お肌のハリやお顔のたるみを何とか改善したい!そうお考えの方は多いのではないでしょうか。
お肌の弾力が減ってきたり、お顔にたるみが出てきたりすることで、老け顔に見えてしまうのは悩みの種ですよね。
そこで、美容整形でリフトアップの手術や処置を検討されている方もいると思います。
今回は、美容整形で行われているリフトアップの種類や方法をお教えいたします。
実際には、どの部分のリフトアップをしたいのか、どのくらいの効果を希望するのかによって、方法は様々ですので、部位や方法別に解説していきます。
これを読めば、あなたの悩みを解消するためには、どの方法が最適なのかが判断しやすくなるでしょう。ぜひ参考にしてみて下さい。
目次
1.リフトアップ整形の種類
リフトアップ整形は主に顔のたるみを解消するものですが、顔のどの部分のリフトアップか、どの様にリフトアップするかでいくつもの種類に分かれます。
1-1.顔の部位による種類
リフトアップするのは以下の部分がメインです。
- 額
- こめかみ
- ほほ
- 首
- 目の上
- 目の下
どの部分をリフトアップしたいかによって、方法や効果が異なります。
1-2.どうやってリフトアップするか
リフトアップする方法には以下のような方法があります
- 切る手術
- 糸で引き上げる手術
- 糸を入れてハリをだす方法
- レーザーなどで肌を引き締める方法
- ヒアルロン酸などの注入物を入れてたるみを見えなくする方法
大きく分類しても以上のような5つの方法があります。
切る手術
皮膚を切って引き上げる手術です。効果は大きく持続も他のものよりも強い反面大きな傷を作る必要があります。傷はきれいに治ってほとんど目立たない場合から、目立ってしまう場合まで様々です。
傷に関しては額やこめかみでは髪の毛の中に作る事もあり、目立ちにくいですが、傷口周りの毛が抜けてハゲになってしまう事があります。
糸で引き上げる手術
皮膚を2㎝ほど切る場合や全く皮膚を切らないで行う場合があります。切っても2㎝程度の傷が髪の毛の中に出来るので、傷跡はまず分りません。
効果は軽いリフトアップです。劇的な変化は難しいです。また、糸は溶けるものを使用する事が多いですが、溶けるのに半年~1年ほどかかります。糸が溶ければ元通りという訳ではなく、癒着と言って効果は持続します。しかし、老化もストップするわけではないので2-3年の効果と思って頂くのがよいでしょう。
糸を入れてハリをだす方法
細い糸を数十本とか挿入し、ハリ(ボリューム)を出す方法です。引っ張っているわけでもないのでリフトアップではありませんが、若返りの方法として用いられます。
見た目の効果は分りにくいですが、手軽に行えるので満足度は比較的高い治療です
レーザーなどで肌を引き締める方法
たるんできた肌を引き締める方法です。「糸を入れてハリを出す方法」は中身を増やしてハリを出すのに対して、レーザーは肌(外身)を引き締めてハリを出す方法です。レーザーは月に1回で4-5回行うものが主流です。
こちらも見た目の効果を大きく変えるものではなくお肌のお手入れとして行うようなものです。
ヒアルロン酸などの注入物を入れてたるみを見えなくする方法
年齢とともに頬やほうれい線などのお肉が減って凹んで見えてきます。これがたるみにも見えます。ほうれい線やチーク、頬にヒアルロン酸などの物質を注入して若々しく見せる方法です。実際にリフトアップするわけではありませんが、若返ったように見えます。
これらは、どの部位でもどの方法でも出来るという訳ではなく、場所によって向き不向きがあります。
また、リフトアップ手術「切る手術」や「糸で引き上げる手術」は直後の効果は強いのですが、3ヶ月ほどで効果が落ち着いて来ます。よく1週間くらいで「こんなに引きあがりました!」と言う表記を見かけますが、これは最終的な効果ではありません。
2.リフトアップ整形の場所による方法
