どうせ脱毛するなら全身医療脱毛!とお考えの方も多いのではないでしょうか。
実際に全身の医療脱毛をする方は多く、仮に一部やる必要がない部位が含まれていたとしても、バラバラに部位別で契約するよりも全身脱毛で契約したほうがお得です。
この記事では、美容医療に携わる医師が、全身の医療脱毛はどのくらいお得なのか、バラバラに部位別で契約した場合との料金の比較や、全身脱毛で後悔しないための知識をお教えいたします。
この記事をお読み頂ければ、全身脱毛を行うべきかどうかの判断ができます。さらに、どんなクリニックを選ぶべきか、契約する際の注意点もお分かりいただけます。
全身の医療脱毛を契約する前に是非この記事を読んで役に立ててください。
目次
1.医療脱毛を全身で契約することのメリット
全身の医療脱毛を行う事のメリットは、部位別に行うよりもセット価格で安くなる事が上げられます。
特に全身ツルツルにしたいという事は考えていなくても、それなりに広い部位を医療脱毛したいと考える方にとって、バラバラで医療脱毛を行うよりも全身一気にやってしまった方がお得なのです。
そして、全身で契約しても必ず全身行わなければいけない訳ではなく、必要のない箇所は省いて処置を行う事も出来ます。
全身と言うのは、脇やVIO、手足、顔などを全て含めた全身を指します。そのため全体的に気になる人は始めから全身コースで申し込んだ方がいいでしょう。
2.全身医療脱毛と部位別の費用相場の比較
全身で契約した方が安いと言いましたが、実際にはどの程度違うのか見ていきましょう。下の表は各部位の相場を表したものになります。32個のクリニックから平均相場を出した結果を集計したものです。
顔なしVIOなし | 全身コース | 個別の場合 | 割引率 |
5回平均 | 290,734円 | 751,127円 | 62% |
顔ありVIOあり | 全身コース | 個別の場合 | 割引率 |
5回平均 | 408,774円 | 948,095円 | 57% |
平均値の集計ですので、参考程度に見て頂くのがいいですが、この表を見ると結構な開きがあるのが分ると思います。
3.すでに全体的な毛が気になっている人は全身で契約した方が良い
費用的なことからも分かる様に体の毛が全体的に気になっている人は、全身で契約した方がお得です。その都度、気になる部位を行っていくよりは費用も時間もお得です。
しかし、全身気になっていない人は、当たり前ですが行う必要はありません。クリニック側も全身で契約してもらった方が必ず通って頂けて他の部位は違うクリニックでとならないので都合がいいのですが、必要のない方(希望のない方)にまで強く勧めるクリニックもあります。
もし、あなたに全身の医療脱毛が必要ないのであればはっきりと断りましょう。
4.全身で契約する前に必ず確認しておくべきこと
照射範囲を確認する
全身脱毛と言っても、顔から足先まで全部と言う意味合いのクリニックもあれば、ここの部分は除く(例えば顔は除く)などとしているクリニックもあります。
多いパターンは、全身脱毛でも顔とVIOを除くパターンと、本当に全身どこでも気になるところは脱毛しますよと言うパターンが多いです。その他でも顔だけ除く、VIOだけ除くと言ったパターンも見受けられます。
もちろん顔とVIOの脱毛が必要ない方にはちょうどいいプランです。しかし、おそらくは値段を安く見せたいクリニックがこの表記で全身脱毛が安いですよと見せていると思います。
ですので、全身脱毛で比較する場合は顔とVIOが含まれるかどうかをチェックする事が重要です。
照射の間隔・契約期間・予約の取りやすさを確認する
通常医療脱毛は1-2か月に1回行います。多くのクリニックで2カ月が目安と説明されるでしょう。。3ヶ月に1回とかになってしまうと効果が落ちると言う報告もあるのでしっかり行うのであれば2カ月前後に1回は受けれるようにしましょう。
そこで、重要な事はちゃんと2カ月で予約が取れるかどうかです。
全身を一気に行うとなると時間もかかり予約枠も取りにくい事があります。契約前にどれくらい混雑しているのか、おおよそどれくらい前に連絡すれば予約が取れる事が多いのかを聞いておきましょう。
解約時の内容を確認する
コースでやろうと思っても、何らかの理由で解約する人はいます。そんな時、残りのコース料金に対していくら返金してくれるのかを始めに確認しておいた方がいいでしょう。今後はこの返金については法律で決められるようですが、今はクリニックによって異なっています。万が一の時のために事前に確認してください。
アフターケアやトラブルが起きた時の対処の有無を確認する
普通のクリニックであれば無償で対応してくれますので、心配はいりませんが、念のためにリスクの説明の時に起きた場合の対応法を聞いておきましょう。
5.全身の医療脱毛で必要な回数
医療脱毛では5-6回のコースが組まれている場合がほとんどです。医療脱毛の効果は大きいですが、全く1本の毛も生えてこない状態になるわけではありません。
