脂肪吸引ってどのくらい効果が出るの?そもそも本当に細くなるの?手術後に効果が実感できるのはいつ頃?
そんな疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。
そこで今回は、各部位ごとに脂肪吸引の効果と、効果が出るまでの期間をご説明していきます。
また、当院で実際に手術を受けた方の、手術前後の写真や体験談もご紹介しますので効果がよりイメージしやすくなります。
脂肪吸引の効果が知りたいという方は、ぜひこのページをご覧ください。
目次
1.脂肪吸引の効果と効果が出るまでの期間
脂肪吸引は皮膚の下にある脂肪「皮下脂肪」を取る手術です。皮下脂肪がそれなりにある方であれば効果が出ます。しかし、それにはきちんとした診断と、きちんと脂肪を取る技術、しっかりしたアフターケアが重要です。
1-1.パーツ別の脂肪吸引の効果
顔の脂肪吸引
顔の下は1/3を吸引する事が多いです。顔の場合は骨格がかなり影響しますので劇的な変化という訳ではありませんが、しっかり効果が出ます。
顎の脂肪吸引
顔と同時に行う事が多いですが、顎単独でも行います。脂肪のある方であれば比較的効果の出やすい部位です。
二の腕や肩周りの脂肪吸引
二の腕も効果の分りやすい部分です。手術前に脂肪をつまんで1.5㎝以上の厚みがあれば効果が出ます。
背中の脂肪吸引
しっかり吸引すれば目に分る効果が出ますが、残念ながら大きな変化ではありません。背中は指でつまむとそれなりの厚みがありますが、皮膚が分厚く線維組織が多いので実際の脂肪は思ったよりも少ないのです。
お腹の脂肪吸引
お腹の脂肪吸引は効果が分りやすい所ではありますが、脂肪を取り過ぎると凹凸が出たり、たるみが出やすかったりします。
太ももの脂肪吸引
太ももの太さを気になれる女性は多くいます。そして、女性では脂肪の付きやすい部位で写真の様に効果も分りやすい部分です。
ふくらはぎの脂肪吸引
脂肪吸引のリスクや副作用
- 腫れや内出血が出る
- 痛みが出る
- 思ったように効果が出ないことがある
- 傷ができる
さらに詳しいリスクや副作用を知りたい方は「脂肪吸引で失敗しないために知っておくべき失敗例と対処法」をお読みください。
脂肪吸引の費用
大手美容クリニックと脂肪吸引のネット広告を出しているクリニック、計12クリニックから調べました。これがおおよその相場感だと思って頂いていいと思います。費用についてより詳細に知りたい方は「【脂肪吸引の値段相場】賢く手術を受けるための5ステップ」をお読みください。
平均 | 安値 | 高値 | |
顔(ほほ)・あご下 | 380,000円 | 144,440円 | 646,280円 |
二の腕(+肩) | 380,000円 | 123,330円 | 685,000円 |
お腹全体+腰 | 785,000円 | 333,320円 | 1,585,160円 |
太もも全体 | 840,000円 | 351,840円 | 1,511,080円 |
ふくらはぎ | 334,000円 | 185,490円 | 579,620円 |
*2018年6月より法令により、写真を使用する場合には、リスクや副作用、費用を書かなければならなくなりました。
1-2.脂肪吸引の効果が出るまでは1ヶ月かかる
脂肪吸引をしたからと言ってすぐに細くなるわけではありません。まず内出血やむくみの期間が1-2週間あります。その後に徐々に細くなってきます。
手術後1か月目で細くなっているのが実感でき、だいたいの形が出来てきます。しかし、触ると硬さが残る、むくんでいる部分があるなど、完全には出来上がっていません。
2-3ヶ月経つと、ほとんど完成です。しかし、微妙な皮膚の状態など完璧になじむのは半年後だと思ってください。
ふくらはぎの場合は上記に+2か月していただければいいと思います。効果を実感するのに時間がかかります。
下の表は太ももについての経過をイメージしたものです。
2.脂肪吸引の種類による効果の違い
ネットで調べると脂肪吸引の種類は色々出てきます。結論から言うと、ダウンタイム、効果、皮膚の引き締めに関して有効な機械と言うのはありません。脂肪吸引でいい効果を出すための機械の開発は進んでいますが、機械を使用しない場合よりもいい効果を出すと言うところまでは開発が進んでいないのが現状です。
ここで言う機械とは「ベイザーリポ」「スマートリポ」「アキュスカルプ」「ボディジェット」「ライポマティック」など脂肪吸引の際に用いる機械全てがそうです。
