思います。
7.顎下脂肪吸引の費用
脂肪吸引の費用はクリニックによって開きがありますが、下が当院の値段表です。
あご下 | 198,000円 | 140,000円 |