最近は男性で脱毛をされる方が増えています。中でもニーズが高いのが、ひげ(髭)の脱毛です。
髭の脱毛をすると、毎日のシェービングの手間がはぶけて楽になったり、シェービングによるお肌のトラブルが解消されたりする為、かなり人気が高いです。
実は男性の髭の脱毛は、エステの脱毛では効果が出にくいため、医療機関でレーザー脱毛をするのがお勧めです。
しかし実際には、美容クリニックに行くのには抵抗があったり、そもそも髭のレーザー脱毛ってどんなものだろう?もしかして痛いんじゃないのかな?と疑問に思う点が多くあったりして、脱毛を始めようか迷っている方もいますよね。
そこで、この記事では、髭のレーザー脱毛がどのくらい効果があるのか、施術中の痛みはどの程度か、など基本的な知識をお教えいたします。さらには、いくつかあるレーザー脱毛の種類と効果の違いについても解説いたします。
これをお読みいただければ、髭のレーザー脱毛をやるべきかどうかの判断が必ずできます。そして、ただ単に医療機関に行って脱毛するのではなく、自分に最適なレーザーを選択できるようになります。
髭のレーザー脱毛を考えている方は是非この記事を読んで、無駄なく脱毛を完了させましょう。
目次
1.レーザー脱毛とは
レーザー脱毛や医療脱毛など違いが分りにくいと思いますが、ほぼ一緒と思ってもらっても問題ありません。
医療脱毛と言うのはただ単にクリニックや病院で行う脱毛です。レーザー脱毛と言うのはレーザーを使って行う脱毛なのですが、現在はほとんどのクリニックでレーザーを使った脱毛(レーザー脱毛)を行っており、エステなどの非医療機関では光(IPLやフラッシュ)と言うものを使って脱毛を行っています。
ですので、医療脱毛≒レーザー脱毛と考えて頂いていいと思います。
*最近ではエステでレーザー脱毛と言うのはほとんど聞きませんが、医療機関でも光脱毛を行っているところはあります。この場合、エステと違って高出力でしっかり行っています。
2.髭は少し特殊で抜けにくい毛
一言に髭と言っても結構広範囲にわたり、実はそれぞれの部位で毛の質が違います。フェイスラインやもみあげ、首の髭は抜けやすいのですが、口周りの髭は非常に頑固で抜けにくいです。
理由としては、男性の髭(口周り)は肌に対して垂直に近い形で生えており、さらに深い場所まで毛があります。ですので、レーザーが届きにくいと言う事があります。
ネットや口コミを見てもなかなか髭がなくならないと言うような情報を読む事もあるでしょう。これは上記が理由となっており、脱毛に対して工夫する必要があります。
3.髭のレーザー脱毛に最適なレーザーの種類
そもそもどのレーザーを使うかによっても効果に差が出てきます。男性の髭に一番向いているのはヤグレーザーですが、痛みが強いため続かない人もいます。極力麻酔クリームを使用する事をお勧めします。以下の表のような違いがあります。
アレキサンドライトレーザー | ダイオードレーザー | ヤグレーザー(髭に最適) | 蓄熱式脱毛機(メディオスター・ソプラノ) | |
効果 | ☆☆☆☆☆ | ☆☆☆☆☆ | ☆☆☆☆ 口周りの髭には最適 |
☆☆☆☆(?)不明な点も多い |
痛み | 痛み少ない | 少し痛い | 痛い | 痛くないが少し熱い |
1番目2番目のアレキサンドライトレーザーやダイオードレーザーが汎用性が高く多くの部位や状態に適して使いやすいものです。ですので、多くのクリニックではアレキサンドライトレーザーやダイオードレーザーを基本として使用しています。しかし、アレキサンドライトレーザーやダイオードレーザーでは一定の効果は出ますが、口周りの濃い髭を脱毛する事は難しかったり、かなりの回数(10回以上)が必要であったりするでしょう。
おすすめとしては、初めから3番目のヤグレーザーでレーザー脱毛するか、もしくはヤグレーザーは痛いので、ある程度の回数までアレキサンドライトレーザーやダイオードレーザーで行い、その後ヤグレーザーに変更するかです。
(ヤグレーザーは痛みが強いのですが、色の黒い方にも照射できる事や男性の髭のように深い所に生えている毛に向いている事、硬毛化(毛が逆に濃くなるリスク)が少ないと言う利点があります。)
しかし、レーザー脱毛ではどうしても脱毛できない場合もあります。そのような場合は針脱毛で抜く必要があります。
4番目の蓄熱式脱毛機にはメディオスターやソプラノと呼ばれる機種がありますが、痛みが少ないと言う事でここ数年流行っています。しかし、男性の髭への効果は不明な点も多くあります。痛みが怖いと言う方はまずは試してみてもいいと思いますが、5-6回行っても残った髭を脱毛したいと言う事であれば、ヤグレーザーに切り替えた方がいいでしょう。
髭が薄くなってからの方がヤグレーザーの痛みもマシです。
蓄熱式脱毛機について詳しく知りたい方は「メディオスターってどうなの?効果や痛みと選ぶべき基準」の記事をお読みください。医療論文などを調べた内容を分りやすく解説しています。
そして、重要な事は間隔を空けすぎずにきちんと通うと言う事です。男性の髭であれば1-2か月に1回は照射するようにしましょう。2カ月以上は開けない方が無難です。
クリニックが混んでいて予約が取れないところは避けた方がいいでしょう。
“アレキサンドライトレーザーで15回以上行った、私の場合”
私はアレキサンドライトレーザーで15回以上髭脱毛を行いました。やはり口周りの髭は頑固でなかなか薄くなってくれませんでした。もともと髭が濃い訳ではないので、もみあげの方の毛やあご下の毛は5-6回で無くなりましたが、15回以上行った今でもアゴにはまだ毛が残っています。
ヤグレーザーを1回照射したところ、以下のような写真になりました。(髭剃りせずに10日間の写真)
アレキサンドライトレーザーを10回以上行っても残っていた髭が、ヤグレーザー1回で結構減ったのが分りますね。
4.髭のレーザー脱毛の回数と費用相場
個人差や、希望する部位にもよりますが、脱毛が完了するまでにはかなりの回数が必要になります。通常の医療脱毛は5-6回と言うコースが多いですが、それでは足りない人も多いでしょう。
髭の料金は非常に分りにくく、クリニックによっても表記が違って比較検討がしにくいです。大きくは以下の写真のように分かれることが多いのですが、単品のメニューがあったりセットメニューがあったりします。
メンズ脱毛を行っている10個のクリニックから平均相場を算出してみましたのが以下の表です。
部位 | 5回平均 | 安値 | 高値 |
口ひげ+アゴ+あご下 | 78,960円 | 34,800円 | 180,000円 |
ホホ(もみあげ) | 54,880円 | 35,000円 | 90,000円 |
髭全体 | 111,071円 | 63,200円 | 200,000円 |
5.髭のレーザー脱毛って痛いって聞いたけど?
