まぶたのくぼみの原因と自力＆美容クリニックでの解消法

まぶたのくぼみが出てきてしまうと老け顔に見られてしまうし、自分で鏡を見たときにもとても疲れた表情に感じてしまいますよね。

どうすればまぶたのくぼみが改善するのか、その対処法が知りたいという方は多いはずです。 そんな方のために、このページではまぶたのくぼみが出てしまった際に、日常生活の中で自力で行える改善法をご紹介いたします。今すぐできる方法をいくつかご紹介するので、ぜひ実践してみて下さい。

また、まぶたのくぼみがかなり進行している方や、『眼瞼下垂(がんけんかすい)』という目を開く力が低下している状態になっている方は、美容クリニックや病院での対処が必要になります。

今回は、美容クリニックで行われている、治療法の種類や効果、費用なども詳しく解説していきます。 まぶたのくぼみの改善法をお探しの方は、ぜひこのページを読んでお役に立てて下さい。

まぶたのくぼみの原因は2つあります。

• 老化によるもの：眼窩脂肪と言う脂肪が減ってくる
• 眼瞼下垂と言う状態

この2つについて解説していきます。

１－１．老化によってまぶたがくぼむ

まぶたのくぼみの原因はほとんどが老化によるものです。まぶたの膨らみを作っている「眼窩脂肪」と言うものが減ってきたり、たるんでくる（後ろにさがっていく）事によって起こります。皮下脂肪のようなもの（ROOFと言います）も減ってくるのですが、そこまで大きくは影響しません。 程度の差はありますが、ほとんどの人で老化とともにまぶたのくぼみが出てきます。

１－２．眼瞼下垂という状態の場合

「眼瞼下垂」とは、目の開きが不十分な状態です。

目の開きが不十分だと、目をしっかり開けようとして目を開ける筋肉が必要以上に縮んで、眼窩脂肪も奥へと引き込まれます。

また、目の開きが不十分だと眉毛を持ち上げるので、まぶたの厚みを作っている部分が持ち上がり余計にまぶたがくぼんだように見えます。鏡の前で、眉毛を大きく上げてみて下さい。まぶたのくぼみがひどくなると思います。

眼瞼下垂のセルフチェック法

眼瞼下垂は色々な程度があるので判断は難しいのですが、目を開けた状態で額にしわを寄せてしまう方、以前より額のしわが増えてきたは眼瞼下垂の恐れがあります。 セルフチェックとして以下の方法があります。

①目を閉じた状態でおでこの力を完全に緩めます ②眉毛の上を手で動かないように押さえます。骨が一番膨らんでいる所より少しだけ上を押さえます。 ③目を開けてみてる この状態で、手を動かしてしまわないと目が十分に開けられない方、目を開けても重たい感じがする方は眼瞼下垂のためのまぶたのくぼみが出来ている可能性があります。

自力では解決できないので病院へ行きましょう。保険がきく場合がありますので、形成外科か眼科を受診するのが良いでしょう。ただ単に目の開きを良くするだけでなく、美容的に行いたい場合は美容クリニックで相談しましょう。

まぶたのくぼみの原因は1章でご理解いただけたと思います。この逆の方法があればまぶたのくぼみは解消出来る事になります。

２－１．眉毛を上げるクセのある人向け、エクササイズを試みる

眼瞼下垂の場合はどうしようもありませんが、眉毛を上げる事によってもまぶたのくぼみが目立ちます。眉毛を上げるクセがありそうならば少しずつ改善してみてはいかがでしょうか？ 眼瞼下垂があったとしても、症状が悪化したりする事はありませんので一度試してみて下さい。

1. 目を閉じた状態で眉毛を押さえます
2. 眉毛を持ち上げずに目をあける

この練習を1度につき10回程度、1日2－3回繰り返してみて下さい。

注：これは筋肉を鍛えたり、眼瞼下垂の治療ではありません。そんな事は出来ないので。あくまでも眉毛を上げるクセがある人用です。 この方法で、余計に目が疲れる、肩がこるなどの症状があればやはり眼瞼下垂の疑いが強くなります。

