左右差のある胸を脂肪注入豊胸【30代前半のやせ形女性】

身長173m、体重58㎏、BMIの19.3の女性の方の症例です。

この方の要望は、授乳でしぼんだ分をバストアップしたいという事で、大きなバストアップを望んでいませんでしたので、脂肪注入が最適だと考えました。

しかし、ご自分では分っていなかったのですが、肋骨が内側に凹んでいる漏斗胸と言う状態 でした。特に右側のお胸の方が肋骨の凹みが目立ちます。

授乳後という事でしたが、胸は小さめで皮膚のたるみは大きくなく、一度に多くの脂肪を入れるのはしこりのリスクがあると考えました 。

ご希望と状況から最適と思うデザインをご提案しましたが、きれいに細く仕上がり非常に良い結果だったともいます。

状況とご提案内容

一度にたくさん入れると、しこりのリスクがあります。お胸もすごく大きくしたいわけでなく、授乳でしぼんだ分を大きくするものでしたので、お胸への注入量は遠心分離して濃縮した脂肪を330ｍｌとして、他の分は漏斗胸による胸の凹みに注入する事にしました。右側の凹みが大きかったので、右に多めに注入しています。

そこで、きれいに仕上げるために以下２つの方針で吸引していくことをご提案しました。

• 細いけれども、太ももからできる限りの脂肪を取る
• 胸に脂肪を入れて大きくするのはもちろん、全体的にきれいにするため、多めに取った脂肪で漏斗胸の修正も行う

「胸を大きくしたい 」という希望でしたが、実際には胸ばかりに着目しても漏斗胸のため、綺麗にバストアップしない事が考えられました 。ご本人は気づいていないニーズでしたが、脂肪注入によって漏斗胸もできる限り修正するように提案しました。

結果（術前と術後の比較）

手術前の状態と手術後3か月目の比較です。

バストアップしているのはよく分ると思いますが、お胸の凹み（漏斗胸）自体も少し改善して自然な状態に近づいているのが分ります。

結果、お胸だけでなく、細い足を手に入れることができました。

脂肪注入豊胸のリスク・副作用

手術にはダウンタイムやリスク、副作用が伴います。例えば、以下のようなものがありますので、よく考えて、手術を決定されてください。

• 小さいが傷が残る
• 腫れや内出血が出る
• 胸にシコリができることがある
• 思ったより効果が低いことがある