男性のレーザー脱毛で一番ニーズがあるのは髭の脱毛ですが、痛みは結構強いです。もともとの毛の濃さにもよって、痛みの感じ方にもよっても変わってきますが、それなりに痛いと思っていてください。
毛の濃さにもよりますが、頬やフェイスラインにしっかりした毛が生えていない方であればそれ程痛くないと思います。そのような方で口周りの髭を残したいと言う場合であれば痛みも少なくてすむでしょう。
しかし、口周りの髭をレーザー脱毛しようとする場合や頬でも濃い毛が生えている方はそれなりの痛みがあると思って下さい。
出来れば麻酔クリームを使う事をお勧めします。塗ってから20-30分必要となりますが、あった方が楽です!
“痛みに対する個人的な感想”
私も髭のレーザー脱毛を行いましたが、結構痛かったです。もともと毛は濃い方ではないので、もみあげや頬はゴムで軽くはじく程度の痛みでした。
しかし、口周りは結構痛みが強かったです。我慢できなくはないですが、続けてずっとあの痛みが来るときついと思います。ゴムで強くはじかれるような痛みでした。
6.要望別:おすすめのレーザー脱毛の進め方
男性の髭でレーザー脱毛を完了しようとすると、5-6回では終わらないパターンも多く、特に口周りは回数が必要になってきます。どこまで、どの部位まで脱毛したいかによっても回数は異なってきます。ここでは、いくつかのパターンでおすすめの方法をご紹介します。
6-1.髭全体をなくしたいパターン
早く終了したい人にオススメ
このパターンの方は始めはアレキサンドライトレーザーやダイオードレーザーで数回(4-5回)行い、その後ヤグレーザーで行うのがいいでしょう。他のレーザーでは口周りの毛があまり減らずに時間がかかる場合が多いです。ただし、麻酔クリームはオプションでも使用した方がいいです。
痛みを抑えたい人にオススメ
このパターンの方はアレキサンドライトレーザーやダイオードレーザーで出来るだけ毛を減らしておいて(6-10回程度)、残った部分に対してヤグレーザーを当てると言う方法があります。回数がかかる可能性はありますが、痛みは抑えられると思います。ただし、アレキサンドライトレーザーやダイオードレーザーでも痛いので、麻酔クリームは使用した方がいいです。
痛みが本当に苦手…と言う方には、始め蓄熱式脱毛機(メディオスターやソプラノ)で照射を行い、残った毛にヤグレーザーを使用する事をお勧めします。
6-2.口周りの髭を残すパターン
口周りの髭を残す場合、頬や首の方の髭はアレキサンドライトレーザーやダイオードレーザーでも抜けやすいです。5-6回もやれば口周りや残したい部分は残した状態で、脱毛を完了できるでしょう。
ですので、アレキサンドライトレーザーやダイオードレーザーでいいと思います。もちろんヤグレーザーで行っても問題ありません。
6-3.肌の色の濃い方
男性の方の中には色の黒い人も多いですね。そのような方にはヤグレーザーが向いています。痛みは強いのですが、麻酔クリームを使用して行いましょう。
7.髭のレーザー脱毛のリスクと注意点
髭のレーザー脱毛のリスクや注意点を解説します。
ヤケドする場合がある
髭の脱毛はレーザー脱毛でもなかなか抜けにくい毛があり、パワーを上げて打つ必要が出てきます。そのような場合、同時に皮膚へも負担がかかる訳でヤケドのリスクがあります。
翌日になっても一部分だけ赤い、ヒリヒリするなど変わったことがあれば照射したクリニックへ連絡して指示を仰いでください。
日焼けしない
脱毛の後に日焼けしないと言うのは基本です。しかし、男性の場合は日焼け止めを使用する習慣のない方も多いと思います。少なくても、照射前後の1ヶ月は日焼け止めを使用するようにしましょう。
日焼け止めはベタベタして嫌だと言う方はUVカットの乳液でもいいので、朝の洗顔後に使用してください。
8.まとめ
髭の医療脱毛について深くご理解いただけたと思います。私も髭の脱毛を行いました。ハッキリ言って塗る麻酔をしないと結構痛いのですが、髭がなくなったことで夕方になると口周りやアゴが青くなる事も、剃り忘れてジョリジョリして気になる事も無くなりました。かなり快適です。
髭をなくしたい人も一部だけなくしたい、薄くしたいなどの人も是非一度試してみて下さい。脱毛が終了すればかなり快適になります。