年齢とともにお顔のシミが増えてききたり、濃くなってきたりしてお悩みではありませんか?
化粧品で何とかシミを消したい、手軽に消したい、とお考えの方も多いでしょう。しかし、一度できてしまったシミは、化粧品などの一般的な方法で消すことは出来ません。
実際には、シミは美容クリニックや美容皮膚科でレーザーを使って消すのが一般的で効果も高いです。さらに、実は高価な化粧品を使うよりも、低料金で処置ができる場合が多いです。
今回は、シミを取るためのレーザー治療について効果やリスク、費用などを詳しく解説していきます。
また、レーザー以外にも、美容クリニックで行われているシミに対する治療法について、その効果や費用などを分かりやすく比較してご説明いたします。
この記事を読めば、どの様な方法が自分に合っているのかを判断できるようになりますので、シミが気になっている方は是非読んでください。
目次
1.シミを取るレーザーとは
シミレーザーとは、レーザーをシミに当ててシミを取る方法です。レーザーとしてはQスイッチレーザーと言うものが使われます。Qスイッチルビーレーザー、Qスイッチヤグレーザーと言うものがありますが、それほど違いはありません。
1-1.シミレーザーの方法
手順はいたって簡単です。待ち時間がなければあっという間に終わります。
- 洗顔してお化粧を落とす。
- 処置室で眼球保護用のアイマスクをしてレーザーを照射する。
- 照射中はゴムではじく様なパチパチとした痛みがある。
- 照射後に軟膏やテープを貼って終了。
- テープは1週間程度貼っておくように言われることが多い。
1-2.シミレーザーの効果
シミを取るには、レーザーによる処置が一番確実で効果が高いです。また、処置も1回で終わります。そして、基本的には1週間と言う短期間でシミが取れています。(この後、炎症性色素沈着と言って一時的に色が付くこともあります)
一度シミを取っても、また同じようなところに出てくる事はよくあります。シミ自体の原因が昔に浴びた紫外線が原因なので、気になる都度にレーザーで処置する必要があります。
1-3.シミレーザーの経過・リスク・副作用
処置後は保護用のテープを貼るように指示される場合が多いです。このテープは1週間貼り続けます。1週間後にテープを外すと、かさぶたが取れてシミの無いきれいな肌になっている場合もあれば、逆に赤みや茶色みが出ている場合もあります。赤みや茶色みが出てくる事を炎症性色素沈着(PIH)と言います。
炎症性色素沈着は25-50%の可能性で起きます。結構起きるという事です。この炎症性色素沈着は半年くらいかけて薄くなってきて、周りの肌となじんできます。その間は紫外線を避け、刺激を与えないようにしましょう。
1-4.シミレーザーの料金
シミレーザーの相場は1~1.5万円です。しかし、中にはこれに加えてお薬や化粧品を勧められるクリニックもあるでしょうが、良心的なところは最低限の必要物品は全てコミコミになっているはずです。
※シミレーザーについて、都内10個のクリニックから調べました。シミの大きさによっても料金は変わりますが、1㎝の大きさで調べています。平均は1㎝13,000円でした。クリニックによってバラつきはありますが、だいたい1万円台で出来るイメージです。
1-5.シミレーザーの後に日焼けはダメ!
