この二重あごを何とか無くしたい…鏡を見るたびに、そうお考えの方は多いのではないでしょうか。
二重あごが解消されると、フェイスラインがすっきりして痩せたように見えたり、若返った印象を与えることが多いです。
顔や首まわりのマッサージやエクササイズなどで、ある程度は改善されますが、なかなか継続して行うのは大変ですよね。
この記事では、美容クリニックでできる、二重あごを解消するための治療法をご紹介します。
レーザーや注射や手術など、二重あごの改善する方法は種類も多いため、あなたに合った治療法を見つけることができると思います。
目次
1.美容整形で治療できる二重あごの原因とは
二重あごに見える原因は様々あります。猫背であったり、うつむき気味であったりすると常に二重あごに見えてしまいます。このような場合は姿勢を正しく保ったり、首や肩や肩甲骨まわりのストレッチを行う事によってある程度は徐々に解消できます。
しかし、それとは別の以下のような原因の場合、ダイエットで脂肪を減らす以外は医療の手を借りる必要が出てきます。
- 脂肪が付いている:
あご下を指でつまんで、1.5㎝以上ある人はそれなりに脂肪が付いています。 - たるみが出てきた:
年齢にしておおよそ35歳以上、もしくは骨折や美容整形で顔の骨を切って皮膚がたるんでいる人 - 骨格の問題:
あごが後退して小さい人です
次からの章では美容整形で行われている処置や手術を紹介していきます。
顔のむくみや姿勢、筋肉を使わないことによるむくみなどに興味のある方は「小顔になりたい!今日から実践できる二重あごの解消法」をお読みください。
2.手術しない美容整形で二重あごを改善する方法
原因別に1対1の対応で治療法があるわけではありません、ほとんどの治療が「脂肪を減らす作用」と「たるみを引き締める作用」を併せ持っています。
2-1.体の外からレーザーをする
皮膚の外側から当てるレーザーがあります。正確には超音波やラジオ波(RF)と言われるものになります。これらが体内で熱エネルギーに変換されることによって脂肪を壊すと考えられています。
- 向いている人:脂肪やたるみが原因で、手術や注射は嫌だが、自分では二重あごを解消出来ていないが少しでも変わりたい人
- 施術回数:4回(1カ月に1回)
- 効果:小
- ダウンタイム(回復期間):なし
- リスク:まれにやけどを起こす
- 代表的な機械:ウルトラアクセント、テノール、サーマクール
ウルトラアクセントやテノールは月に1回施術が必要になり、4回程度繰り返すもので、どちらかと言うと脂肪を減らす事を目的にしています。サーマクールは半年から1年に1回行うものですが、皮膚のたるみに強いタイプです。いずれも腫れたり、内出血が出たりと、ダウンタイム(回復期間)が必要なく、手軽に行えるものです。その分効果が手術などよりも劣ります。
2-2.脂肪溶解注射をする
脂肪を破壊して溶かすお薬を注射します。脂肪溶解注射にはいくつか種類があります。従来からある腫れが出るが効果が高いタイプと新しい腫れは出ないが、効果がマイルドなタイプです。
従来タイプは腫れが出やすい
- 向いている人:脂肪が原因で、何回か通ってもいいが、手術は嫌で注射位なら大丈夫という人。腫れが出てもよい人。
- 施術回数:3-5回(2週間程度に1回)
- 効果:小~中
- ダウンタイム:1週間
- リスク:内出血がでる可能性がある、腫れ、まれにしこり(硬くなる)
- 代表的な薬剤:メソラインスリム、リバイタルセルフォーム
新しいタイプでは、腫れが出にくい
- 向いている人:脂肪が原因で、何回か通ってもいいが、手術は嫌で注射位なら大丈夫という人。腫れは少ない。
- 施術回数:3-5回(1-2週間に1回)
- 効果:小~中
- ダウンタイム:ほぼなし
- リスク:内出血がでる可能性がある
- 代表的な薬剤:輪郭注射、BNLS
より詳しく知りたい方は「手術は嫌だ!脂肪溶解注射(顔)の効果・リスク・種類」をお読みください。
3.美容整形手術で二重あごを改善する方法
3-1.体の中に当てるレーザーを照射する
体の中にレーザーを照射する方法もあります。針穴(2㎜程度)ほどの小さい傷口からファイバーのようなものを体の中に入れて照射します。この時のレーザーは身体の水分に反応するタイプのものが多く、熱エネルギーに変換されて脂肪を壊します。
- 向いている人:脂肪が原因で、傷跡を残したくないが、腫れや内出血はある程度我慢できる人。1回で処置を終わらせたい人
