
裏ハムラ法は皮膚を切除しない手術なので年齢が上がるにつれ適応にはなりにくくなってきます。
具体的に言うと年齢とともにシワが目立ちやすくなったり、改善度合いが少なくなったりします。
とは言え、「皮膚を切るのは嫌」「リスクを抑えたい」「ダウンタイムは短い方がいい」という方はいます。
ですので、この記事では50代で裏ハムラ法を行った頂いた方の写真を中心に紹介し、表ハムラとの違いについても触れていきます。是非最後までお読みください。
目次
50代で裏ハムラ法をするデメリットとは
裏ハムラ法は皮膚を切除せずに膨らみを解消する手術です。
膨らみは解消されますが、皮膚は余ってしまいます。若い人であれば皮膚の弾力性があるのでうまい具合に引き締まってくれますが、年齢が上がるにつれて皮膚の引き締まりが甘くなってきます。
具体的には「小じわが増える」「ハリ感が低下する」「たるんでいる感じがまだある」などの症状が出ることがあります。
これらがデメリットなわけですが、膨らみは解消しますのでトレードオフの関係性にあります。
特に生死にかかわる病気とは違うわけですから、必ず完璧にならなくても結果やリスクを考えて選択すればよいのです。
50代で裏ハムラを行ってシワが増えた例
シワが増えやすい方として以下のような特徴(状態)の方が多いです。
- 元々シワが目立っている
- 皮膚が薄い
- 膨らみが大きい
以上を注目しながら見ていただくと参考になると思います。
No1
術前より肌が薄い感じがしてシワがあります。このような場合はシワになりやすいと思います。
術前
4か月後
No2
この方も手術前より目の下のちりめんじわが存在します。
術後微妙に笑顔になっているという理由もありますが、少しシワが増えているように見えます。
術前
3か月後
No3
手術前より大きな膨らみがあります。皮膚はそこまで薄いという印象は受けません
術後はシワ増えたという訳ではありませんが、ハリ感が低下したような少し皮膚の元気がなくなった印象はあります。
術前
3か月
No4
この方も少し皮膚が薄く見えます。年齢とともに皮膚が薄くなりますので平均的かもしれません。
やはり術後はシワが増えています。とは言え、裏ハムラ法の凹凸をなくすという目的は達成されています。
術前
4か月後
No5
術前にすでにシワがあり、膨らみもそこそこ大きいです。術後はシワが濃くなったような印象を受けます。
術前
3か月
50代でも気にならない例
No6
シワが増えてしまった方に比べて術前より皮膚の厚みがありそうなのが分かると思います。また、膨らみ自体も大きくはありません。
このような場合は明らかなシワは増えないことが多いです。ご自身の中でハリ感の低下など感じることはあるかと思います。
術前
4か月
No7
この方も皮膚の厚み、ハリ感が元からあり、術後もシワが増えて感じはしません。
膨らみの大きさも小さい方だと思います。
術前
3か月
どちらとも言えない例
わずかに増えてるけど明らかでないなど、なんとも判断がしにくい症例です。
No8
元々シワがあり、膨らみも大きいので、シワが濃くなる、増えることが予想されますが、少しは悪化していますが3か月時点ではそうでもなかったです。
術前
3か月
No9
術前から目頭側に小じわがあり、膨らみも大きいですが、術後にそこまで増えた感じはありません
術前
4か月
No10
術前よりシワはありますが、そんなに濃くなったとも変わらないとも微妙な判断かと思います。
術前
4か月
術後にシワが出て気になる場合の方法
裏ハムラ法の手術後にシワが気になってしまった場合には以下のような対処法があります。
皮膚を切除する
表から皮膚だけ切除する方法です。結局は皮膚を切ることになるりますが、一番効果的です。
傷に近い方(まつ毛に近い方)の皮膚であるほど効果があります。
フラクショナルレーザー
CO2フラクショナルレーザーなどで治療する方法です。切るほどの効果は認められないと考えられますが、効果があるとされています。
ただし、目の近くまで当ててくれるクリニックも多くないです。
肌育注射
近年「肌育注射」などと呼ばれる部類の治療法です。
PN製剤やECM製剤などと呼ばれるものがたくさんあります。どれが良いなど比較も難しいです。
目の際まで注射できること、手軽にできることがメリットです。
表ハムラ法の例
表ハムラ法であれば皮膚の小じわはある程度予防できます。
残念ながら皮膚をピンと張れる訳ではありませんが(*)悪化を防ぐ程度の効果はあります。
*皮膚を切りすぎると下側に引っ張られてたれ目や外反が戻らなくなるリスクがあります。
No1
目の下のしわは少し改善しているように見えると思います。
術前
4か月
No2
この方もシワは少し改善したように見えますね。
術前
3か月
No3
涙袋の下のしわは出ますが、それ以外は問題なく見えます。
術前
4か月
No4
シワはむしろ少し改善しております。
術前
3か月
No5
肌の色素沈着がありダメージを受けてそうな状態です。術後は少しハリ感が低下したようにも感じます。
大きくシワになっている訳ではないです。
術前
3か月
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は「50代の裏ハムラ法」を写真を中心に解説させていただきました。
人によって結果は異なりますが、膨らみの大きさや皮膚の薄さなどによって術後に見える状態が変わってくると思います。
年齢が上だけど表ハムラがいいか、裏ハムラがいいかで迷われている方は是非参考にしてください。
表・裏ハムラ法のリスク
腫れ、内出血、たれ目、効果不十分、感染等
費用:表ハムラ法モニター手術:36万円 裏ハムラ法モニター手術:34万円