まぶたのたるみを解消する3つの手術方法と特徴、選び方

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【著者】渋谷高野美容医院
院長:高野 洋一

加齢とともに出てくる、まぶたのたるみでお困りではありませんか?

まぶたのたるみは、老けた印象を与えるだけでなく、疲れ目やおでこのシワ、さらには慢性的な頭痛や肩こりの原因にもなります。

そのため、まぶたのたるみを改善するための手術を検討される方も少なくないでしょう。

しかし、手術となるとなんだか怖いし、どんな手術方法なのか、また、自分に合った方法はあるのかなど、よく分からないことが多いですよね

このページでは、まぶたのたるみを改善する手術を分かりやすく解説していきます。手術方法はいくつかありますので、それぞれの効果、メリットやデメリット、向いている人、手術後のダウンタイムや手術費用などをお教えいたします。

このページをお読みになれば、あなたのお悩みを改善するためには、どの手術方法が最適なのかお分かりいただけると思いますので、ぜひ参考にして下さい。

まぶたのたるみと言えば主には皮膚のたるみを指す場合が多いのですが、この記事では同時に目の開きが悪くなってくる場合もまぶたのたるみとして解説していきます。

1-1.皮膚がたるんでいる場合

まぶたのたるみ 手術 4

年齢とともに皮膚が伸びてたるんできます。これによって以下のような症状として現れます。

  • 二重のラインが細く見えるようになった
  • 皮膚が伸びてまぶたが重い感じがする

また、まぶたの皮膚のたるみを悪化させるものとして以下のようなものがあります。

  • よく「まぶた」をこする
  • アイプチやアイテープを長年使っている

1-2.目の開きが悪化している場合

まぶたのたるみ 手術 5

年齢とともに目の開き具合が悪化してくる場合があります。この場合は以下のような症状になります。

  • 目を開けているのがしんどい、疲れる
  • 目の疲れがひどい
  • おでこのシワがひどく目立つ
  • 黒目が小さく見えるようになってきた

目の開きが悪化しているだけでなく、皮膚のたるみも同時に起こっている場合もあり、少なからず両方の症状がある場合が多いです。

2.まぶたのたるゆみ(皮膚のたるみ)を解消する3つの手術方法

まぶたのたるみはマッサージやエクササイズの自力では解消する事が難しく、美容クリニックでレーザーや手術を行う必要があります。レーザーは手軽ですが、効果としてはそれ程高くありません。

まぶたのたるみを解消する手術としては以下の3通りあり、それぞれのメリット・デメリットを解説します。

  1. 埋没法で二重の幅を広げる方法
  2. まぶたの皮膚を切除する方法
  3. 眉毛の下の皮膚を切除する方法(眉下切開)

まぶたのたるみ 手術2-1.埋没法で二重の幅を広げる方法

埋没法とは糸をまぶたに埋め込んで二重にする手術です。皮膚のたるみによって狭く見えるようになってきた二重のラインを埋没法で広げる事によって目をぱっちりとさせて、たるみが解消したように見せます。

まぶた たるみ3

メリット

手軽に行う事が出来る

メスを使わず、傷が残らない

デメリット・リスク

実際にたるみを解消していない

糸はいつか緩んで元に戻る

向いている人

切開までは考えていないが、まぶたのたるみを出来るだけ解消したい人

アイテープやアイプチで二重を作って、たるみを解消したように見せている方がいますが、これらのコスメをまぶたに使い続けることで、逆に皮膚のたるみは悪化します。皮膚のたるみを気にしている場合は使用しないようにしましょう。

2-2.まぶたの皮膚を切除する方法

まぶたの皮膚を切開・切除する事で、まぶたのたるみを解消します。たるんでいる皮膚の分切除する事ができます。

メリット

埋没法と違い実際に皮膚のたるみを解消出来る

まぶたの内側までたるみを取りやすい

デメリット・リスク

切開するので手術後に腫れや内出血が出る事がある

傷が残るが、二重のラインと一緒になるのでそれ程目立たない。

向いている人

まぶたの内側までたるみがある人

二重まぶたも一緒に作りたい人

2-3.眉毛の下の皮膚を切除する方法(眉下切開)

まぶたではなく、もっと上の眉毛の下の皮膚を切開する方法です。

眉下切開

メリット

もともとの二重まぶたは、いじらないので自然な感じの二重ラインが維持できる

デメリット・リスク

傷が出来るが、眉毛に隠れる事がほとんど

まぶたの内側のたるみは解消しにくい

眉毛の位置を変えると、傷が目立つ場合がある

眉毛が下がることがある

向いている人

元々の自然な二重を生かして、まぶたのたるみを解消したい人(まぶたが腫れぼったい人)

