豊胸後も授乳は可能?豊胸と授乳・妊娠や乳癌との関係とは

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【著者】渋谷高野美容医院
院長:高野 洋一

豊胸手術後の影響を心配されていませんか?特に授乳との関係を心配される方は多くいらっしゃいます。

乳汁(母乳)を作るところに何かを入れて胸を大きくするので、大丈夫かな?と心配になると思います。しかし、安心してください豊胸手術は授乳に影響を与えません

このページではもう少し詳しく豊胸手術と授乳について解説いたします。

その他、乳癌や妊娠と豊胸手術との関係についても解説いたしますので、豊胸手術を検討されている方は是非参考にして下さい。

どのような豊胸手術であっても授乳には影響しません。乳汁(母乳)は乳腺と言う所で作られますが、豊胸手術ではこの乳腺に何かを入れたりするものではないのです。シリコンバッグ豊胸やヒアルロン酸豊胸では乳腺の後ろ側に、脂肪注入豊胸では乳腺の後ろ側や周りに脂肪を入れていきます。

バッグ 位置乳腺下筋下

また、乳腺で作られる乳汁(母乳)の材料や乳汁を作れと言う命令は血液に乗ってやってきます。周辺からやって来る訳ではありません。

しかし、豊胸手術によってお胸全体のボリュームが大きくなっているので、授乳中はハリが強く感じられたり、ハリ過ぎて痛みが出る可能性はあります。ハリが出たからと言ってシリコンバッグが変形したり、破損する可能性は極めて低いです。

乳腺炎との関係
ネットなどで「乳腺炎」を起こすと言う表記がありますが、正常な人でも授乳中の乳腺炎はよく起こりますので、豊胸手術をしたから起きやすくなるかはデータはありません。本当に可能性が高くなるのか、どの程度可能性が高くなるのかは不明です。

2.豊胸手術しても妊娠は問題なく可能

豊胸手術をしていても授乳は問題なく行えるわけですから、もちろん妊娠や出産も可能です。妊娠中は胸も徐々に張ってきますので、それに伴う多少の痛みや乳汁(母乳)の分泌が豊胸していない場合に比べて起こりやすい可能性はありますが、問題にはなりません。

3.豊胸手術と乳癌は関係ない

豊胸手術と乳癌も関係ありません。脂肪注入で入れた脂肪が定着せずしこりになった場合にそれが悪性になる事はありますか?と聞かれることがありますが、絶対にありえません。もちろんヒアルロン酸豊胸やシリコンバッグ豊胸でも関係ありません。*シリコンバッグは悪性のリンパ腫との関連が指摘されています。

ただし、乳癌はならないわけではありません!乳癌は誰にでも起こる可能性のある病気です。豊胸をしていなくてもしていても起きる可能性は同じですが、乳がん検診は必ず受けるようにしましょう。また、その際には必ず豊胸手術を受けたことがある事を申し出てください。豊胸後は超音波検査が適していますが、申し出ないと病院側にどの検査がいいのかが伝わりません。

ちなみに、シリコンバッグ(特に表面がザラザラしたテクスチャードタイプ)とリンパ腫と言う病気の関係性が指摘されています。

4.授乳後の豊胸手術の選び方

授乳後に豊胸手術を検討する方も多いです。授乳後は授乳前に比べてお胸が小さくなってしまったり、たるみが出てしまって気になる場合が多いのです。

豊胸手術後に授乳をする事は問題ないと解説しました。授乳後に豊胸手術をする事ももちろん問題ありませんが、授乳後は授乳前とお胸の形が変わっている場合があります。残念ながら垂れている場合もあります。そのような場合、どの豊胸手術が向いているのか、向いていないのかですが、状況によって変わってきます。

4-1.大きさ優先であればシリコンバッグ豊胸

シリコンバッグ豊胸は脂肪注入やヒアルロン酸と違って、より大きなバストアップが望めます。その分、シリコンバッグを入れる事でたるみの改善にもなりますが、注意すべき点があります。

たるみが強すぎる場合には、2段胸になります。

目安としては乳首の位置が、乳房の下縁(乳房の一番下)よりも下がっている場合[③や④の場合]は、シリコンバッグ豊胸をするにしても小さめのシリコンを入れるか、吊り上げ手術を併用しないと胸が段々の2段胸になる可能性があります。 (たるみが強い分、シリコンバッグと本来の胸に段差が出来てしまいます)

豊胸 授乳後

シリコンバッグ豊胸については「シリコンバッグによる豊胸手術を受ける際の効果とリスク」をお読みください。どのサイトよりも詳しく1ページですべてを網羅しています。

4-2.自然さを求める場合やたるみが大きい場合は脂肪注入豊胸

若くてピンと張ったお胸より、授乳後で皮膚に余裕があるお胸の方が脂肪注入豊胸をするには有利です。脂肪注入豊胸は授乳後で皮膚に余裕がある場合の方が、残る脂肪が多くなる傾向にあります。

また、脂肪注入豊胸のバストアップの目安は1CUPアップですが、1CUPバストアップするとたるみも少し改善されます。授乳後で脂肪注入豊胸が向いていない場合はありませんが、採取できる脂肪が付いていないと不向きです。

脂肪注入豊胸についてより詳しく知りたい方は「柔らかく自然な豊胸:脂肪注入による豊胸手術の効果とリスク」をお読みください。これを読んでおけば、脂肪注入豊胸がキチンと理解できます。

4-3.手軽さを求めるのであればヒアルロン酸豊胸

ヒアルロン酸豊胸は授乳前であっても授乳後であっても状況は変わりません。手軽に大きくしたい場合はヒアルロン酸豊胸が向いています。

ヒアルロン酸豊胸について「医師が教える!ヒアルロン酸豊胸(プチ豊胸)の効果と注意点」をお読みください。効果・リスク・メリットなど詳しくご理解いただけます。

5.まとめ

解説したように、豊胸手術は授乳には関係ありません。もし授乳の事で豊胸手術を悩んでおられるのでしたら心配はご無用です。

しかし、豊胸手術には3つの方法があったり、それぞれメリット・デメリットがあります。手術前には十分に検討してください。

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