場所によって出来る方法が違ってきます。
2-1.額のリフトアップ
額の場合は前額リフトと言う切る手術とヒアルロン酸などを注入して形を整える方法があります。
切る手術である前額リフトは額の横じわ、眉間の縦じわを改善する事ができ、眉毛を持ち上げる手術です。注射などの方法と違い、長く効果が持続しますが、切る手術ですので傷が気になる方や手術が怖い方には向きません。一度の手術で何年も効果を持続したい方に向いています。
一方、ヒアルロン酸では注射での処置であり、額のしわを薄くしたり、額の形を丸く整える事ができます。お手軽な反面切る手術と違って、欠点は持続期間が約6か月という事、眉毛を持ち上げる効果はないという事が挙げられます。お手軽な方法で見た目を変えたい方に向いています。
ヒアルロン酸注射について詳しく知りたい方は「ヒアルロン酸注射の効果・リスク・クリニック選びのポイント」をお読みください。
その他に、しわを改善するだけであればボトックスという注射もあります。ボトックス注射について詳しく知りたい方は「ボトックス注射の効果・リスク・クリニック選びのポイント」をお読み頂くと、どうのような効果があるのか詳しく知ることが出来ます。
切る手術:前額リフト
毛の生え際や、髪の中の皮膚を切って引き上げる手術です。額のしわ、年齢による眉毛の下がりを改善させます。
糸で引き上げる手術
糸で引っ張る手術もありますが、額は皮膚も硬くあまりいい効果が出ないので、行われる場合は少ないです。
ヒアルロン酸などの注入
年齢とともに額に丸みがなくなってきた場合にはヒアルロン酸などを注入して形を整えて若々しさを出します。額のしわの改善、おでこの丸みを出すために用いられます。
2-2.こめかみのリフトアップ
切る手術、糸の手術があります。
切る手術
こめかみの毛の生え際や毛の中を切って引き上げます。ほほのリフトアップ手術と同時に行われることもあります。
糸で引き上げる手術
耳の上2㎝位のところに糸をかけてひっぱります。ほほも同時に行う事が多いです。
2-3.ほほのリフトアップ
切る手術、糸のリフト、糸を入れてハリを出す方法、ヒアルロン酸などを注入してたるみを見えなくする方法など様々あります。
切る手術は効果が大きく長持ちですが、耳の部分や耳の裏に傷が出来てしまいます。一度で大きな効果と持続性を求める方に向いています。
糸のリフトは比較的簡単に出来ます。リフト効果は切る手術よりも弱いのですが繰り返し行う事も可能です。切る手術は嫌だけれども、少しでもリフトアップしたい方に向いています。
糸を入れておくだけの方法ではあまりリフトアップ効果は望めません。直後にこれだけ変わりました!と言うような写真が載っていますが、3カ月も経つとほとんど変わっていない状態に戻っています。ですので、ごく軽度のリフトアップを非常に簡単に行えると思ってください。もちろん繰り返し行う事も可能です。ちょっとずつ、お手入れ感覚で行いたい方に向いています。
切る手術
一般的にフェイスリフトと言うと、ほほのリフトアップを指すことが多いです。耳の前から耳の裏側まで皮膚を切り、引き上げます。
このフェイスリフトと言う中にも、1-2時間で終わるような小さめの手術から5-6時間かかるような大掛かりなものまでいろいろな方法があります。
ただし、東洋人の場合切るフェイスリフトや糸のフェイスリフトでもほうれい線の方のほほは効果が出にくく、持続も悪いと言われています。
西洋人は頬から耳にかけて平面的で引っ張りやすいのに対して、東洋人は頬骨が出ていて引っ張りにくいからです。
糸で引き上げる手術
耳の上に糸を埋め込み、ほほやフェイスラインを引き上げる手術です。切る手術と比べてかなり手軽に出来ますが、効果としては軽く持ち上がる程度です。
フェイスラインの方は比較的効果も出やすいですが、ほうれい線の方の持ち上がりはほんの少しです。
糸を埋め込んでハリを出す方法