かといってやる意味がない訳ではなく、体の部位でも差がありますが、多くの部位で5-6回脱毛を行えば満足のいく結果は得られます。
6.医療脱毛のリスク
基本的に脱毛はリスクも低く、安全に施行できるものですが、全くリスクがゼロと言う訳ではありません。医療脱毛でもエステ脱毛でも起こり得るリスクがありますので知っておいてください。
ヤケドする事がある
どのような脱毛の方法であっても熱を加えますのでヤケドするリスクがあります。ほとんどの場合は処置を行えば跡もなくなくなるものです。脱毛の処置後に一部だけヒリヒリが消えない、皮膚の色が一部だけ赤くなっておかしいなどあれば施術したクリニックへ連絡するようにして下さい。
毛包炎が起きることがある
脱毛後は毛包炎と言って毛穴に一致して肌が赤くブツブツしてくることがあります。施術前に比べて赤いブツブツが出てきた、痒みがひどいなどあれば施術したクリニックへ連絡するようにして下さい。
打ち漏れが出る事がある
脱毛後の経過として、処置した部分の毛は1週間以内でポロポロと落ちていきます。しかし、毛が落ちて行かないところは打ち漏れですので、施術したクリニックへ問い合わせて再度処置してもらいましょう。
ただし、蓄熱式脱毛機(メディオスターやソプラノ)の場合は、毛が一気に抜けず打ち漏れ等は分りません。
硬毛化することがある
脱毛を行っていると、特に産毛の脱毛の際に起こりやすいのですが、逆に濃い毛が生えてくることがあります。これを硬毛化と呼びます。うなじや背中~上腕、またはフェイスラインに起こる場合が多いです。
施術をしているクリニックに申し出れば対応してくれますが、硬毛化した毛は脱毛しにくく必ずすぐ抜けるとい訳ではありません。対応法としては違う種類のレーザーで脱毛してみる、針脱毛で脱毛するなどがあります。もしくは、硬毛化しやすい部位は始めからヤグレーザーで処置すると言った方法があります。
7.選ぶべき機械
医療レーザー脱毛の場合、アレキサンドライトレーザー・ダイオードレーザー・ヤグレーザーが基本的なレーザーの種類になります。中でも、多く使われているものがアレキサンドライトレーザーとダイオードレーザーです。
ヤグレーザーも効果があり、抜けにくい毛に向いていたり、色の黒い方でも受けれると言うメリットがありますが、痛みが強いという事もあって、第一選択にはなりにくい機械です。
最近出てきたレーザーで蓄熱式脱毛機と言うものがあります。製品の名前で言うとソプラノやメディオスターと呼ばれるものが日本に入ってきています。これらは、ダイオードレーザーを基本として使用していますが、従来の機械が高出力で一気に毛を焼いてしまうのに対して、弱いパワーで繰り返し照射する事によって脱毛させると言うものです。
痛みが少ないとして最近流行っていますが、効果に対してはまだまだ未解明な点もあります。実際にはある程度は抜けるようです。より詳しく蓄熱式脱毛機について知りたい方は「メディオスターってどうなの?効果や痛みと選ぶべき基準」をお読みください。
医療脱毛としてしっかり効果が確認されているものであればアレキサンドライトレーザーやダイオードレーザーを選ぶといいでしょう。もし、痛みに弱い方や不安な方は蓄熱式脱毛機を選ぶのがいいと思います。
そして、アレキサンドライトレーザーやダイオードレーザーはどこでも置いてますので、重要な事は追加でヤグレーザーがあるクリニックを選んだ方がいいという事です。
アレキサンドライトレーザーやダイオードレーザー、または蓄熱式脱毛機では抜けにくい毛と言うものが出てくると思います。状態によりますが、そのような場合対応できるのはヤグレーザーである確率が高いからです。もしくは針脱毛を行っているクリニックでも結構です。
また、ヤグレーザーは硬毛化のリスクが低いとされていますので、フェイスラインやうなじ、背中、腕などの硬毛化しやすい部分はヤグレーザーでお願いするのも一つの方法です。
追加でヤグレーザーを置いているという事は脱毛に力を入れているんだなと言う一つの目安にもなります。
8.全身の医療脱毛が安いクリニック
医療脱毛は手術と違って、あまり効果に差が出ません。
もちろん処置する場所や皮膚の色によってレーザーのパワーを調節したりする必要はありますが、それでも値段で選んでも基本的には問題ありません。しかし、以前はどこのクリニックでも同じような機械を扱っていましたが、最近は徐々に機械の種類も増えてきていますので、その点は7章で解説しました。
“ランキングサイトやおすすめサイトに紛らわされない”
医療脱毛をネットで調べると、同じようなサイトやクリニックばかりが目につきます。クリニックのホームページ以外でおすすめを紹介しているものはほとんどがアフィリエイトサイトと言って、お客さんを紹介したらキャッシュバックを得られる仕組みになっているものです。
