埋没法とは糸をまぶたに埋め込み、手軽に二重まぶたにできると言う方法です。美容整形ですが、切ったりせずに行えるため、人気があります。
しかし、糸を埋め込むために針を刺して麻酔を行わなければいけないので痛みがあります。手術後も少しは痛みがあり、不安に感じる方もいるでしょう。
埋没法の痛みはそれほど大きいものではないと思いますが、人によって痛みの感じ方に違いがあります。
今回は、埋没法にまつわる痛みに関して詳しく解説していきます。
1.埋没法の手術時の痛み
埋没法は手軽に二重まぶたにできる方法です。まぶたに糸を埋め込み、二重まぶたを作ります。
手軽にできると言っても、麻酔の針を刺したり、糸を通したりするので多少の痛みはあります。ではその痛みはどの程度のものでしょう。
同じ針を刺しても、人によって痛みの感じ方には大きな開きがあります。ですので、痛みに強い人か弱い人かで感じ方も変わってくるでしょう。
下の表は、当院で埋没法を行った方に回答いただいたアンケート結果です。
54人の方に回答いただきました。かなり強い痛みに感じる人は少ないですが、ばらつきが大きく痛みには個人差があることが分ります。それでも、軽い程度の痛みとして感じる人の方が多いという結果です。(2018年1月ー4月に当院で埋没法を受けて頂いた方へのアンケートです。)
2.痛みを少なくする方法
各クリニックで痛みを少なくするために対応はしています。そもそも埋没法の時の痛みというのは、まぶたに針を刺して局所麻酔をする時の痛みです。これが終わってしまうと手術中も痛くはありません。
痛みを少なくするために行われる方法としては以下のようなものがあります。多くのクリニックでは下のどちらかの方法を用いて痛み対策をしていると思います。1つだけ、もしくは組み合わせて行う事もあります。
笑気麻酔
笑気麻酔は鼻からガスを吸う麻酔です。効果が出てくると、リラックスしたようなお酒に酔った様なフワフワした感覚になります。また痛みを抑える効果もあります。
しかし、痛みが完全になくなる訳ではないと思っていてください。当院では笑気麻酔を行いながら局所麻酔をしています。
注射の針の影響
局所麻酔は針を使って行うので、注射針は細い方が痛みは少ないです。注射針はゲージ(G)という単位で表現され、数が大きい方が細くなります。埋没法の場合は30G,32G,34Gなどを使用する事が多く、一般的な採血で使用する22Gや23Gに比べるとかなり細いものになります。
上記の中では、34Gが一番細く痛みも少ないのですが、32Gと比べてどこまで差があるのかは評価が難しいところです。痛みがすごく心配という場合は34Gを使用しているクリニックを選ぶのも良いでしょう。ただし、オプション等で高くなる場合もあります。
当院では32Gを使用しています。
表面麻酔
麻酔クリームを塗って表面感覚を鈍らせる方法です。目の中に麻酔クリームが入るとダメなので、テープで貼るタイプのものを使うのが一般的でしょう。ただし、デザインが薄くなることがあり、当院では行っておりません。また、表面の痛みは取れても、皮膚の中の痛み(局所麻酔が入ってくる痛み)やまぶたの裏側の痛みは少なくなりません。
3.手術後の痛みといつまで痛むのか
手術後は麻酔が切れてくると痛みがあります。少しジンジンする程度で、内服の痛み止めで治まる程度です。手術当日、翌日くらいは感じると思いますが、2日目からは時々痛い時があるかも位にしか思わないと思います。むしろ、腫れの方が気になっている状況だと思います。
また、細かい痛みは7-10日程続きます。触ると少し痛い、目をギュっと閉じると少し痛いと言う程度です。
4.術後に気にするべき痛み
強いゴロゴロ感がある時は異常な痛みです。
手術後はまぶたの裏側も処置していますので、多少のゴロゴロ感は出ることがあります。しかし、目も開けていられないようなゴロゴロ感が出ることは基本的にないので、そのような場合は手術を行ったクリニックで異常がないかどうかを見てもらった方が無難です。