切らない眼瞼下垂とは、どのような手術かお調べではありませんか?
腫れが少なくまぶたに傷も残らない方法なので、興味をお持ちの方は多いでしょう。
しかし、本当に切らないで眼瞼下垂が治るのか、仕事の休みはどのくらい必要か、目や視力には影響がないか、更には、健康保険は適応されるか…などの疑問をお持の方もいると思います。
そんな方のために、このページでは「切らない眼瞼下垂」について詳しく解説していきます。
手術による効果や、手術後の経過、起こりうるリスクや手術費用など、分かりやすくお教えいたします。
そのため現在、手術を検討されている方や、切る方法と切らない方法とで迷われている方は、このページをご覧頂ければ、手術を受けるべきかどうかの判断がしやすくなるはずです。
ぜひ参考にしてみて下さい。
目次
1.眼瞼下垂とは
美容的に眼瞼下垂手術を行うのは、目をぱっちりしたい、大きく見せたいと言う場合です。この切らない眼瞼下垂は美容目的で行われます。
それとは別に、眼瞼下垂とは目(まぶた)の開きが悪い状態を指します。また、目の開きが悪いために、目を開けようとして以下のような状態になります。
- 眉毛を持ち上げる
- おでこにしわを寄せる
- 目の上がくぼむ
- あごを上げるクセがある
- 二重が広くなった、二重にならなくなった
美容なのか病気なのかの判断は微妙なところになります。より詳しく知りたい方は「眼瞼下垂は保険で治せる!?自費治療との値段と効果の違い」をお読みいただくと美容目的と病気の違い、保険が使えるのかなど詳しくわかります。
2.切らない眼瞼下垂手術と切る眼瞼下垂手術の方法
切らない眼瞼下垂手術には2通りあります。1つは糸を埋め込んでおくだけの手術、もう一つはまぶたの裏側(結膜と言うところ)を切開し、しっかりと固定する方法です。
「切らない眼瞼下垂」と言えば、糸を埋め込んでおくだけの方法を指すことが多いので、こちらの方法を解説します。この方法は真崎クリニックの真崎先生が考案された方法です。10年ほどの歴史がありますが、美容外科で広まってきたのはここ数年です。
眼瞼下垂症の多くは目を開ける筋肉と、まぶたのつなぎ目が緩んで弱くなって起こっている場合がほとんどです。ですので、この部分を糸で結んで筋肉の動きを伝わりやすくして、目の開きを大きくする方法です。
切らない眼瞼下垂の手術
対して、切る眼瞼下垂手術はまぶたをメスで切開して行います。切る事により目の開きをしっかり大きく出来ますが、糸で止めておく方法と違い、腫れや内出血は長引きます。
切る眼瞼下垂の手術
3.切らない眼瞼下垂の効果やダウンタイム
切らない眼瞼下垂の効果やダウンタイムについて、切る方法と比較してお伝えします。
切らない眼瞼下垂は目がしっかりと開いている人以外は誰にでも行う事が出来ます。
一般的に切らない眼瞼下垂手術で大きな効果を出すのは難しく、軽い変化を切らずに行えると言うのがメリットです。切る眼瞼下垂では大きな効果も出しやすく、効果も長続きすると考えられます。しかし、目は少し変化するだけでも与える印象は変わります。
「切らない眼瞼下垂」は「切る眼瞼下垂手術」に比べて、手術後のダウンタイムは格段に小さいです。
3-1.切らない眼瞼下垂のダウンタイム
腫れは少なく、むくんでいる感じが出る
大きく腫れる事はあまりありません。むくんでいるような感じが出る事がありますが、1週間以内に改善します。
目のゴロゴロ感が出る事がある
まぶたの裏側で糸を止めているので、手術後から1週間以内はゴロゴロする感じが出る事があります。自然に改善してきます。
二重のラインが乱れる
この手術を行った場合、二重まぶたのラインが乱れることがあります。1-2週間で改善しますが、違和感が出ると思います。
3-2.切る眼瞼下垂のダウンタイム
腫れや内出血が1-2週間続く
切る方法では大きな腫れや内出血が1-2週間続きます。その後も微妙なむくみが続き完全に落ち着くのは1-3か月後です。
傷が落ち着くまでに時間がかかる
手術後には傷口を糸で縫ってあります。1週間程度で抜糸になります。その後はお化粧で来ますが、傷がなじむには時間がかかります。早い人でも3ヶ月、遅い人だと半年~1年で目だ経ちにくくなります。
4.切らない眼瞼下垂手術によるリスクや失敗
効果が少ない場合がある
切らない眼瞼下垂手術は大きな効果は出しにくい手術法です。ですので、思っていたよりも効果が少ないとなってしまう場合もあります。
戻りが大きい時がある
糸で縛って行っているだけなので、糸が緩んだり、糸で縛った組織が緩む事によって、元に戻ってくる場合があると考えられます。
対して切る眼瞼下垂は基本的にどのような人でも向いています。しかし、傷が出来たり、腫れが長引くので時間の取れない人には不向きです。
また、切る眼瞼下垂は皮膚のたるみが大きい人なども対応できます。
二重のラインは狭くなる時がある
眼瞼下垂の手術を行うと、二重まぶたはより引き込まれるので、狭く見えるようになります。後日、埋没法などで二重の手術をする事は可能です。
左右差が出る時がある
眼瞼下垂の手術は左右差の調節の難しい手術です。手術後に左右差が出た場合は修正が必要です。
切る眼瞼下垂手術のダウンタイムやリスク、失敗について詳しく知りたい方は「眼瞼下垂の手術と手術前に知っておくべき経過とリスク」をお読みください。より深く理解でき、どちらの手術の方が自分に合っているかの判断が付きやすくなります。
5.切らない眼瞼下垂の向いている人、向いていない人
切らない眼瞼下垂が向いている人
切る眼瞼下垂では傷が残る、ダウンタイムが長くなるというデメリットがあります。その時間を取れない方は切らない眼瞼下垂が向いている場合もあります。
切らない眼瞼下垂が向いていない人
- 一重や奥二重で皮膚のたるみが大きく、まつ毛の生え際が見えない人
皮膚のたるみが大きい人は、目の開きが大きくなっても、まつ毛の生え際が皮膚に隠れているので眼瞼下垂手術だけを行っても、目が大きく見えない。(結局は皮膚がまつ毛にかぶってくる)
このような場合は、二重まぶたの手術を行う必要があったり、皮膚を切り取ってたるみを取ったりする必要があります。
下の写真のような場合は、目の開きを良くしても目は大きく見えません。たるみを取ったり、二重まぶたにしたりする必要があります。
6.切らない眼瞼下垂の費用の相場
切らない眼瞼下垂法の料金を10個のクリニックから調べました。最安値は114,210円で、最高値は400,000円でした。平均は約21万円でした。その他に麻酔代金が数千円かかるクリニックもあります。
対して切る眼瞼下垂の費用は約40万円ですが、保険で治療出来る場合は自己負担4-5万円(自己負担3割の人の目安)で行う事が可能です。
7.まとめ
切らない眼瞼下垂手術は手軽に行える方法ですが、一般的に行われるようになってからの歴史は浅く、長期的な経過を含めて今から結果が出てくる方法でしょう。現在の主流は切る眼瞼下垂です。
プチ整形感覚で出来る割には効果も大きく人気のある手術法です。目が小さくて気にしている方は一度美容クリニックへ相談に行ってみてもよいのではないでしょうか。