乳首が大きい、授乳で乳首が大きくなってしまったなど、乳首の大きさに関してお悩みの方も多いのではないでしょうか?
何とかして乳首を小さくしたいとお考えの方もいらっしゃるでしょう。実は成長とともに、もしくは授乳後で、一度大きくなってしまった乳首は自然には小さくなりません。手術をして小さくするしか方法はないのです。
いきなり手術と言われても怖い、痛いのではないか、失敗はないのかなどご心配になると思います。また、しっかりとした情報がなく手術を受けてしまうと不満が残ったりトラブルも起こりうる手術です。
ですので、このページでは乳頭縮小手術に関して、方法や効果、経過、費用、失敗について詳しく解説するとともに、不満の残らないように出来る事、知っておくべきことをお伝えします。乳頭縮小手術で失敗しないように必ずお読みください。
目次
1.乳頭縮小とは
乳頭縮小とは、字のごとく乳頭を小さくする事です。方法としては手術で乳頭の一部を切り取って小さくします。乳頭の形によって切り方が違ったり、どれくらいの大きさにしたいかによっても切り取る量が変わってきます。
また、この手術を受けられる方の多くは授乳後に乳頭が伸びて大きくなってしまったと言う方ですが、男性でも大きくてTシャツから透けるので小さくしたいと言う方もいらっしゃいます。
方法としては、手術で小さくする以外にありません。
2.乳頭縮小手術の効果
乳頭縮小手術の場合、正確に手術後の大きさをシミュレーションする事は難しいのですが、だいたいこの位の大きさにしたいと言えば医師がそれに近い感じでデザインしてくれます。元々の大きさや切り取る量によって出来上がりが変わってきます。
手術の詳しい方法は4章で解説しますが、どのくらいの大きさにしたいかによって切り取る量も変わってきます。男性も女性も手術の方法も変わりませんし、効果も変わりません。
女性から男性への性同一性障害の際に行う方法(極端に小さくする場合)は下に説明するのとは違う方法を用いることもあります。
4.乳頭縮小手術の方法
高さを小さくする方法や円周を短くする方法、その両方を行う方法があります。医師と話し合い、希望とする形に近づけるように切り取る形や量を調節します。
*男性では授乳を行わないため、乳管を温存しないより簡易的な方法で行う場合もあります。
抜糸は8-12日目位
乳頭縮小の場合は他の手術に比べて抜糸を遅めで指導しているクリニックが多いです(8-12日くらい)。どれだけ皮膚を切り取ったかにもよって変わるので、担当の医師に聞くようにしましょう。
5.手術によるダウンタイムと手術後の経過
術後は乳首にガーゼなどを当てて保護しています。手術後2日間経過すればシャワーを浴びてもOKと言うように指導しているクリニックが多いです。(手術当日でも乳首を濡らさなければ、頭を洗ったり、胸から下のシャワーを浴びる事は可能です。)
手術後1ヶ月はきつくないブラジャーを使用するようにして、乳首を圧迫しないようにしましょう。
1-2日少し痛みがあると思いますが、痛み止めを内服すれば治まる程度の痛みです。また、乳首の周りに内出血が出て皮膚の色が変わることがあります。1-2週間で元の状態に戻ります。
乳首やその周りに腫れやむくみが出る事があります。1-2週間で引いてきますが、稀に長引く場合もあります。
手術をしても乳管と言うおっぱいの通り道は保存されるような手術を行う事が基本で、授乳は可能です。しかし、授乳する事により再び乳首が大きくなることはあります。
*一部、授乳はもうしないと言う方に対して乳管を温存しない方法も行われています。
6.手術によるリスク・失敗例
乳頭縮小によるリスクや失敗はほとんどが仕上がりの大きさに関してです。
希望の大きさにならない
希望したよりも大きく仕上がってしまう場合があります。この場合は追加で切除することも可能ですが、初回の手術よりも3か月以上あけて行います。左右差が気になる場合は大きい方を小さくして対応します。
希望よりも小さく仕上がってしまった場合の対処法は非常に難しいです。他の場所から皮膚を移植する事により対応する場合もあるようですが、傷跡が目立って余計に気になります。ですので、大きさはやや控えめで切除するのが一般的です。
傷跡が気になる
乳頭縮小の傷はほとんど目立たずに治る場合が多いです。しかし、中には傷跡が気になったり色の差が気になったりすることがあります。対応方法としては手術で気になる部分を修正する方法、レーザーで傷跡の段差を削る方法がありますが、完全に目立たなくと言うのが難しい場合があります。
理由としては、乳輪や乳首はもともとボコボコしている場合も多く、縫い合わせた場合にもこの段差が残るからです。
感覚が鈍くなることがある
乳首の間隔が一時的に鈍くなることがあります。3-6カ月で治ってくる場合がほとんどですが、まれに感覚が戻らない場合もあります。
傷が開くことがある
無理やり小さくしている場合、傷口に無理な力がかかり傷が開く場合があります。この場合はもう一度縫い直します。
乳首の血流が悪くなり、皮膚が腐る可能性がある
非常にまれです。0.1%以下でしょう。
壊死すると言いますが、血流が悪くなり、皮膚が腐ってしまう場合があります。この場合は乳首がなくなるほど小さくなってしまう場合もあります。こうなると、再び乳首を作る事が非常に困難です。
糸が出てくることがある
通常皮膚のすぐ下を溶ける糸で縫っています。糸が溶けるまでは数か月~半年ほどかかりますので、その途中で糸が出てくることがあります。手術を受けたクリニックで糸を切り取れば特に問題は起こりません。
6.後悔しないために絶対にはずせないポイント
乳頭縮小の方法は、高さや幅の違いにより切る部分が違いますが、どこのクリニックでも基本的にはこの記事で紹介した方法で行われます。また一般的な技術があれば問題なく行う事が出来ます。費用も両方で20万円台のクリニックが多くそれほど違いはありません。
ご紹介したリスクの中では小さくし過ぎたという事が一番問題になります。手術のミスによって乳頭がなくなってしまうような例は非常にまれです。
大きい小さいは個人的な感覚もあるので、自分の思っている大きさのイメージなどをしっかりと医師に伝えることが重要です。小さくし過ぎた場合には元も戻すのは非常に困難です。多少大きな仕上がりになってしまっても時間をおいて再手術で小さくすることもできます。
本当に小さくしたい人はそれを理解した上で、希望の大きさを医師に伝えましょう。
7.費用の相場は約24万円(両方)
乳頭縮小手術の費用は24万円が平均でした。
これは都内10個のクリニックから調べました。片方のみの料金表示の場合は単純に2倍して両方の値段と考えています。クリニックによってはこのほかに麻酔代金がかかる場合があります。
8.まとめ
乳頭縮小についてご理解いただけましたか?そんなに大きな手術ではないのですが、場所が場所だけに不安ですよね。この記事をしっかり読んで頂ければやろうかどうか迷っている人は判断できるようになったと思います。