細い糸を数十本埋め込んで頬などにハリを出す方法があります。リードファインリフトなどと呼ばれます。これはリフトアップと言うよりも、ボリュームを出してハリを出す手法です。糸にトゲが付いているタイプもあり、多少の引き上げ効果を出すことも可能です。
ヒアルロン酸注射など
ヒアルロン酸注射などをほうれい線やチークのボリュームの減っている部分に入れる事によって、顔の凹凸を目立ちにくくします。リフトアップはしませんが、ほうれい線をなくすためには一番手軽で効果も高いです。
2-4.首のリフトアップ
リフトアップしようとすると切る手術がメインになりますが、糸を入れてハリを出す方法も行われることがあります。
切る手術
耳の裏側を切って首の皮膚を引っ張り方法と、首に縦じわに対して首の真ん中をZ字などに切って縫い縮める方法があります。
日本人では西洋人と違い首のたるみがあまり目立たないので、行われる頻度は少ないように思います。
糸を埋め込んでハリを出す方法
主には首の皮膚のハリのなさに対して行われます。こちらも頬に比べて行われる頻度は少ないです。
2-5.まぶたのリフトアップ
年齢とともにたるんできたまぶたのリフトアップは切る手術がメインですが、糸で二重にする埋没法やレーザーを行う事もあります。
切る手術
まぶたの二重のラインに沿って切り、皮膚を切除する手術と眉毛の下を切って皮膚を切除する手術があります。たるみをしっかり解消したい方に向いています。
糸により二重にする埋没法
たるんできた皮膚を二重にする事によりたるみを目立たなくする方法です。特に皮膚が被って一重に見える方に有効です。
たるみ自体がなくなるわけではありません。手軽に出来るので、とりあえず見た目をスッキリさせたい方に向いています。
レーザー
まぶたの引き締めはサーマクールアイと言うものが有名です。写真で取って変化がしっかりわかると言うのは難しいですが、受けた方は効果を実感する場合が多いです。手術が嫌と言う方に向いています。手術を考えてはいるけど、いきなりは怖いのでと言う方にもおすすめですが、料金は10万以上と高めです。
2-6.目の下のリフトアップ
切る手術でリフトアップを行うのがメインになります。
目の下はたるみや小じわ、目の下の膨らみなど色々な事が起こるので、状況に合わせて治療が変わってきます。
3.レーザー治療によるリフトアップ
2章ではレーザー治療によるリフトアップはほとんど説明しませんでしたので、ここで詳しく解説します。
リフトアップレーザーと呼ばれるものにはいくつか種類があります。
- 皮膚を引き締めるタイプ
- 皮膚の奥を引き締めるタイプ
- 皮膚の下のSMASという筋膜を引き締めるタイプ
皮膚を引き締めるタイプのレーザー
皮膚の下を43度程度に温め引き締めます。1回で強い効果という訳ではないので、続けて行う事が重要です。月に1回程度を繰り返します。
代表的なものにテノール、エンディメッド、エクシリス、ポラリス、タイタンなどがあります。
皮膚の奥を引き締めるタイプ
サーマクールというものになります。皮膚の奥を60度まで温め組織を焼いてしまいます。効果は強いですが、徐々に出てくるので分りにくいと言う難点があります。
1年程度に1回行うものです。3-4回は行っても大丈夫です。
皮膚の下のSMASという筋膜を引き締めるタイプ
顔のたるみが、このSMASのたるみとも考えられているので、SMASを引き締める事でリフトアップを狙います。ウルセラと言う機械がこのシステムの先駆けです。現在は韓国製のダブロと言う機械があり、ウルセラよりも安価に受ける事ができます。 場所は頬が対象になります。
4.まとめ
リフトアップの種類は場所ごとにも違いますし、種類もたくさんあって分りにくいと思います。しかし、この記事を読んで基本的な事を分っていただいていれば、クリニックごとのホームページを見てもより分りやすく感じると思いますので、是非有効にお使いください。