サノレックスで肥満を解消する!効果・正しい飲み方・副作用

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【著者】渋谷高野美容医院
院長:高野 洋一

ダイエットをしていたけど、食欲を我慢できず、つい食べすぎてしまったという経験がある方は多いのではないでしょうか。

空腹感を我慢するのは、つらいものですよね。

「サノレックス」は、摂食中枢を刺激して食欲を抑える内服薬で、厚生労働省から認可をされているものです。

しかし、薬に対する正しい知識がないと、効果がきちんと出なかったり、副作用が強く出てしまったりする可能性があります。

適切なダイエットと、サノレックスを正しく組み合わせて、健康的なダイエットを目指しましょう。

この記事では、サノレックスの効果や適応、副作用、正しい使用法、購入方法をご説明していきます。

サノレックスは日本で承認・発売されているお薬です。作用としては、「食欲中枢の抑制」と「満腹中枢の刺激」の結果、食欲を抑えると考えられていますが、サノレックスのみを服用していれば痩せるという訳ではなく、食事や運動療法を始めるにあたって、少ない食事で我慢するための習慣を付けたり、その習慣の維持・継続するために使用します。

日本人の肥満者(*)を対象にした試験では、食事療法と運動療法にサノレックスを加えた3か月の治療により平均4.2Kgの減量が見られています。食事療法と運動療法のみの場合では1.2Kgの減量という事ですので、サノレックスを併用した方が効果は高いと言う結果が出ています。(*この試験の対象の肥満者とは肥満度20%以上の方です。肥満度とは標準体重に対して20%体重が重い事になります。)

お薬の効果に個人差が見られますが、体重減少に関しては食事や運動などの習慣の方が大きく影響するという事です。

2.サノレックスの正しい服用方法

サノレックスは1日1錠から始めて、昼食前に服用します。ライフスタイルなどに合わせて処方されたクリニックで医師と相談して服用するタイミングを変えてもいいと思います。昼食1時間前に飲めば昼食の頃に効いてくれます。

サノレックスの服用期間は最長で3カ月です。様子を見ながら3か月以内の服用にしてください。

しかし、夕方以降の服用は睡眠障害を起こしますし、アルコールとは相性が悪く、めまい・眠気などの副作用が悪化する可能性があるので控えましょう。

3.サノレックスの副作用

軽度なものまで含めた副作用は21.4%に見られます。21.4%の内、主な副作用の内訳です。

  • 喉の渇き:7.1%
  • 便秘:6.4%
  • 吐き気、嘔吐:4.2%
  • 睡眠障害:2.1%
  • 胃の辺りの不快感:2.0%

その他、サノレックスには依存性がありますので3か月以内の投与になります。

精神疾患の方には症状の悪化もあるため、服用できないことになっています。より詳しく知りたい方は「飲む前に読むべき【医師が解説するサノレックスの副作用】」をお読みください。

4.サノレックス内服が健康保険で出来る場合・できない場合

肥満症として健康保険が適応となるのは肥満度が70%以上またはBMIが35以上の高度肥満者のみです。

通常、1錠を1日1回昼食前に服用します。効果が不十分の場合は1日3錠まで増量可能ですが、必要最低量に留めるべきです。

上記のように健康保険が効かない場合は、自由診療で処方してくれるクリニックもあります。その場合は、1日1錠か2錠までが多いと思います

5.サノレックスが処方できない場合

健康保険にしろ自由診療にしろ、以下のような場合は処方できません。

  • 過去にサノレックスに対してアレルギーが出た方
  • 重症の心臓・膵臓・肝臓・腎臓などの病気の方
  • 重症の高血圧の方
  • 脳血管に異常のある方
  • 不安やうつ状態、精神疾患のある方
  • 妊婦
  • 小児
  • 極端なやせ願望、低体重の方

糖尿病の方はインスリンやお薬の量の変更が必要になる場合がありますので、糖尿病の主治医と相談する必要があります。

6.購入方法と値段

健康保険の場合は肥満症を扱っているクリニックや病院で処方してくれますが、普通の内科などでは扱ってくれない場合もあると思います。保険診療の場合はサノレックスの処方と言うよりも、肥満症の治療になります。通院回数や合併症などによって費用は変わってきますので1錠あたりの費用の計算はあまり意味がありません。しかし、自由診療よりは費用を抑えて、肥満症の治療に取り組むことができます。

自由診療の場合は多くの美容クリニックで扱っています。必ず、医師の指示のもとに使用してください。サノレックスはお薬ですので、薬事法で個人の輸入や通販などが禁止されています。ネットで購入して自己判断での服用は絶対にやめてください。

また、1錠で600円前後が多く見られる価格設定です。初診料や診察料、採血料など別途必要な場合が多いです。

7.サノレックス以外の抗肥満薬

サノレックス以外にも体重減少に役立つお薬があります。

7-1.防風通聖散

漢方薬です。1日7.5gの内服で使用します。食事・運動療法を行った場合に対して、食事・運動・防風通聖散の組み合わせでは6カ月で3.4Kgの減量が見られました。

副作用は下痢(5%)肝障害(1~2%)です。

7-2.ゼニカル

腸での脂肪の吸収を約30%抑制してくれます。食事毎に1日3錠まで可能ですが、食事をしなかった時や脂分の少ない食事の時は不要です。

飲み方は食事中か食後1時間以内に服用します。脂っこい食事をする時だけ頓用する飲み方もあります。

連日使用する場合は、ビタミンA、D、E、K、βカロテンの吸収も抑制されるのでサプリメントでゼニカルとは別に補ってください。

主な副作用は、脂分が排泄されることによる下痢です。

健康保険は効きません。自己判断でなく、購入は美容クリニックで医師の処方のもとに行ってください。

より詳しく知りたい方は「ゼニカルってホントに効くの?効果的な飲み方と注意点」をお読みください

8.まとめ

サノレックスは食事・運動療法を行う際の有効な補助的なお薬です。これだけ飲んでいれば痩せていくわけではありません。服用に関しては必ず、医師の指示に従ってください。

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