- 施術回数:1回
- 効果:小~中
- ダウンタイム:1週間
- リスク:まれにやけどを起こす
- 代表的な機械:スマートリポレーザー、アキュスカルプ
体の外側から行うよりも効果は高く出ますが、腫れや内出血が1種間ほど続く場合があります。
3-2.脂肪吸引をする
脂肪によって二重あごとなっている場合は一番効果の出る方法です。お顔に小さい傷が出来てしまいますが、ほとんど目立つことがなく心配するほどではありません。腫れや内出血は一週間ほど出ることが多いです。
- 向いている人:脂肪が原因で、1回で大きな効果を出したい人
- 施術回数:一回
- 効果:大
- ダウンタイム:1週間
- リスク:腫れ、内出血、一時的に感覚がにぶくなる、まれに口の動きが悪くなることがある
- 費用相場:25万円前後(大手中堅12クリニックからの算出)
脂肪吸引をするとたるみで余計に二重あごに見えると考える人もいるようですが、そんな事はありません。心配な場合や、たるみによる二重あごも気にされている場合は同時にリフトアップ手術を行ってもよいと思います。
より詳しく知りたい方は「【顔の脂肪吸引】気になる腫れ、経過、値段、失敗の全て」をお読みください。また、きちんと手術を行えば脂肪吸引の種類による効果の違いはありません。
3-3.切らないリフトアップ手術をする
糸でフェイスラインを引き上げてリフトアップする方法です。あご下にも行う事ができます。
フェイスラインをアップするには耳の上、髪の毛の中から糸をフェイスラインまで通して引き上げます。また、顎の方をアップする場合は耳の裏の硬い骨からあご下に糸を通して引き上げます。
- 向いている人:たるみが原因で二重あごだけでなく、顔のたるみ・フェイスラインが気になっている人
- 施術回数:1回
- 効果:中
- ダウンタイム:1週間
- リスク:腫れ、内出血、ひきつれ感が出る可能性がある
脂肪の多い方は脂肪吸引と併用するとより効果的です。
3-4.切るリフトアップ手術をする
こめかみや髪の毛の中から耳の前を通過して、耳の後ろや襟足まで切開しリフトアップします。
効果は大きいですが、大きな傷を作る必要があります。しかし、傷跡は半年位で目立ちにくくなってきます。脂肪が付いている場合は脂肪吸引を併用します。
- 向いている人:たるみが原因で、二重あごだけでなく、顔のたるみ・フェイスラインが気になり大きな効果を求める人
- 施術回数:1回
- 効果:大
- ダウンタイム:1-2週間
- リスク:腫れ、内出血、ひきつれ感、まれに顔の筋肉の動きに影響がでる可能性
東洋人は西洋人に比べて、リフトアップの効果が出にくいとされています。適応に関しては担当の医師と十分に話してから決めるのが良いでしょう。
3-5.その他のもの
- 骨格に問題がある場合
あごが小さく下がっている場合に二重あごに見えます。骨格の問題なので顎を出す手術が必要になります。
- 首の縦じわ
老化とともに、筋肉がたるんで首に2本の縦じわが出ることがあるます。東洋人よりも西洋人でよく見られます。
これは、首の筋肉がたるんでしまっているので、首の皮膚を切開して筋肉を縫い縮める手術が必要になります。
4.各治療法の効果と値段の比較
上記の各治療方法の比較を表に記しました。費用については大きな開きのある手術もありますが、だいたいの相場をまとめています。たるみがひどい場合はリフトアップ手術も考えて良いと思いますが、二重あごを美容整形で解消する場合、脂肪吸引、体の中に当てるレーザー(スマートリポレーザー等)や脂肪溶解注射が効果的だと思います。ただし、手術や注射が嫌な場合は体の外から当てる機械(ウルトラアクセント)をお勧めします。
5.美容整形すべきでない人
解消出来ない場合もあるので、そのようなケースは美容整形するべきではないでしょう。
- 普段は二重あごが気にならないが、あごを引っ込めると二重あごになる場合
首の皮膚は曲げ伸ばしするために多少の余裕があります、あごを引っ込めると二重あごに見えるのは当然で解消出来ません。
- 過剰な効果を求める方
いくら美容整形でも限界があります。特にたるみによる二重あごの場合、引き上げる限界があり、40代の人が20代の頃のようなフェイスラインには戻れません。
6.まとめ
二重あごを美容整形で解消する方法にはレーザーから切る手術までいろいろあります。ご自分に合った方法を医師としっかり相談して下さい。