最近は男性でも美容や体型に気を使われる方が多くなっているため、「男性専門美容整形」や「男性専門脂肪吸引サイト」などがでてきており、男性で美容医療や脂肪吸引を受ける方は増えてきています。
そのため、脂肪吸引の手術に興味があるという男性の方も多いのではないでしょうか。
実際には、脂肪吸引の手術方法は男性でも大きな変わりはありません。
しかし、女性と男性では、脂肪の付き方が異なります。そのため、脂肪吸引が向いている人や、実際の効果の感じ方が少し変わってきます。
今回は、男性の脂肪吸引手術の特徴について詳しく解説していきます。
このページを読んで、脂肪吸引の向き不向きや、手術の効果とリスクが知れれば、脂肪吸引をやるかどうかの判断が付きやすくなるでしょう。
脂肪吸引を検討中の男性は、ぜひお役に立てて下さい。
目次
1.男性の脂肪吸引と女性の脂肪吸引の違い
男性で脂肪を気にされる方の多くは、「体重増加とともに胸が大きくなってきた」「下っ腹が出てきた」「二重あごになってきた」と言う内容が多いです。女性では、二の腕や太ももを気にされる方の方が多くいらっしゃいます。
男性でも女性でも行う脂肪吸引手術の内容に違いはありません。最近では「男性専門美容整形」や「男性専門脂肪吸引サイト」なるものが登場していますが、脂肪吸引の技術として特別な事があるわけではありません。
2.男性で脂肪吸引が出来るのは皮下脂肪の多い人
皮下脂肪と内臓脂肪の違い
男性の場合、体重が増えても皮下脂肪でなく内臓脂肪が付きやすいと言う特徴があります。内臓脂肪はお腹の内側にある脂肪で、脂肪吸引で吸引する皮下脂肪とは違い体の奥にあるものです。ですので、内臓脂肪が気になっている場合は脂肪吸引する事ができません。
それでも、体重が増えてくれば皮下脂肪も付きやすくなってきますので、その分に関しては脂肪吸引することが出来ます。
男性で太っていて脂肪吸引希望の方でも内臓脂肪がメインで吸引できない、もしくは吸引しても大きな効果を望めない人がいます。特に顔や手、足はそれ程太くないのにお腹だけ出ている人です。お腹だけ、特にお腹の前面のみが膨らんでいる場合は内臓脂肪の割合が大きいので脂肪吸引しても効果が少ないです。
脂肪吸引で効果が出る目安
皮下脂肪がどれだけ付いているかを見る方法です。
脂肪吸引を希望する部位に力を入れてみて筋肉を硬くします。その上にある柔らかいものが皮下脂肪ですので、その厚みが大きければ脂肪吸引で効果が出ます。
実際は医師の診察の上で効果が出るかどうか判断しますが、一応の目安を示します。あご下であれば、つまんだ部分が1.5㎝以上、お腹であれば3㎝以上、であれば効果が分りやすいと思います。胸の場合は筋肉でない膨らみの場合は脂肪吸引で対応できます。
脂肪吸引が向いていない人
- 内臓脂肪メインの人
- 体重が重すぎる人(BMI:30以上)
男性も女性も同じですが体重が重すぎると手術や麻酔による合併症の頻度が大きくなってリスクが高くなります。クリニックによって基準は違いますが、BMIが30が上限の一つです。身長170cmで86.7kg、175cmで91.8kg、180cmで97.2kgです。
以上のどちらかに当てはまる人は、体重を落とす必要があります。
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3.男性の脂肪吸引で多い部位
女性と違い、男性で希望の多い部位は「下っ腹」「胸」「あご下」です。
3-1.下っ腹の脂肪吸引
男性の相談の中でも多い部位です。内臓脂肪も付いてくるので、余計に太く気になって来るのでしょう。内臓脂肪の分の膨らみは吸引できませんのでご自身で思っていたよりもあまり取れないと言われる場合もあります。
