前回の記事をお読みいただいた医師から私のブログも間違っているだろうとご指摘を頂きました。

前回、とある会社の記事の間違いを通して、管理体制の甘さを指摘させていただきましたが、私の運営するキレイの教科書と言うブログも間違っているだろう!とのご指摘を頂きました。

ご指摘くださった、先生ありがとうございます!
その記事はすでに削除されており、記事や医師名の分るものへのリンク等は行っておりません。是非詮索せずに、こいつもこんな間違いをしてたんだと言う点でお読みください。

その点に関して、ここの場で考えてみたいと思います。なお、ご指摘頂いた内容とは順番がずれております。

なお、前回の私の記事が原因で、医師の方や該当ページのファンの方には不快な思いをした方も多数いらっしゃるかと思います。この場を借りて、謝罪させていただきたいと思います。

テレビの取材は断ってはいけないのか?

テレビ局の方から引用・取材依頼の電話を頂きましたが、個人の発信ですのでと、お断りさせていただきましたところ「ネットと言う公の場に記事を公開しているのに取材を受けないのはいかがなものか」と言う主旨のお叱りを当院スタッフが受け、半ばガチャ切りされたそうです。
いまやネットに個人が投稿できる時代です。ネットに投稿した事にはテレビの取材を受けなければいけないと言うルールがあったのでしょうか?これはメディアの横暴ではないのでしょうか?

ガチャ切りって…それこそ電話の暗黙のルールをご存じないのでしょうか??

電話を受けたスタッフは、当件と関係なく、非常に嫌な思いをしたと私に伝えてきました。

①ボトックスの承認について

アラガン社のボトックス注射で日本の厚生省の認可されているのは

眉間に使用時

ではなくて正しくは

眉間と目尻に使用時

です。

これは間違いです。

とのご指摘を頂きました。これは私の間違いです。なお記事を公開したのが2016.4.9で、ボトックスの目尻への適応が認められたのが2016.5月です。一年間放置していましたことをお詫びするとともに各当記事及び関連記事の修正をさせて頂きたく思います。ご指摘ありがとうございました。

②エラのボトックス注射によるたるみについて

エラのボトックスでのたるみを複数例経験しているとのご指摘を頂きました

この医師は、たるみ症例を複数経験されているとの事です。たるみが出るとお考えなのになぜエラのボトックスを行うのかが理解できませんが、事前の承諾を得て行っていると言う事でしょう。私もカウンセリングを行ってから施術を行いますので、カウンセリングにてバイアスがかかっているのかも知れません。

この部分に関しては、「私の経験上」と言う文言を入れさせていただこうと思います。

③間違い7の部分

①でご指摘頂いたように、私のサイトも添付文書と違うことが載っていた、添付文書が金科玉条というのなら、厚生省の承認以外に使い方をするべきではないとの批判

添付文書に記載されていない事を書いたり行ってはいけないとは申してはいないのですが。私の指摘した記事は医師個人の意見や執筆ではなく、あくまで監修記事で書いているのはこの会社様です。まずは、添付文書にある通り記載を行い、監修医師の経験上などの注釈をつけるべきだと考えます。
そして、「添付文書と言うものがあるんだよ」と言う事も社長に伝えていますよと言う事です。

医師が個人的なページで発言していたのであれば、弁証法的発展とでも言えばいいのでしょうか、考えた後の発言なんだなと理解します。

④アクアフィリングの記事へのご指摘

→文献が見当たらないとしていますが。これは明らかに間違いです。

Shin JH, Suh JS, Yang SG. Correcting shape and size using temporary filler after breast augmentation with silicone implants. Arch Aesthetic Plast Surg 2015;21:124-6.

