ふっくらとした張りのあるバストは女性の憧れですよね。
そこで、確実なバストアップの方法として豊胸手術をお考えの方もいるのではないでしょうか。
しかし、心配なことの1つとして、手術費用のことがあると思います。
現在、豊胸手術は主に、ヒアルロン酸・脂肪注入・シリコンバッグの3種類です。
今回はその3種類の手術の費用のそれぞれの相場をお教えいたします。
豊胸手術は高額ですので、後悔することがないように、あらかじめ手術の内容と費用を踏まえて検討する必要があります。思わぬ高額な料金を払わぬように、また安いクリニックはどうして安いのか、などを知る事により判断材料が増えます。
豊胸手術を考えている方は是非この記事を呼んでお役に立ててください。
目次
1.豊胸手術の種類と値段の相場
豊胸手術には3つの方法があります。
「ヒアルロン酸注入豊胸」「脂肪注入豊胸」「シリコンバッグ豊胸」です。それぞれ特徴があり、どれが一番いいという訳ではありません。
1-1.ヒアルロン酸注入豊胸(1カップアップまで)
ヒアルロン酸1㏄当り3,000円~4,000円が相場です。
100㏄が1カップの目安ですので、片胸に50㏄(0.5カップup)ずつ入れた場合、合計100㏄で30~40万円になります。100㏄(1カップup)ずつだと合計で200㏄なので60万~80万円です。
ヒアルロン酸は原価がかかるので、それほど安くなっていきません。
メリット
- 手軽で30分で手術が終わる
- 手術後の痛みや腫れ、内出血が少ないので翌日からデスクワークであれば可能
- 傷はほとんど分らなくなる
デメリット
- 1年ほどで吸収してなくなってしまう
- コストパフォーマンスが悪い
- 胸を触った感じが少し硬い
- ヒアルロン酸が溶けずにしこりになることがある
向いている人
- 手軽にバストアップしたい方
- 1カップ未満のバストアップを考えている方
- 休みが取れない方
- 一時的なバストアップを考えている方
ヒアルロン酸豊胸についてより詳しくご覧になりたい方は「医師が教える!ヒアルロン酸豊胸(プチ豊胸)の効果と注意点」をお読みください。
1-2.脂肪注入豊胸(0.5~1.5カップアップが目安)
脂肪注入豊胸はお胸へ注入する脂肪の処理の方法などで、手術の呼び名が変わってきます。値段は大手美容クリニックを中心に19クリニックから調べています。
・脂肪注入豊胸
遠心分離法が多いが、クリニックによって脂肪の処理が異なる。
平均560,889円 安値340,000円 高値950,000円
・コンデンスリッチ法
遠心分離法とほぼ同じですが、脂肪を清潔に扱うことが出来ます
平均1,096,298円 安値880,000円 高値1,200,000円
・ピュアグラフト法
脂肪を特殊なフィルターにかけて洗浄する方法です。メリットは脂肪を清潔に扱える点です。
平均786,875円 安値580,000円 高値950,000円
・セリューション法(CAL法)
かなり特殊な方法です。簡単に言ってしまえば幹細胞と呼ばれるものを多くして、定着に有利な脂肪を作ります。詳しくは下記リンクよりお読みください。
平均1,413,750円 安値1,100,000円 高値1,420,000円
それぞれの手術法をより詳しく知りたい方は「柔らかく自然な豊胸:脂肪注入による豊胸手術の効果とリスク」をお読み頂くとより理解が深まり、どの方法が良いか選択しやすくなります。
コンデンスリッチ法は通常の遠心分離法と大差なく、値段も高すぎるので現在では選択する意味はないでしょう。
また、ベイザー併用脂肪注入と言うものも意味があると言う結果が出ていませんので、あえて追加料金を払って行う意味はありません。
脂肪注入法による豊胸のメリット、デメリットです。
メリット
- 柔らかい胸に仕上がる
- 脂肪を取った部位が細くなる
- 傷は1㎝以下と小さい
デメリット
- 手術後にお休みが最低でも2日は必要。出来れば4-5日。
- 脂肪が一部吸収されるため、大きさの正確な予測が出来ない
- 脂肪が溶けてしこりになる事がある
向いている人
- 柔らかさ重視の方
- 大きさにそこまでこだわらない方
- 吸引する脂肪が付いている方
1-3.シリコンバッグ豊胸(1~3カップアップ、4カップ以上は医師の診断による)
シリコンバッグにも種類がありますが、日本のクリニックで取り扱われているものであればあまり気にしなくてもいいと思います。
担当の医師としっかり相談してバッグの種類を決めるのが重要です。
大手美容クリニックや有名クリニック10施設、20種類のシリコンバッグの値段を集計しました。最安値は226,850円で、最高値は1,200,000円、平均は687,247円でした。
シリコンバッグの種類が多くあり、値段が安すぎるクリニックでは、安い値段表示で集客し、来院後に高いバッグを勧めると言うところもあります。カウンセリングに行かれる際の参考にしてください。
また、何が一番いいとは言えませんが、新しいものが良いものとは限りません。使ってみるとトラブルが多く起こったなんて事もあります。少し古くても実績あるものの方が安心できます。
メリット
- 確実に希望の大きさにできる
- トラブルがあっても一塊で取り出せる
デメリット
- 少し硬い
- 手術後の痛みが強く、お休みが最低3日は必要。出来れば1週間。
向いている人
- 確実な大きさが欲しい方
- 1.5カップ以上のバストアップを1回の手術で希望する方
- 脂肪注入豊胸も考えているが、吸引する脂肪がない方