シミレーザーを当てて、かさぶたが剥がれた部位は非常に敏感で弱い肌になっています。そのため、ここへ刺激を与えるのは禁物です!ですので、以下の事は避けてください。
- 日焼けを避ける
日焼け止めは必ず塗ってください。レーザー部分だけでも、日焼け止めが落ちたら塗り直しましょう。 - 触ったり、こするのを避ける
レーザーを当てた部位は、心配になって気になるものです。しかし、指で触ったり、こすったり刺激しないようにしましょう。
2.レーザー以外の方法と比較
レーザー以外でシミを取る方法には2つあります。1つは光治療と言って、カメラのフラッシュの様に光を当ててシミを薄くする方法です。フォトフェイシャルと言う機械が有名です。
もう一つは塗り薬で薄くする方法でレチノイン・ハイドロキノンという2種類の塗り薬を使用します。
2-1.光治療
フォトフェイシャルと言う機械がもっとも有名です。その他にフォトシルクやオーロラと言うものなどがあります。これらは、500~900nmと言う波長の光を肌に当ててシミに反応させることにより徐々に薄くしていくと言うものです。
レーザーの様にかさぶたになったり、テープで保護したりする必要はありませんが、日焼けには十分注意しなければいけません。レーザーの様に1回の治療で終了するわけではなく、シミが薄くなるまで1ヶ月に1回、トータル4-5回の治療が必要です。
レーザーではシミを焼き切るようなイメージですが、こちらはシミを浮かせて徐々に薄くすると言ったイメージです。シミだけでなく、顔全体に当てるのが一般的ですので、美白効果もあります。
2-2.レチノイン・ハイドロキノン治療
顔の場合0.1%レチノインと、5%ハイドロキノンを使用するのが一般的です。塗り方は医師によって指示が違いますので、担当の先生に従って下さい。治療の期間はおおよそ8-12週間を目安とします。
レチノインは刺激の強いお薬ですので、使用を始めてから1-2週間は赤み、カサカサ、ヒリヒリ感が起こります。反応している証拠なのですが、この時期が一番つらい時期です。この時期をすぎると赤みなどの症状も落ち着いてきます。
3.シミの状況別おすすめの治療法
シミを取る方法には上記の様に3つあります。それぞれ、かかる期間や費用なども違います。
3-1.確実な効果を早く出したいならシミレーザー
手っ取り早く、確実にシミを取りたという事であればレーザー(Qスイッチレーザー)がおすすめです。費用も安いです。しかし、1週間はテープを貼る、炎症性色素沈着が長引く可能性があります。
3-2.美肌もかねて、顔全体的なお手入れをしたいのなら光治療
光治療は美肌レーザーの第一選択です。シミ、くすみなどの肌の色を整えてくれます。1回の治療では終わりませんが、マイルドにシミを薄くしていきたい、顔全体的な美肌を求めたい場合にはおすすめです。
完全にシミが取れる訳ではありませんが結構薄くなります。ただし、皮膚の色とあまり違わない、薄いシミには効きにくいです。
3-3.費用を抑えたい人はレチノイン・ハイドロキノン
レチノイン・ハイドロキノン治療は、赤みやヒリヒリ感があるためにあまり人気がありませんが、費用を抑えたい方にお勧めです。シミの大きさにもよりますが、シミレーザーと同じ程度の費用で可能です。しかし、間違った使い方をすると逆にシミが付いたように見えたり注意が必要ですので、必ず医師の指示を守って下さい。
4.肝斑は注意すべきシミ
シミとは、肌の色が濃くなっている部分を指しますが、これには色々な種類があります。今までは、一般的な日焼けによるシミ(老人性色素斑と言う)の事を説明してきました。シミレーザーで対応できるのはこの日焼けによるシミやそばかす、ADMと言われるあざの一種などです。
これらとは別に肝斑と言うシミがあります。最近はテレビCMなどでも聞くようになりました。肝斑にシミレーザーを当てると(刺激すると)濃くなる場合があります。基本的には医師が施術前に診断してくれますが、注意すべきシミです。
- 頬骨に沿ううように左右両方にシミがある
- シミの境界がはっきりせずぼやけている
- 季節や時期によってシミの濃さが変化する
このような場合は肝斑の可能性が高くなります。このような場合はシミも肝斑も両方の治療を行っているクリニックで診察してもらいましょう。
4.まとめ
シミを取るレーザーについてお分かりいただけたでしょうか?美容クリニックと言ってもシミ取りレーザーはそれほど高額なものではありませんので、気になる方は一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか?ただし、どの治療を行っても、日焼けには十分注意して下さい。
ピコレーザーと言うものも出て来ていますが、機械が高額で行っているクリニックが限られるのでここでは触れていません。