方法や手術後の経過は通常の脂肪吸引と変わりません。男性の方が筋肉がしっかりしていたり、痛みに弱いので、女性よりも痛みを強く感じるかもしれません。
お腹の脂肪吸引について詳しく知りたい方は「お腹の脂肪吸引を安心して受けるための効果・リスク・注意点」をお読みください。手術や手術後の経過なども詳しく記載しています。
また、最近脂肪を彫刻のように削って筋肉のように見せる方法もあります。見た目はまぁまぁですが、残った脂肪が筋肉のように見えるだけですので、触ると柔らかいし、腹筋のかっこよさを求めるのであれば、しんどいですが筋トレの方が有効です。
3-2.胸の脂肪吸引
胸の場合は内臓脂肪に影響されて膨らむことはないので、体重が増えるとともに大きくなってきた場合は脂肪吸引が可能です。
特に、男性は女性と違い胸が膨らまないので、体重増加とともに胸が膨らんでくる事に違和感を覚えたり、気にする人が多くいます。
気を付けなければいけない事は「女性化乳房」と「男性乳癌」です。実は男性にも乳腺があるのですが、何らかの理由で乳腺が大きくなり女性のような胸になる状態があります。この場合、乳腺は脂肪吸引で吸い出せませんので乳輪の所を切って切除の手術する必要があります。症状としても柔らかい脂肪ではなく、硬いものを触れます。
女性化乳房は原因不明の場合もあれば、何か病気が隠れていることもあります。肝臓や腎臓の病気、甲状腺、内分泌器官の腫瘍で起こる事やお薬で起こる事もあります。
男性乳癌という場合もありますので、脂肪でなく硬いしこりをふれる場合はこのような場合は病院の外科へ相談に行かれるのが良いです。
隠れている病気が何もなかった場合は、美容外科で切除手術を受けてもいいでしょうが、胸の膨らみに硬いしこりがある場合や、美容外科で乳腺もあるので一緒に切除しましょうと言われた場合は、一度、普通の病院(外科)へ行って調べてみるべきです。安易に美容外科で切除しないようにしましょう。
3-3.あご下の脂肪吸引
二重あごは男女ともに悩みの部分です。あごの下をつまんで1㎝以上の厚みがあればギリギリ脂肪吸引可能です。
ただし、年齢とともにたるみが出て来ている場合は若いころのようなフェイスラインになるとはいきません。
二重あごに関しては脂肪吸引以外にも美容整形で解消する方法があります。「二重あごを美容整形で解消:施術方法・リスク・費用の比較」の記事で解説していますので、読んで頂ければ、ほぼすべての施術が分ります。
4.男性の脂肪吸引の費用
男性でも女性でも費用の変わらない場合が多いです。しかし、中には男性の場合やや割高に設定しているクリニックもあります。理由は男性のが体が大きい、男性の方が脂肪層が硬くて吸引しにくい、と言う理由があるからでしょう。
また、男性専門サイトを作って少し割高に設定しているクリニックもあります。
胸の脂肪吸引の相場は25-30万円です。(都内6クリニックから算出しました)
お腹の脂肪吸引は部位によって違いますが、お腹全体の場合は平均約74万円です。
。脂肪を吸引する際に、脂肪を残して腹筋が出来たかのように見せる手術もあり、100-150万円必要になります。
あご下の脂肪吸引は平均25万円です。(お腹とあご下は大手・中堅美容クリニック12個から算出しました。)
その他の部位の相場を知りたい方は「脂肪吸引の値段と選び方:部位別・手術名別のまとめ」を読んで頂ければ、脂肪吸引の相場は分ります。
5.まとめ
男性の脂肪吸引でも女性の脂肪吸引でも手術の方法に変わりはありませんが、女性とは気になってくる場所が違う事が多く、解説してきたように顔、胸、下っ腹が相談の多い部位です。この記事で解説したように少し気を付けるべきポイントがりますので、是非理解していただいた上で美容クリニックへ相談に行ってください。