機械を使うと手術する医師が楽になると言うものはあります。しかし、効果や安全性などは変わりませんからお金を払って医師に楽してもらう意味はないと考えます。
「あなたは脂肪が硬いからベイザー脂肪吸引じゃないと脂肪が取れないと言われました」と言う相談を受けます。そんなことはありません。
たしかに、脂肪が硬い[線維組織(スジ)が多いと思われる方]はいますし、吸引に多少の労力は必要ですが、通常の脂肪吸引で十分吸引出来ます。
ベイザー脂肪吸引は効果もすごくダウンタイムも短いと言う宣伝がありますが、そんなことはありません。ベイザーの販売会社がスポンサーになっている論文でも効果は変わりません。ダウンタイムも変わりません。
詳しく知りたい方はこちらの記事の3章をお読み頂くと具体的に分ります。「ベイザー脂肪吸引とは?術前に必ず読んでおきたい効果の違い」
3.切らない脂肪吸引との効果の比較
切らない脂肪吸引と呼ばれる方法がいくつかあります。「脂肪溶解注射」や「体の外から当てるレーザー」や「体の中に当てるレーザー」です。
やはり、切る脂肪吸引の効果の方がかなり大きくわかります。切る脂肪吸引では部位にもよりますが、皮下脂肪の50-70%なくなるイメージですが、切らない脂肪吸引ではせいぜい15%位でしょう。それでも手術したくない方にとっては有効な手段です。
4.脂肪吸引の効果が出やすい部位、出にくい部位
顎、二の腕、太ももなどは効果が出やすいです。
顔、背中、ふくらはぎは効果が分りにくい部分ですが、顔であれば、つまんで1㎝以上、背中やふくらはぎでは1.5㎝以上あれば効果を出すことは可能です。
顔やふくらはぎはそもそも脂肪が多くついている部分ではありません。ですので、頑張って吸引してもそれ程の変化にならなかったり、吸引し過ぎるとおかしなラインになるからです。
背中は同じようにつまんだ厚みがあっても線維組織と言ってスジの多い部分であり、脂肪の割合が多くないので脂肪をしっかり吸っても他の部分よりも効果が少ないです。
5.脂肪吸引を行う医師による効果の違い
脂肪吸引の効果は医師の技術によって違ってきます。機械の種類ではありません。
脂肪を吸引するだけであれば2-3ヶ月の研修を終えれば出来るようになります。しかし、脂肪をどの部位からどのくらいの量を取ればいいのか、また人によって気にしている部位が違ってきますのでその希望にマッチさせるように仕上げる事は脂肪をただ単に吸引するだけとは違います。
脂肪吸引での医師選びは「脂肪吸引の名医とは/名医を探すために必要な3つのポイント」をお読みいただき、実際にクリニックや医師を選ぶ際の参考にして下さい。
6.脂肪吸引後のアフターケアが重要
脂肪吸引後はマッサージやストレッチ、圧迫が重要と考えます。手術後にほったらかしでは効果も不十分です。手術後1週間目位よりマッサージやストレッチを開始していきます。圧迫については手術後より始めます。
手術後3か月程度を目途に行うのが良いでしょう。毎日2-3回5分くらいは行いましょう。
例として当院で指導している二の腕のマッサージやストレッチ方法を示します。
- 硬くなった部分を潰すように押すマッサージ
- 皮膚を剥がすようにつまむマッサージ
- むくみを取るように肘から上にかけてのマッサージ
- わきをしっかり伸ばすようにストレッチ
- 圧迫用のボレロ
7.脂肪吸引したら元の戻らないのか!?
脂肪を吸い出してもゼロになるわけではありませんので、食べ過ぎれば(残っている脂肪にエネルギーが溜まれば)脂肪は徐々に大きくなってきます。また、脂肪の数について、脂肪細胞の数は決まっているので脂肪吸引してしまえば永久に脂肪が減ってリバウンドしにくいと書かれているものを見かけますが、間違っています。
脂肪細胞はある一定の大きさを越えて大きくなれません。ですので、一定以上のエネルギーを蓄えようとすると増えるしかなくなります。どこで、「脂肪が大きくなる」から「脂肪の数が増える」に切り替わるのか、脂肪吸引ごと何もしていない状態では違うのかなどは分っていませんし、個人差も大きいようです。
ですので、脂肪吸引した部分は元には戻りにくいが、食事に気を使わずに食べてばかりいると戻って来る事は十分にあり得ます。
参考:日本医学会
8.まとめ
脂肪吸引の効果について書いてきました。効果を出すためには機械でクリニックや医師を選ぶよりもしっかりとした医師を選ぶ方が重要です。
「脂肪吸引の名医とは/名医を探すために必要な3つのポイント」をお読みいただき脂肪吸引の名医を見つけてください。