２－２．十分な睡眠時間をとる

朝起きた時と夕方疲れてきたときのまぶたのくぼみには差があると思います。これは、眼窩脂肪やその他の脂肪のむくみが夕方になって減ってきている事で起こります。

• 十分な休息：夜間の十分な睡眠時間。昼休憩も出来れば横になって休む
• 十分な水分補給：1日水やお茶で1－2L

が重要です。

２－３．目元にホットタオルを乗せて血流を改善する

温めれば血行が良くなり、むくみが戻ってくる可能性があります。 40度位に温めたタオルや市販のホットアイマスクでケアするのも自分で出来る一つの方法です。

２－４．アイクリームなどで日頃のケアをする

残念ながらクリームで脂肪を大きくしたり、目の開きを良くすることは出来ません。しかし、まぶたの皮膚がシワシワでは余計にくぼんで見えてしまいます。 ですので、化粧水やアイクリームで保湿ケアする事は重要です。

実際に見た目に変化を出そうとすると、美容クリニックで行う方が結果に大きな違いがあります。 ヒアルロン酸と言って注射で膨らみを出す方法、自分の脂肪を移植する方法、眼瞼下垂の場合は眼瞼下垂の手術をする方法があります。

３－１．ヒアルロン酸注射をする方法

ヒアルロン酸と言う人体にもある物質を人工的に作ったものを注射してくぼみを膨らませます。

目の周りに使用するヒアルロン酸は、身体の中で4カ月ほどかけてなくなっていきます。 注射の痛みや腫れ、内出血が出る可能性はありますが、非常にお手軽に出来る方法です。

内出血は全くでない場合から1週間ほど出てしまう場合まであります。メイクが出来るのでそれで隠していただくのが良いです。最近は腫れや内出血を抑える事が出来る「鈍針」という針も広まっています。

しかし、凹みを完全に消そうとしてやり過ぎるのには注意が必要です。少し物足りない程度で留めておくのがポイントです。

• やり過ぎると目を閉じた時にポコッとまぶたが膨らんで見える
• やり過ぎると二重のラインが変わる事がある
• やり過ぎると見た目にまぶたが重たいように感じる

ヒアルロン酸注射に関しては「ヒアルロン酸注射の効果・リスク・クリニック選びのポイント」をお読みいただければ効果や注意点について詳しく知ることが出来ます。

３－２．脂肪を移植する方法

ヒアルロン酸の代わりに、自分の脂肪を移植します。ヒアルロン酸と違って長持ちと言うのがメリットですが、移植した脂肪の一部がなくなっていくので、どの程度くぼみをカバーできるかに個人差があります。 内出血や腫れは1週間程度出る事が多いので、時間のある時に行う事をお勧めします。

メリット：定着した脂肪は長持ちします。老化も含めて5年程度と思って下さい。
デメリット：定着する量に個人差がある、しこりといって脂肪が硬く残ってしまう場合がある

３－３．眼瞼下垂の手術を行う

まぶたのくぼみを解消するために眼瞼下垂の手術を行うと言うよりも、まぶたのくぼみをきっかけに眼瞼下垂に気づき手術を行う場合があります。 まぶたを切って行う方法ですので、腫れや内出血は1－2週間出ます。また、健康保険の適応になる場合もあります。

保険による治療：目が開けにくいのを治す
自費で行う治療：同時に二重のラインを調節したり、目の開きを美容的に調節したりする場合

まぶたのくぼみの原因を知っていただき、解消法がお分かりいただけたと思います。自力でできる方法は簡単で費用も掛からず試していただいてもいいのですが、大きな効果は期待できないと思います。あっ、変わった！と言う変化を出したい場合は美容クリニックで相談してみて下さい。