ぽってりと厚みのある唇や流行りのアヒル口は、女性らしくキュートな印象を与えてくれます。さらに、セクシーさもあるため、程よい厚みのある唇を好む男性も多いようです。
最近は、つやつやでぷるんとした唇に見えるリップやメイクが大人気で、そんな唇に憧れているという方は多いですよね。
そこで、お手軽に短時間で唇を厚くしたいという方におすすめなのが、ヒアルロン酸注射です。
この記事では方法や効果の持続期間、料金や起こりうるリスクなどを分かりやすく解説していきます。
唇の厚さや形でお顔の印象はかなり変わりますので、お金を払っていざやってから、「思っていたのと違う!」などと後悔するということがないように、ヒアルロン酸注射について正しい知識を持ちましょう。
唇のヒアルロン酸注射に興味はあるけれど、やろうかどうか迷っている…という方にぜひ読んでいただきたい内容です。
目次
1.ヒアルロン酸注射とは
ヒアルロン酸とは人体にも存在する物質で、安全性の高いものです。美容目的で使用されるヒアルロン酸注射は主にはボリュームを出す目的で使用されます。
体の中に入ったヒアルロン酸は徐々に分解されてなくなっていきますので、同じ状態を保つためには繰り返しの注射が必要になります。また、ヒアルロン酸は溶けなくなってしまったり、形が気に入らない時はヒアルロン酸溶解注射で溶かすことが出来ます。
2.ヒアルロン酸注射の効果
唇で言うと、「ふっくらさせる」「形を整える」「ふっくらさせてしわを改善する」目的で使用されます。
2-1.唇のヒアルロン酸注射の効果
ヒアルロン酸を唇に注射する事で以下のような事が可能になります。
- ふっくらさせてボリュームを出す
- ふっくらさせて、ハリを出し、しわを改善する
- アヒル口にする
- 口角が上がったように見せる(口角がへこんで落ち込んで見える人)
ヒアルロン酸がしこりになって硬くならなければバレる可能性は低いです。
2-2.唇のヒアルロン酸注射の持続期間
唇に注入するヒアルロン酸の持続期間は4カ月程度です。
ヒアルロン酸は体の中で徐々に分解されてなくなってきます。唇に使用するヒアルロン酸は柔らかく、吸収の早いものが使われる事が多いので、その他の部位よりもなくなるのが早いです。
*ヒアルロン酸にも種類があり、簡単に説明すると柔らかいものから硬いものまで種類があります。柔らかいヒアルロン酸は「目の周り」「唇」「首のしわ」などに使用されます。
硬いものは「あご」「鼻」を出すために使用されることが多いです。使用部位の違いによりヒアルロン酸も使い分けるのですが、一般的には柔らかいヒアルロン酸は吸収されるまでの期間が早く4カ月程度、硬いものは9カ月程度と長くなります。
3.ヒアルロン酸注射の施術の流れ
クリニックに来院してから施術が終わるまでの流れです。クリニックによって違いはあると思いますが、知っておくとイメージが付くと思いますし、緊張も少なくなるでしょう。
①来院して問診票を記入したら医師とカウンセリング
どういう唇にしたいのかを医師と相談していきます。出来る事や出来ない事、リスクなどを話し合います。
②料金の説明や事務手続き
医師もしくは受付の方より料金の説明や承諾書などの事務手続きについて説明があります。
③希望があれば処置に移る
カウンセリングを終えて説明や料金が納得できれば処置に移ります。
実際は唇に注射をしていきますが、痛みが強いので麻酔を使用した方がいいでしょう。麻酔については料金に含まれる場合もあればオプションになっている場合もあります。麻酔の種類や方法については4章で詳しく解説します。
注射する場所や回数はドクターによってバラバラです。最後に鏡で出来上がりを確認して終了になります。
④終了後にお化粧やマスクをして帰宅
4.唇のヒアルロン酸注射の痛みと副作用
副作用ではありませんが、知っておいて頂きたいのは、唇の注射は結構痛いという事です。唇は口に入るものを判別したりと、敏感な場所ですので痛み刺激も強く出ます。
唇のヒアルロン酸注射をする時には何らかの麻酔を使用した方が無難です。
どうしても痛みに弱い人は表面麻酔や笑気麻酔と局所麻酔を併用するのがお勧めです。クリニックによって使用している麻酔は違ってきますが、希望がある場合は伝えてみましょう。
・表面麻酔(塗る麻酔やテープを貼る麻酔)
効果が出るまで20-30分かかります。注射時の痛みはかなりなくなりますが、注入時の唇の中の痛みまでは取れません。
時間のある人向きです。
・笑気麻酔(鼻から吸う麻酔)
