眼瞼下垂とは、どのような状態なのか?病気なのか?病気であれば健康保険で治療することは出来るのか?そのような事をお調べではありませんか?
美容クリニックでも行っているけど、全然費用も違うし、一体何が違うのか…など疑問に思う事も多いと思います。
そんな方のために、このページでは眼瞼下垂を保険で受ける場合や、美容クリニックで自費で行う場合の違いにについて詳しく解説していきます。
そのため現在、眼瞼下垂かな?保険は効くのかな?美容クリニックで受けた方がいいのかな?など迷われている方は、このページをご覧頂ければ、受ける事が可能か、保険で手術を受けるべきかどうかの判断がしやすくなるはずです。
ぜひ参考にしてみて下さい。
目次
1.眼瞼下垂とは
眼瞼下垂とは、目の開きが悪くなっている状態です。生まれつき(先天性)のものや、元々目の開きがよくても年齢とともに徐々に目の開きが悪くなってくる(後天性)ものがあります。
眼瞼下垂は目の開きが悪く見えるだけでなく、様々な症状の原因になると言われています。
- 目が疲れる
- 肩こり
- 頭痛
また、以下のような人に起こりやすとされています。
- コンタクトレンズを長期間使用している人
- 目をこするクセがある人
- 白内障などの手術を受けたことがある人
また、後天性のものでも、皮膚がたるんで目の開きが悪いように見えている偽性眼瞼下垂と言うものもあります。下の写真のように皮膚がまつ毛にかぶっている状態です。
ここでは、一番多い後天性眼瞼下垂の中でも腱膜性眼瞼下垂と言うものをメインに解説します。
1-1.眼瞼下垂の状態
眼瞼下垂は目を開ける筋肉とまぶた(瞼板と言う組織)の間に緩みが出来て目が開きにくくなっている状態です。
2.眼瞼下垂の手術が保険で受けられる場合とは
眼瞼下垂の判定にはいろいろな方法がありますが、多くの場合は医師の主観で決められます。ある医師Aが「保険適応になる眼瞼下垂です」と言っても別の医師Bが「これは保険では出来ません」と言う場合があります。
目の開き具合、症状や今までの経過などから総合的に医師が判断することが多いので、微妙な場合は医師によって判断の違いが出てくると言う訳です。
しかし、眼瞼下垂によって日常生活に支障が出るレベルのものは基本的に眼瞼下垂症として健康保険で手術を受ける事が出来ます。
下のイラストのように、黒目が半分以上隠れている場合などは、保険で手術を受けることができる可能性が高いです。
アドバイス
眼瞼下垂の手術が保険で出来るかどうかは、いくらホームページを見ても具体的な事は載っていません。健康保険を使う以上、医師の診断のもとに判断されますので、ホームページに出来るとか出来ないとかは載せる事ができないのです。保険の紹介をしているクリニックのホームページでも、「できる可能性があります」と言う表現になっていると思います。
実際に病院やクリニックを訪れて診察してもらうのが一番早いです。
3.眼瞼下垂手術の結果と方法
手術では、緩んでいるところを縫い縮める事により、筋肉の動きがまぶた(瞼板)にうまく伝わるようになり、目の開きが良くなります。
目の開きが良くなって楽になると言う効果もありますが、見た目に目がパッチリします。
この方は保険ではなく、美容目的で手術を受けられた方です。
4.保険で眼瞼下垂を受ける前に知っておくべき2つの事
健康保険で行う場合は「目の開きを良くして、日常生活が送れるようにする事が目的」です。美容クリニックで行う際にはもちろん「美容的な事まで考えて手術を行います」
見た目の指定は出来ない
手術の方法に関しては、特殊な場合を除けばどちらも同じです。基本的に同じ手術をします。しかし、保険診療の場合は眼瞼下垂の手術しかできませんので、追加で二重を作ったり、瞼の腫れぼったさを取るような、追加の手術はできません。
例えば、同時に「希望の二重まぶたにしたい」「もともとある目の左右差をなくしたい」などの希望を健康保険で治療する事はできないのです。
見た目の問題で再手術は出来ない
手術後に目の形が気に入らないなどの美容的な問題が生じても、目の開きが改善している限りは保険で修正することはできません。
美容クリニックで自費で行った場合は、修正を無料や低額で行ってくれるところが多いです。
下の表は、保険で眼瞼下垂を行う場合と美容クリニックなど自費で行う場合の違いです。
4.眼瞼下垂手術の費用
健康保険を使って眼瞼下垂の手術をした場合は、かなり費用を抑える事が出来ます。健康保険は加入者によって自己負担割合が違いますが、3割負担の方ですと4-5万円の自己負担になります。また、健康保険で行う場合はどこの病院で行っても一律の料金です。通院回数や使うお薬によって多少の費用の違いが出ます。
対して、自費で美容クリニックで行った場合は平均40-50万円の費用が必要になります。
また、民間の医療保険に入られている方であれば、給付金が出る場合があります。保険で治療した場合ですが、手術前にご自分の加入されている契約内容について担当者に問い合わせてみましょう。
5.眼瞼下垂手術後の一般的な経過
眼瞼下垂の手術後は腫れや内出血が出ます。手術後も身体は元気ですが、目は大きく腫れています。
腫れが1-2週間続く
大きな腫れは1-2週間で引いてきますが、その間はまぶたが大きく腫れています。また、1-2週間経てば全く腫れが引いていると言う訳ではなく、微妙なむくみなどはもっと時間をかけて引いてきます。おおよそ1-3か月が目安です。
内出血が1週間ほど出る
まぶたに青アザが出ます。1週間ほどで消えていきます。
目の開きが良くなっても、少し戻る
眼瞼下垂の手術で目の開きが良くなっても、少し戻る可能性があります。完全に戻るわけではありませんので安心してください。
眼瞼下垂の手術に関して、効果やリスクは「眼瞼下垂の手術と手術前に知っておくべき経過とリスク」をお読みいただければ、より詳しく知ることができます。
6.まとめ
健康保険で眼瞼下垂の手術を受ける際の目的や費用、美容クリニックで自費診療で受ける時の違いはご理解いただけましたか?健康保険で出来るかどうかは、医師の判断によりますが、気になる方は一度病院やクリニックで相談して下さい。
希望の二重にしたいなど、美容的な相談のある方は美容クリニックを訪れてみてください。