「エラボトックス」と言うのは聞いたことがありますか?
実は、エラボトックスと言うのは顔の筋肉を小さくして小顔にする方法なのです。小顔目的でエラボトックスを検討されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
エラボトックスは、ボトックスという薬を筋肉に注射することで、筋肉が小さくなり、お顔のエラの部分が細くなるという方法です。
すごく良さそうに聞こえますが、その効果や持続期間、副作用や費用など、心配なこともありますよね。
そこで、このページではエラのボトックス注射の効果やリスクなど、処置を受ける前に知っておくべき情報を詳しくお教えいたします。
エラボトックスに興味のある方は、ぜひ全てお読みください。
目次
1.エラボトックスの効果と持続期間
ボトックスとは筋肉の動きを止める作用のあるお薬で、注射によって使用します。
エラボトックスは、エラの筋肉(咬筋:こうきん)にボトックスを注射する事により、筋肉を動かなくして痩せさせると言うものです。
ボトックスのメカニズムは、脳から筋肉へ「動きなさい」と伝わって来る命令を筋肉のところでブロックする 事にあります。これによって筋肉が動かなくなるのです。
もともと非常に小さい筋肉は別ですが、ある程度の大きさの筋肉であれば使わないと段々と痩せていくのです。これを利用して筋肉(咬筋:こうきん)を小さくするのがエラボトックスです。
例えば、無重力空間にいた宇宙飛行士の筋力が低下したり、寝たきりの人の筋肉が細くなって痩せるのと似ています。
1-1.エラボトックスの効果
効果としては、もともと筋肉が多く付いている人は効果が分りやすいですし、筋肉が小さめの人は効果が分りにくい事もあります。
下の写真は私がエラボトックスを行った時の写真です。まさにエラの部分が細くなっていますね。
歯ぎしりや食いしばりの強い場合、歯への負担を軽くする事が出来るそうです 。私は歯科の専門ではありませんので解説は控えますが、興味のある方はかかりつけの歯科医師に相談してみて下さい。
1-2.エラボトックスの持続期間
ボトックスお薬の効果は注射後数日で現れますが、筋肉はすぐには小さくなりません。筋肉が小さくなるのは注射後早くても2週間はかかります。
お薬の効果の持続期間が4ヶ月程度です 。 ですので、その後は人にもよりますが徐々に元の大きさに戻ってきます。
しかし、エラボトックスを打ち続けているの、なかなか戻らないようになったりすることがあります。おそらく、長い間筋肉(咬筋:こうきん)を使わない事により、お薬が切れた後でもあまり使わないようになっているのだと考えられます。(モノの噛み方や、噛む時の癖が変わってきているのだと考えられます)
また、筋肉を小さくしていいのかと疑問に思う方もいると思いますが、問題ありません。またボトックスを打ち続ても大丈夫です。
2.エラボトックスのリスクと失敗
エラボトックスは非常に手軽で、効果も大きく感じる方の多い施術です。リスクや失敗の少ない処置ですが、まれに不都合な事が起きる場合もあります。
2-1.効果が出ない時がある
エラボトックスをしたのにあまり効果を感じない時があります。その理由は以下のようなものがあります。
- もともと筋肉が小さく、より小さくなっても効果を感じにくい
- ボトックスを打つ量が少なくて十分効果が出ていない
- まれにボトックスが効かない人がいる
効果がない場合は再度行ってもいいと思いますが、2回やって効果がなければ続けても小さくならないと思います。
2-2.続けていると効きが悪くなることがある
ボトックス注射を続けていて問題は起こりませんが、効果が薄くなってくる場合があります。この場合は期間を半年とか1年とか空けて再度行ったり、薬の種類を変えると効果が出る事もありますが、効果が出にくいままの場合もあります。
2-3.噛むとエラが不自然に膨らむことがある
筋肉の一部のみに注射の効果が出てしまうと、噛んだ時に効いていない部分だけが盛り上がって見える事があります。
この場合は、再度効いていない部分に注射する事で改善します。
2-4.腫れや内出血、痛みが出る事がある
注射をすると内出血が出る事があります。出ないことも多いのですが、内出血が出ると皮膚が青や黄色に見えます。また、内出血が奥の方で起こると見た目に変化はありませんが、軽い痛みがあったり、腫れが出て見える事があります。
2-5.その他のボトックス注射のリスク
エラボトックスに限らず、お薬による副作用が起きる場合があります。いずれも頻度は低いです。
- 頭痛 (0.5%未満)
- 気分不良、食欲不振(0.5%未満)
- 皮膚のかゆみ(0.5%未満)
- めまい(0.5%未満)
- 発疹、赤み(0.5%未満)
たるみが出る事がある!?
エラのボトックスを打つとたるみが出るとか、たるみが出た、という事を聞くことがあります。しかし、目立ってたるみが増えるという事はあまりありません。
実際によく聞くお声が、エラの張りがスッキリした分、元々ある口周りのたるみやもたつきが気になるように見えると言う場合です。私の経験上、若い人では起きませんが、もともと口周りにたるみのある30代後半以上では、そういった事が気になる場合があります。
3.エラボトックスの種類と料金
ボトックス注射には作っているメーカーによって種類があります。
ボトックスと言うのは商品名であり、本来はアメリカのアラガン社が製造している商品のみを指します。
その他似た商品でイギリスの会社が作っているディスポート や韓国の会社が作っているニューロノックス というものがあります。
やはり、品質の管理が行き届いているためアメリカのアラガン社が作っているボトックスが費用的にも高くなります。しかし、どこの会社の製品も成分はほぼ同一であり、効果にも大きな違いはありません。
“アメリカアラガン社のボトックスとその他の製品の違い”
アラガン社のボトックスは品質管理が行き届いており、お薬を使用した後にどれ位の副作用が起きたかなどの調査を入念に行い国に報告しています。ですので、日本の厚生省にも認可されています。(正確には眉間と目尻に使用時)
品質管理や省庁への届け出など費用がかかりますし、どうしても値段が高くなってしまいます。
また、アラガン社の方が持続期間が4か月目の時点で効果が残っている割合が高いと言う報告もあります。
しかし、アラガン社のものでも、その他のものでも、効果はほとんど変わりません。アラガン社のボトックスにこだわらなくても大丈夫です。ご心配な方はアラガン社のものを使用すればいいと思います。
エラボトックスの料金
エラボトックスに使用する量は大体50単位程度が目安 です。筋肉の発達した人であれば100単位打つこともあります。(ボトックスは単位と言う表現を使う。ディスポートは弱いので倍の量が必要)
料金は15個のクリニックから調べたところ以下の結果でした。
アラガン社のボトックスの料金は最安値が2万円、最高値が10万円、平均64,000円 でした。また、韓国製のリジェノックスは最安値が5,724円、最高値が60,000円、平均29,000円 でした。
安くても量が少ないクリニックもあるので、費用を調べる時の参考にして下さい。使用する量(単位数)を明記していないところもあるので、実際に行う際はどの量で値段がいくらなのかをクリニックに確認するようにしましょう。
4.まとめ
エラボトックスは非常に手軽に効果も高い割に、トラブルも少なく行える美容施術の一つです。1度くらいの施術であれば、ボトックスの効果が切れれば元に戻ってきます。小顔になりたいと考える人は一度試してみる価値はあります。