効果に対する個人差が大きいですが、注射時、注入時の唇の中の痛みにも効果があります。笑気麻酔は簡便で美容クリニックや歯科で多用されています。
すぐに効果が出るので待ち時間を短縮したい人向きです。
・局所麻酔
注射による麻酔です。これを注射する事が痛いのですが、効いてしまえば処置中の痛みはほとんどありません。ただし、局所麻酔が液体であり、唇が膨らんでしまうので正確な仕上がりの評価が行いにくくなります。
*注射後の痛みについて
注射後の痛みは使用するヒアルロン酸で違います。ヒアルロン酸の中に麻酔薬が溶かし込んである場合は注射後に痛みはないでしょう。麻酔薬が入っていないヒアルロン酸の場合は少しジンジンする痛みがあるかも知れませんが、軽度の痛みですし、数時間で落ち着きます。
4-1.内出血や腫れが出る事がある
唇は筋肉で出来ており、出血しやすい場所です。軽い内出血から、ひどいものになると、タラコ唇のように腫れてしまう場合もあります。そこまでひどいものは、経験的な頻度としては1%程度です。
内出血が出た場合、大きな内出血であれば引くまでに7-10日ほどかかるでしょう。軽度のものは数日でお化粧で隠れる程度になります。
鈍針という、先の尖っていない針を使用する事によって、内出血や腫れの頻度を大きく下げることが出来ます。
料金が別途必要になるクリニックもあります。
4-2.アレルギーが出る事がある
非常にまれですが、ヒアルロン酸製品の中に入っている局所麻酔などに対してアレルギーが出る場合があります。
注射後に、内出血がないのに異様に腫れて来る、気分が悪くなるなどの症状があれば、処置を行ったクリニックをすぐに受診しましょう。
4-3.むくむ、硬くなる事がある
唇がむくんだり、ヒアルロン酸が硬くなったりする事がありますが、一時的で1週間以内に落ち着きます。
5.ヒアルロン酸注射の失敗
何か修正が必要になるものを失敗として解説します。また、失敗のリスクは医師の技術で変わってきます。
5-1.左右差が出る事がある
医師の技術にもよりますが、処置の途中で内出血がでて唇の大きさが分りにくくなった場合やもともと左右差のある場合は処置後に左右差が気になる時があります。
対処法:再度調節するようにヒアルロン酸注射を行います。
5-2.しこりになる事がある
ヒアルロン酸が溶けずに硬くコリコリしこりになる事があります。見て分るような大きなものはめったにありませんが、触ると分る程度のものは起こりえます。一か所に入れすぎや、何回も繰り返し行う事で可能性は大きくなります。頻度は1%程度でしょう。
対処法:放置しても問題ありませんが、まれに腫れてくることがあります。溶かすことも可能でヒアルロン酸溶解注射を行います。
5-3.効果が分りにくい、早くなくなる人がいる
1週間ほどでなくなってしまったと言う人が中にはいます。特に初めて注射する部位はヒアルロン酸が早くなくなる場合があります。
対処法:再度、注射する以外に方法はありません。
5-4.溶けなくなる事がある
しこりになって溶けなくなると言うよりも、全体的に膨らんだままヒアルロン酸が溶けなくなることがあります。しかし、ほとんどの人はふっくらさせたくてヒアルロン酸注射を行っているので、気になる人はまれです。
これは、繰り返しヒアルロン酸注射を行っていると起こる場合があります。
対処法:もし気になるのであれば、ヒアルロン酸溶解注射を行います。
6.唇のヒアルロン酸注射の料金は4-6万円が相場
料金の相場は1本1㏄4-6万円です。
多くのクリニックで「ヒアルロン酸1本(1㏄)○○円」と言う料金表示をしています。「唇のヒアルロン酸○○円」と言うところもあります。
唇に使用するヒアルロン酸の量は通常1㏄程ですので、同じように比較していいと思います。
7.ヒアルロン酸注射以外で唇をふっくらさせる方法
ヒアルロン酸以外には自分の脂肪を注入してふっくらさせると言う方法があります。
太ももやお腹から取ってきた脂肪を移植すると言う方法です。移植した脂肪の半分程度が残ります。
メリット
残った脂肪はずっと存在するので長期にわたり効果が実感できる
デメリット
手術が必要になり、腫れや内出血は大きい
脂肪が一部吸収されてしまうので、最終的な大きさの調節が出来ない
8.まとめ
唇をふっくらさせたいと言う場合は、ヒアルロン酸注射による方法が一般的です。他の部位の注射よりも痛みが大きいと言うデメリットはありますが、副作用や失敗のリスクも大きくなく手軽に行えます。
気になる方は一度挑戦してみてもよいのではないでしょうか。