シリコンバッグ豊胸についてより詳しく知りたい方は「シリコンバッグによる豊胸手術を受ける際の効果とリスク」をお読みください。
2.値段に開きがある5つの理由
ヒアルロン酸豊胸、コンデンスリッチ法、セリューション法はそれ程値段の開きがありません。「ヒアルロン酸や機械の値段が高く、手術の値段が下がらない」「業者などと協定があり、最低料金を設けている」などの理由があると思われます。
2-1.安い値段で集客して、営業をかける
安い値段で集客し、来院した方に高い方法を勧める営業を行うクリニックがあります。
例えば、脂肪注入豊胸でもA、B、Cと言う3つの手術が用意されている場合があります。
- A手術:脂肪の定着が50%、0.5カップアップ、しこりのリスク15%、15万円
- B手術:脂肪の定着が70%、1カップアップ、しこりのリスクが10%、40万円
- C手術:脂肪の定着が90%、2カップアップ、しこりのリスクが0%、60万円
A手術が安くて、良いと思って行っても、「どうせやるならいい方法で」など勧誘されてBやCの手術に誘導されるパターンが多くあります。豊胸に限らず、同じ手術なのに値段の違いで多数の方法を用意している場合は要注意です。ほとんどの場合、営業されます。
実際には手術法によってそこまでの差が出ませんし、しこりのリスクは大きくは注入する手技によります。
2-2.オプション費用が別途必要なために一見安く見える
一見安く見えても、オプション費用を入れると他のクリニックより高くなることがあります。事前に電話でオプションにいくらかかるのか聞きましょう。
解説した料金には麻酔代金や血液検査代金、固定などの必要物品が含まれていません。これらのオプション料金を含んで提示しているクリニックは少ないです。
- ヒアルロン酸豊胸:2-3万円
- 脂肪注入豊胸:5-10万円
- シリコンバッグ豊胸:5-10万円
麻酔代金、検査代金、必要物品で上記くらいはみておきましょう。
また、シリコンバッグ豊胸で使用される「ケラーファンネル」と言うものがあります。シリコンバッグを挿入するときに傷への負担を減らしてくれるなどの優れものです。
シリコンバッグ豊胸の際はぜひ使用したいですが、オプションとなっているクリニックがほとんどです。
ケラーファンネルも3-4万円かかってきます。
2-3.ブランド力があるため高い
一部有名クリニックではブランド力があるため値段を高く設定しても手術を受けたい人がいます。
2-4.新人のドクターが手術するために安い値段となっている
ドクターの入れ替わりの激しい大手美容クリニックでこういった制度があります。誰でも始めは新人です。上級医が見守っているなら手術を受けても大丈夫でしょう。
2-5.運営費の違いが値段に影響する
銀座の一等地と郊外では家賃が違うように色々な運営費がクリニックによって違います。運営費が高いと、価格設定も高くする必要があります。
3.モニター制度を利用すると安くなる
クリニックによってはモニター制度を設けているところがあります。これは手術前や手術後に写真の協力やアンケートの協力をしてもらう代わりに、手術や処置の費用を安くすると言う制度です。
どのクリニックであっても勝手に名前などの個人情報が出る事はありませんので写真に抵抗がなければ、安心して利用してください。
料金的には、豊胸などの手術系であれば20~40%の値引きが受けられます。
4.クリニック・ドクターの選び方
・ヒアルロン酸豊胸
ドクターの技術では、結果にほとんど差が出ません。美容外科を始めたばかりのドクターでなければ問題ありません。もちろん症例数、経験が豊富な方が良いでしょう。脂肪注入やシリコンバッグ豊胸の経験もある方が好ましいです。
使用するヒアルロン酸の種類として有名なものは「VRF」や「ハイアコープ」と言うものが有名です。韓国製品などで、値段の安いものもあります。「VRF」や「ハイアコープ」の方が製品として確立しているのでお勧めです。
・脂肪注入豊胸
脂肪吸引の技術と脂肪を丁寧に迅速に注入する技術が必要な手術です。脂肪の定着率を上げてしこりを防止するには、とにかく脂肪を細かく丁寧に注入する事が大事な手術です。脂肪注入豊胸で有名なドクターでも丁寧な手術を行っておらず、合併症の多いドクターもいます。
カウンセリングでしっかり丁寧に説明してくれる、誠実なドクターを選ぶのがいいでしょう。また、シリコンバッグ豊胸の経験も豊富なドクターの方が解剖(かいぼう)も分っていて安心です。
丁寧にしっかり施術してくれるドクターであれば値段は気にしなくて大丈夫ですし、コンデンスリッチ法などのほとんどメリットのない方法を選んで高いお金を払う必要もありません。ベイザー併用と言う不必要なオプションを付ける必要もありません。
・シリコンバッグ豊胸
美容外科手術の中でも大きめの手術になります。特に経験豊富なドクターを選びましょう。出来れば修正手術も出来るドクターが良いです。
シリコンバッグの種類で値段設定を行っているクリニックがあります。シリコンバッグの種類によって触り心地にほとんど差は出ません。と言うのも、触り心地の差は被膜(ひまく)の出来具合で変わって来るからです。高いシリコンバッグを選ぶ必要性は低いです。
被膜について、詳しく知りたい方は「シリコンバッグによる豊胸手術を受ける際の効果とリスク」をお読みください。
5.まとめ
豊胸手術の値段について解説しました。各クリニックで費用も違っていたり、オプションとして考えていたよりも高い値段で請求される場合があります。
豊胸は数十万と高い費用が必要です。このページや各クリニックのページで十分に調べてからカウンセリングに行きましょう。