ですので、アフィリエイトを行っているクリニックばかりが目につき、オススメでいいクリニックなんだけれどもアフィリエイトを行っていないクリニックのページは目につきません。
もちろんアフィリエイトをやっているからと言ってダメなクリニックと言う訳ではありませんが、脱毛はほとんどのクリニックがそれなりの良い機械を使って行っています。効果に差が出にくい治療なのです。ネットのお勧め情報ばかりに惑わされていると、本当はもっと安くいいクリニックがあったのに…という事にもなりますので、是非引き続きこの記事を読んでクリニック選びの参考にして下さい
全身脱毛(顔なし・VIOなし)の相場と安い医療機関
なぜ全身なのに顔とVIOを除くプランなのかはよく分りませんが、このようなプランで全身の医療脱毛を行っているクリニックはよく見かけます。
安いと思ってクリニックへ行っても、顔とVIOを行うと、他より高くついてしまったという事にならないためにも事前にチェックしておきましょう。もしくは、顔やVIOを含めて行う場合はいくらになるのか問い合わせるのもいいでしょう。
色々なキャンペーンがあったりするので比較が難しい場合もありますが、以下のクリニックが最安値を競っている状況のようです。
スキンビューティークリニック | 198,000円 | 5回 |
新宿クレアクリニック | 233,280円 | 6回 |
トイトイトイクリニック | 198,000円 | 5回 |
ブランクリニック(キャンペーン料金あり) | 120,000~299,000円 | 5回 |
全身脱毛(顔あり・VIOあり)の相場と医療機関
顔あり、VIOあり、まさに全身で料金表示しているクリニックも多くあります。本当に全身の脱毛を行いたい人にはこちらのプランがお勧めです。
新宿クレアクリニック | 369,360円 | 6回 |
トイトイトイクリニック | 328,000円 | 5回 |
ビューティースキンクリニック | 331,200円 | 5回 |
ブランクリニック(キャンペーン料金あり) | 220,000~399,000円 | 5回 |
湘南美容外科 | 398,000円 | 6回 |
*料金は2016年11月時点でWEB上の表記からの集計です。詳細は各クリニックへお問い合せ下さい。
9.照射の際に注意すべき3つの事
全身脱毛に限らず、医療脱毛を行う上で知っておいて欲しい注意点があります。実際に脱毛を申し込んだクリニックで説明があるとは思いますが、より安全により効果を高くするために知っておいてもらいたいことを解説します。
処置前の注意点
医療脱毛は毛をシェービングした状態で行います。前日にシェービングをしてくるように説明されますので、自己処理していきましょう。多少の剃り残しはクリニックで処理してくれますが、まったくやらないと、施術の時間が短くなり予定の処置がすべて出来なかったり、シェービング代金を追加で請求されたりすることがあります。
VIOや背中など自分でシェービングしにくい部位は、無理に行って皮膚が傷付いてしまうと、脱毛できなくなりますので、自分でできる範囲で行いましょう。
また、医療脱毛前の日焼けは厳禁です。レーザーは黒い色に反応するため、お肌が日焼けしていると火傷のリスクが高まります。処置の前、1か月間は必ずUVケアをして、日焼けしないようにしてください。
処置中の注意点
医療レーザー脱毛は施術中の痛みがあります。毛の濃さや場所によっても違いますが、特に痛みが強いのはVIOや口周りです。痛みが怖い場合は麻酔をお願いしておくといいと思います。麻酔は効くまでに時間がかかるので、あらかじめ麻酔を使用したいという事を伝えておいた方がいいでしょう。
また、全身脱毛にかかる時間は3時間程度です。クリニックによっては上半身だけ・下半身だけなどと分けて処置するところや、希望によって1回で処置する部位を変えているクリニックもあります。事前に確認しておきましょう。
処置後の注意点
医療脱毛の処置後は少し赤くなってヒリヒリすることがあります。多くの場合は数時間で治まりますので心配いりません。クリニックで炎症止めのローションやクリームなど塗ってくれる場合もありますが、お家に帰ったらご自分の保湿剤でいいのでケアするようにしてあげて下さい。
また、脱毛後は見た目に問題なくても皮膚がダメージを受けた状態になっています。日焼けは絶対にしないように洋服から出るところは必ず1か月間は日焼け止めを使用するようにしましょう。
10.まとめ
医療脱毛は全身で申し込むと安いのでいいと思います。また、部位別に行っていても、結局残ったところの毛が気になる方は結構いるので、そう言うのが心配だなという事であれば始めから全身やっちゃった方がいいのではないでしょうか?
しかし、注意点として予約の取りやすさや注意点で解説したような事、リスクなどもしっかり考える必要があります。安いからと言って安易に申し込むと、不要なコストが発生している事もありえますので、しっかりと考えて判断してください。