という文献があります。この文献はアクアフィリングの有効性・安全性について書いているものです。

この医師が指摘しているように、私が文献は見当たらないとしているのは間違っていました。PubMedと言う、文献検索サイトなどで探しましたが、上記文献はヒットしませんでした。しかし、今でも、Pubmedではヒットしません。PubMedでヒットしないと書いているのですが…
この文献が掲載されている、Arch Aesthetic Plast Surg が韓国の学会誌と言うものだったからPubMedに載っていなかったのか、今検索しても出てきません。いまだに私が検索しえないのか??

とは言え、文献が見当たらないと言うのは間違えなので修正させていただきたいと思います。しかし、この文献やコメントをもって安全だとはお伝えする事が出来ない内容だと思います。

この文献に対するLetter(その後のコメントや声明の事)も読んで他の文献も調べての私の意見です(今後検証が進み変わるかも知れません)。

なおアクアフィリングの安全性については美容外科学会からも声明が出ています。

「ポリアミドと言うのは体の中で溶けない物質」というのは間違いです。

おそらくポリアミドの「ポリ」の意味を理解されていません・・・。

ポリアミドはポリマーの総称です。

重合の結合の仕方によってその性質は異なり

当然体の中で溶ける物質と溶けない物質があります。

仰る通り、ポリアミドと言う記載が適当ではありません。ポリアクリルアミドです。
なぜポリアミドと書いたかですが、記事の執筆当時アクアフィリングに対してポリアクリルアミドであると明記しているクリニックが見当たらず、他クリニック様への批判や誹謗中傷にもつながりかねないと考えたので、ポリアミドと記載していました。

ご指摘にある通り、現在はポリアクリルアミドであると記載されています文献もあるので、修正するかどうか考えたいと思います。某クリニック様のページがポリアミドのままでしたので。

その他、アクアフィリングについて細かいご指摘を頂きました。

アクアフィリング=水+ポリアクリルアミド+重合しなかったアクリルアミドモノマーです。ここの部分、ちょっと難しいので細かくは書きませんが、食べるのと注入とは一緒に考えてはいけないと思います。注入も量ではなく、濃度や時間を考えるべきでしょう。

アクアフィリングはアミド結合を持つポリアクリルアミドです。(ちょっと難しいですが、アクアフィリングはアミド結合を有したポリアクリルアミドの1本鎖が水素結合で弱く結びついているとメーカーは言っています。水素結合なんて弱い結びつきは気にしていません。この一本鎖がどうやって吸収されるのかを議論しているのです。)

またアクリルアミドモノマーに対して安全性が確立されているとは考えにくいと思います。「発癌性がない事を証明しろ、でないと安全とは言わせないよ」とは言いませんが、私が調べえた文献では以下のようにあるます。

The hydrogel monomer of Aquamid at <0.0064 μg/ml is atoxic for humans and other animals and has been regarded as a non-cytotoxic, non-pyrogenic, non-biodegradable, non-carcinogenic and biocompatible material. However, the acrylamide monomer possesses neurotoxicity and teratogenicity

0.0064μg/mlってかなりの低濃度ですよ。しかも、水の部分が吸収されると濃度も変化する可能性もありますよね。私には安全と言いきれません。この辺のあまり難しい所や議論に余地のある事を、ブログで事細かに書くつもりはありません。

過度に不安をあおる内容ですが、そもそも化学に詳しい方がいたらご指摘下さいとか自信がないなら書かなければ良かったのにと思ってしまいます。

とのご指摘もあるようですが、私はそうは思いません。分らないのでご意見お願いします。と医者が書く事はダメなのでしょうか?私は当院の患者様にも分らない事は分らない、僕の意見でよければ聞いてねと言うスタンスで診療しています。根拠のない事を言うより、分らないとはっきり言う専門家の方が信頼できるからです。
この点に関しては、患者様も「医者や専門家は何でも知ってる」と思い過ぎかと思います。

さいごに

一人の医師の力ではありますが、今後もこの記事を見て頂いている方や私のブログを見て頂いている方の期待に背かないように、誠心誠意努めていきたいと思います。

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