まぶたの外側にたるみの多い人

2-4.「まぶたの皮膚を切除する方法」と「眉毛の下の皮膚を切除する方法(眉下切開)」の違いと選び方

下の図のように切開する部分が違う事によってメリット・デメリットがあります。

まぶたのたるみ 手術

傷の位置による違い

まぶたの皮膚を切除する方法では、傷は二重のラインと一致して目立ちにくい場合が多いです。目尻の方まで傷を伸ばすと見える事もありますが、目尻のしわと一致するように傷を作ります。

眉毛の下の皮膚を切除する方法(眉下切開)では、眉毛の下に傷が来るので、眉毛によって隠れて、もしくは眉ペンで隠す事が出来ます。しかし、眉毛の位置を上へ変えると、傷だけ位置は変わりませんので、目立つ場合があります。また、眉毛の位置が下へ引っ張られて、下がることがあります。

二重のラインの見え方の違い

まぶたの皮膚を切除する方法では、まぶたの皮膚を切り取ってしまうので、眉毛側の分厚い皮膚が下へ降りてくる事によって、二重まぶたがボテッとして見える事があります。

眉毛の下の皮膚を切除する方法(眉下切開)では、二重のラインはいじらないので、自然なままの二重の形が保てます。

まぶたのたるみ 手術2

まぶたのたるみ 手術2

手術方法の選び方

上で解説した手術方法の特徴から考えると、以下の表のように向いている人、向いていない人が分れます。

「まぶたの皮膚を切除する方法」はまぶたの皮膚の分厚い人や、まぶたの腫れぼったさを自覚している方には向きません。しかし、「眉毛の下の皮膚を切除する方法(眉下切開)」であればそのような場合にも対応できます。

しかし、「眉毛の下の皮膚を切除する方法(眉下切開)」は目頭側(内側)のたるみには対応しにくいので、目尻側のたるみが多い人が対象になります。ほとんどの方が目尻側のたるみの方が強いです。

まぶたのたるみ 手術6

3.まぶたのたるみ(目の開きの悪化)を解消する手術方法

若い人でもいますが、年齢とともに目の開きが悪くなってきます。眼瞼下垂と言われ、症状としては1章で解説したように、

  • 目を開けているのがしんどい、疲れる
  • 目の疲れがひどい
  • おでこのシワがひどく目立つ
  • 黒目が小さく見えるようになってきた

と言うものがあります。

これはほとんどの場合が目を開ける筋肉が弱ってきています。(正確には筋肉のつなぎ目が緩んできています)

この目の開きが悪化している状態(眼瞼下垂)もマッサージやエクササイズでは解消せず、手術が必要です。

手術では、筋肉のつなぎ目を糸で縫い合わせて筋肉の動きがしっかりまぶたに伝わるようにします。それで目の開きを良くすると言う方法です。

手術の方法

目の開きを改善する手術法(眼瞼下垂)は、まぶたを切って行います。二重のラインに沿ってまぶたを切って先ほど解説した筋肉のつなぎ目を修復するのです。

腫れや内出血は1-2週間ほど大きく出ます。その後は3ヶ月ほどかけてむくみが引いていきます。

傷は徐々に目立ちにくくなっていきますが、3-6カ月程度かかります。

4.保険適応となるまぶたのたるみの種類

目が見えにくくなるような状態(視野が狭くなっている)であれば健康保険で手術する事が出来ます。

  • 皮膚のたるみが強く、視野が狭くなってきている状態
  • 目の開きが悪く、黒目が半分程度まぶたに隠れている状態

 

まぶたのたるみ

そこまでの症状でなくても、医師の判断で眼瞼下垂と診断されれば健康保険での手術が可能です。

目の開きの程度や症状によって総合的に診断するので、眼瞼下垂の診断結果は医師によって判断が変わることがあります。

健康保険で行う場合は自己負担額が少なくなります。初診から手術後の診察で5-6万円の負担になると思います(3割負担の場合、両目)

5.まとめ

まぶたのたるみのメインは皮膚のたるみですが、これを解消する手術方法は3通りあります。

それぞれにメリット・デメリットがあり、個人個人によっても希望される手術も異なってきます。この記事を読んで、自分に合った方法を探してください。

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