痩身効果のあるレーザーは、そのお手軽さから人気があり、美容クリニックやエステなどで数多く紹介されています。
その中でも、ライポソニックスとは、皮膚の外から超音波を当てて、そのエネルギーが一点に集まることによって、脂肪組織を加熱して痩身効果を出すという機械です。
1回の施術で終わるので何度も通院する必要がなく、ダウンタイムも少ないと話題です。
でも、効果はどのくらいあるのか、副作用やリスクはあるのか、他のレーザー機器との違いはあるのかなど、知りたいことも多いですよね。
そんな方のために、今回はライポソニックスの効果や副作用、向いている人や部位などを詳しくご説明していきます。
ライポソニックスついてお調べの方は、このページを読めばライポソニックスの特徴がお分かり頂けると思います。ぜひ参考にして下さい。
目次
1.ライポソニックスの効果と向いている部位
1-1.ライポソニックスの効果
ライポソニックスの効果について報告されているものを書きだしてみました。
- お腹の施術でお腹周りが、平均2.5㎝サイズダウンした(1回)
- お腹の施術でお腹周りが、平均2.3㎝サイズダウンした(1回 施術後12週間)
- お腹の施術でお腹周りが、平均2.1㎝サイズダウンした(1回 施術後12週間)
[引用]A review of the aesthetic treatment of abdominal subcutaneous adipose tissue: background, implications, and therapeutic options. Friedmann DP. Dermatol Surg. 2015 Jan;41(1):18-34
- 東南アジア人である中国人12人を対象とした研究では12人中7人が効果に満足した。(1回の施術)
[引用]Efficacy of high-intensity focused ultrasonography for noninvasive body sculpting in Chinese patients.Shek SY, Yeung CK, Chan JC, Chan HH.Lasers Surg Med. 2014 Apr;46(4):263-9.
全ての報告の対象者は脂肪の厚みが2.5㎝以上の方を対象にしています。また、身体の大きい西洋人を対象にしているものがほとんどで、日本人では同じ効果は難しいと思います。
1ヶ月で徐々に効果が出て、3か月目で効果が完成します。焼かれた脂肪は死んでしまいますが、実際に脂肪が代謝されて細くなってくるには1-3ヶ月の時間がかかります。
1-2.ライポソニックスで効果の出る理由
ライポソニックスとは超音波を出す機械です。体の中で超音波を1点に集めて強いエネルギーにして脂肪を焼いてしまいます。体の外から当てる機械でこれほど高温にできるものは他の仕組みではありません。
皮膚から脂肪まで強いエネルギーを伝えようとすると、脂肪より先に皮膚がやけどしてしまいます。そこで、図の様に皮膚では超音波が密集せずに大きなエネルギーがかからない様になっています。
超音波がある程度の深さで集中する所で高い熱エネルギーで脂肪が焼ける仕組みとなっています。超音波が徐々に集まってきますのでそれなりの深さが必要になり、脂肪の厚みが2.5cm以上ないと施術が出来ないという事です。仮に脂肪の厚みがないと、脂肪の下の筋肉が焼かれてしまいます。
1-3.向いているのは皮下脂肪が2.5㎝以上の部位
ライポソニックスは皮膚表面から深い所にエネルギーを集めて脂肪を焼いていきますので、ある程度の脂肪の厚みが必要です。脂肪の厚みがない部分に照射すると脂肪の下にある筋肉を焼いてしまう事になります。
また、どこの部位でもライポソニックスが施術出来る訳ではなく。二の腕、お腹、太ももの脂肪の厚みがしっかりあるところがメインとなります。
1-4.ライポソニックスが向いていない人
つまんだ脂肪の厚みが2.5㎝以下の人には施術できません。
ライポソニックスのパワーが脂肪より下の筋肉に当たる可能性があるからです。そういう方は他の機械を使うのが良いでしょう。「切らない脂肪吸引の種類と効果/向いている人を詳しく解説」をお読みいただければレーザーや注射など脂肪吸引以外で脂肪を落とす方法が分ります。
また「医師が教えるラジオ波による痩身と効果の出る機械の紹介」をお読みいただくとラジオ波と言うもので脂肪を落とす方法や機械の選び方が分ります。
2.ライポソニックスの副作用
痛みが主な副作用ですが、ひどいやけどの様に元に戻らないような変化が出る事はごく稀にしか起こりません。また、脂肪が死んでいく過程で心配される、血液検査の異常などはなかったと報告されています。
2-1.施術中に痛みが出る
施術中に痛みを訴える方は多く、特に針で中を刺されているような痛みと表現する方が多いです。また、脂肪の薄い人に行った場合、超音波が筋肉に集中して当たりかなりの痛みとなります。
2-2.施術後に痛みや内出血が出ることがある
施術中の痛みがメインですが、施術後にも軽い痛みが起こる事があります。内出血の頻度も高いです。そのほか、むくみが出たり、しこりが出来たりする事がまれにあります。 しかし、これらは一時的なもので、徐々になくなっていきます。
3.ほかのレーザー機器との違い
他のレーザー機器で痩身効果を持つものはラジオ波によるものが多いです。テノールやエンディメッドプロ、ウルティマアンサンブル、ヴェラシェイプなどです。ラジオ波の様式で文献上効果の違いはさほど見られません。ただし、ライポソニックスと違い4-8回ほど繰り返し行うものがほとんどです。超音波とラジオ波の両方を用いたウルトラアクセントも同様です。
ライポソニックスと同等の機械としてはウルトラシェイプがあります。
1回の効果はライポソニックスが大きいので、1回で効果を出したい人にはライポソニックスは向いています。痛みがあるので痛みに弱い人はラジオ波による治療をお勧めします。
ラジオ波やウルトラアクセントは何回やるのかにもよりますが、回数によっては値段的にもライポソニックとあまり違いが出ません。
ラジオ波による痩身治療について詳しく知りたい方は「医師が教えるラジオ波による痩身と効果の出る機械の紹介」をお読みいただくと、効果や費用、機械の種類な理解いただけます。
4.脂肪吸引との違い
ライポソニックスは切らない脂肪吸引とも呼ばれますが、切る脂肪吸引とは効果の面でかなりの違いがあります。しかし、切る脂肪吸引では傷が出来るという事や、手術後の痛みや内出血はあります。
また、クリニックにもよりますが、値段的にも脂肪吸引とあまり変わりません。
5.料金の相場
ライポソニックスの料金は1エリア(4.5㎝×4.5㎝)での料金表示になっています。1エリアの相場は2-3万円です。
お腹や下っ腹ですと6-8エリア、太ももですと8エリア位になりますので、16-24万円で施術可能です。
6.まとめ
ライポソニックスについてご理解いただけましたでしょうか?皮下脂肪が多くついている方、特にお腹では文献も多くあり効果が出やすいようです。
脂肪吸引や注射ではなく、短時間で手軽に痩せたい人は挑戦してみてはいかがでしょうか?しかし、痛みと内出血は出ると思っていてください。